関東バス・アーカイブス「味わい」
過去のヘッドライン (2020年下期)

■元はなバスのBN-5が松ノ木線で運用される。

2020(令和2)年11月16日に大規模な路線改変が実施され、 大03「野方駅～高円寺駅(東京警察病院正門前経由)」が廃止されたことで、 定期運用を失っていた元はなバスのBN-5,BN-6「PA-ME17DF」だが、 このうち関東バス一般路線車仕様化の際に「かんにゃん。」フルラッピング仕様となったBN-5が、 11月10日前後に阿佐谷営業所から五日市街道営業所へ移動し転属した模様だ。

五日市街道営業所へ移動後は、 主に中型車が留め置かれる側の車庫に留置の状態が続いていたが、 このほど松ノ木線：高45,新02「高円寺駅,新高円寺駅～永福町」にて使用されるようになった。

このたびBN-5が五日市街道営業所管内で営業運転を開始したことにより、 松ノ木線で使用される車両は、 日野ポンチョのE111,E112「SDG-HX9JLBE」、元ムーバスのE024「BDG-HX6JLAE」を含めて4台の体制となった。

一方、BN-5の転属と時期を同じくして、 E348「PB-RM360GAN」が11月上旬に除籍された。 代替の新車は到着しておらず減車された模様だ。 E348はその後、茨城交通の鯉淵営業所に留置されている姿が確認されている。

五日市街道営業所では、 11月16日の大規模路線改変による練21,練22「練馬駅～練馬駅(南蔵院循環),江古田の森」新設用として、 E020「ADG-HX6JLAE」,E023「BDG-HX6JLAE」が丸山営業所に転出したことから、 合計で2台の減となった。 E020とE023は元ムーバス用車両で、 ムーバスの世代交代に伴い除籍となった車両を関東バス一般路線車へ転用、 2019(平成31)年4月の転用改造後に五日市街道営業所へ配属された。 しかし五日市街道所属時の稼働率は極めて低く、 すぎ丸かえで路線「西荻窪駅～久我山駅」や高45,新02の代走を数回務めた以外、 目立った活躍をすることなく丸山営業所へ再転属となった。

→「かんにゃん。」のフルラッピング仕様となっている、BN-5の型式写真（前後共）。
（Photo:Ajiwai）
→元はなバスのBN-5が五日市街道へ移動してきたが、 留置中の姿を捉えた。
（画像提供：kbaat様）

→丸山へ転出した元E020。五日市街道ではほぼ使用されることが無かった。
（画像提供：kbaat様）
→同じく丸山へ転出した元E023。転属に備えて練馬ナンバーに変更された姿。
（画像提供：kbaat様）


(情報提供：kbaat様, 日々バス三昧様 | 2020/12/26)

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■系統新設,廃止を伴う大規模路線改変を実施。

2020(令和2)年11月16日、 阿佐谷,武蔵野,丸山,五日市街道営業所で系統新設,廃止,大幅減便を含む大規模な路線改変が実施された。

阿佐谷営業所管内では、 新型コロナウイルスによる外出自粛の影響により2020(令和2)年3月16日から運行休止中の 大03「野方駅～高円寺駅(東京警察病院正門前経由)」が廃止、 また、2020(令和2)年4月13日から運行休止中となっていた 宿07「阿佐谷営業所→新宿駅西口」の運行が正式に取り止めとなった。
宿07については、 関東バスの公式HPでは11月16日より廃止と明記されているが、 現地のバス停では「廃止」の部分が敢えて消された状態となっていたため、 実際の取り扱いが注目される。

宿07は1983(昭和58)年3月の大規模改変により1日1～2回のみとなって以来、 実に37年半に渡り細々と運行が続けられてきたが、 2019(令和元)年9月16日のダイヤ改正で「新宿駅西口→阿佐谷営業所」が廃止されており、 今回の「阿佐谷営業所→新宿駅西口」運行取り止めにより完全に姿を消した形となった。

宿07が完全に運行を取り止めたことと関連し、 宿07と同じく平日の早朝1回のみ運行されていた 宿04「阿佐谷営業所→新宿駅西口(大久保通り経由)」が、 中野けやき通り,中野区役所経由から中野区役所入口経由へと変更された。
これは宿07の単独区間となっていた中野区役所入口付近の路線維持が目的とみられ、 今まで中野体育館北交差点で右折していたものを新井交差点右折に変更、 中12,中41等が停車する中野区役所は通過し中野駅へ向かう経路となった。

中野駅発着関連では、 丸山営業所管轄の中25「中野駅～練馬駅(東京総合病院経由)」が廃止となり、 代替とみられる練21「練馬駅～練馬駅(南蔵院循環)」と 練22「練馬駅～江古田の森」を新設、 阿佐谷営業所管轄では中03「中野駅～練馬駅(野方駅北口経由)」が平日のみ新設された。
中村南エリアで大きく迂回していた中25に対して、 環七通り～豊玉こうしん通りを経由し中野駅～練馬駅間をショートカットとした経路が設定されたが、 駅間輸送の点で圧倒的優位に立つ京王バス中92「中野駅～練馬駅」の牙城を崩すことができるのか、 利用者の動向が注目される。

今回新設された中03の出庫便として、 中03-1「阿佐谷営業所→中野駅」が阿佐谷営業所0652発の1回のみ新設された。 これは今回廃止された大03の単独区間だった早稲田大学中野国際コミュニティプラザ付近の路線維持が目的とみられるが、 中03-1新設や先述の宿04経路変更により、 阿佐谷営業所から中野駅へ向かう出庫便は早稲田通りから右折する交差点の違いにより4種類に上ることとなった。

(1)宿04「阿佐谷営業所→新宿駅西口」
※東京警察病院北門前、中野区役所入口経由で新井交差点を右折
(2)「阿佐谷営業所→中野駅」(中01-2)　
※東京警察病院北門前、中野体育館北交差点を右折、中野けやき通り経由
(3)「阿佐谷営業所→中野駅」(中01-3)　
※野方警察署交差点を右折、中野四季の森公園、中野区役所経由
(4)「阿佐谷営業所→中野駅」(中03-1)　
※早稲田大学中野国際コミュニティプラザ付近(交差点名無し)を右折、中野四季の森公園経由

一方入庫便では、練馬駅から阿佐谷営業所へ直接入庫する「練馬駅→阿佐谷営業所」(荻07-2)が復活、 （鷺ノ宮駅経由）と大きく表示された新たな行先表示が見られるようになった。

→練21,練22路線解説のページを新規作成しました。

→11/15限りで廃止となった中25と、 早朝1往復のみの大幅減便となった高10が練馬駅で並んだ。
（画像提供：練馬急行様）
→11/15限りで廃止となった中25に代わり、 練21,練22が新設された。
（画像提供：練馬急行様）
→日中の運行は練21南蔵院循環となる。
（画像提供：ふじもん様）
→11/16に新設された練22と中03が練馬駅で離合する。
（画像提供：練馬急行様）

→大03の廃止に伴い、 単独区間の路線維持のため中03-1が早朝1回のみ設定された。
（Photo:Ajiwai）
→中03-1で出庫した折り返し便が、 中03練馬駅行の初便となる。
（Photo:Ajiwai）
→中03の入庫便として、 練馬駅→阿佐谷営業所（荻07-2）の入庫便が復活した。
（画像提供：練馬急行様）
→宿07の運行休止に伴い、 路線維持のため宿04が経路変更された。
（Photo:Ajiwai）

→吉52,吉72では大幅減便を実施、 吉祥寺駅発電通裏行、桜堤団地行が廃止された。
（Photo:Ajiwai）


(情報提供：練馬急行様, ふじもん様, 柿本人麻呂様, 9000系様 | 2020/11/16)

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■B1965,D7209が登場。

去る2020(令和2)年9月15日、 丸山営業所へ配属されていたD811「PA-MK27FH」が除籍へ向けた準備が開始され、 9月19日に丸山営業所を後にした。 代替となる新車のD7209（練馬200か35-81）が9月16日に到着したことが確認された。

7200代の投入は2016(平成28)年度以降途絶えていたが、 今回のD7209は約4年振りのこととなる。 ドライバー異常時対応システム(EDSS：Emergency Driving Stop System）標準装備、 ブレーキランプがLED化され、 車両型式は在来のD7201～D7208とは異なり「2KG-KV290N3」となった。 ちなみに中扉以降の座席配置は、 2人掛けメインの都市型（ラッシュ型ではない）が選択された。

※速報時には型式を「2RG-KV290N3」とお伝えしましたが、 「2KG-KV290N3」の誤りでした。お詫びして訂正いたします。

一方、9月24日には武蔵野営業所へB1965（多摩200か35-76）が到着、 代替でB1141「KL-UA452KAN改」が除籍となった。

今回投入されたB1965は、 5月27日に納車されたB1964（多摩200か35-59）と同様に6速AT仕様、 平成27年燃費基準+10%達成車の「2RG-LV290Q3」であることが確認された。 中扉以降の座席配置は、 他営業所へ投入された20年度車は2人掛けメインのラッシュ型ではない都市型に変更されているが、 武蔵野営業所に投入が続く1950代は今回のB1965を含め一貫してラッシュ型が採用された。

→9/24、仮ナンバーを付けた新車のB1965と遭遇した。
（画像提供：北海様）
→武蔵野営業所の工場内で回着整備中のB1965を捉えた。
（Photo:Ajiwai）

→新車D7209の型式写真はこちら

→今回除籍となったD811に関する、過去のニュース記事はこちら


(情報提供：北海様、練馬急行様 | 2020/9/24,2020/9/28画像追加)

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■青梅街道へC2460～C2462が納車される。

2020(令和2)年9月1,8,15日と3週に渡り、 青梅街道営業所へC2460～C2462（練馬200か35-78,35-79,35-80）が週1台のペースで投入された。

代替で除籍されたのはC2117～C2119「PJ-MP37JK」で、 このうちC2117は北海道帯広市の北海道拓殖バスへ既に移動していることが確認された。

今回投入されたC2460～C2462の3台は、 中扉以降の座席が2席の都市型標準座席仕様が採用された。 これは青梅街道営業所に投入された2400代では初めてのことで、 阿佐谷営業所に投入された20年度車（A2456～A2459）と同じ仕様となった。

今回の2400代追加投入により青梅街道営業所に所属する2400代は計20台に到達した。 C2460～C2462は他の2400代と同様に、 荻10「荻窪駅～下井草駅」や 荻30,荻32,荻33,荻34,荻35,荻36「荻窪駅～青梅街道営業所,武蔵関駅,電通裏,北裏,武蔵野大学,南善福寺」、 そして西51「荻窪駅～青梅街道営業所（今川三丁目経由）」 を含む出入庫系統のみで運用されている。

→9/8に納車されたC2461。
青梅街道営業所に配置の2400代で初めて、標準座席仕様が選択された。
（Photo:Ajiwai）
→西51の入庫便に就くC2461のリア画像。
（Photo:Ajiwai）
→旧早稲田通りですれ違うC2446とC2461。
今回の2400代追加により、青梅街道に配置される2400代は20台となり、 一大勢力を築いている。
（Photo:Ajiwai）

→新車の2400代各車両(C2460～C2462）の型式写真はこちら

→C2461の代替で9/7に除籍となったC2118。
（Photo:Ajiwai）

(情報提供：練馬急行様 | 2020/9/24画像追加)

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■元ムーバスのE020が武蔵野へ里帰り。

2007(平成19)年3月にムーバス用020として武蔵野営業所へ配属され、 2018(平成30)年3月の運用離脱後に関東バス一般仕様化改修が行われ現在は五日市街道に所属しているE020「ADG-HX6JLAE」が、 武蔵野営業所へ貸出された。

E020の使途としては、 関東バス一般塗装仕様車で運用実績のあるはなバスが想定されるが、 実際に運用されたかは不明である。

今回の貸出により、 E020は実質的に里帰りを果たした形となった。

2019(平成31)年4月に関東バス一般塗装仕様に改修され、 五日市街道営業所に配属された以降のE020は車庫に留置の状態が続き、 松ノ木線：高45,新02「高円寺駅,新高円寺駅～永福町」に数回使用された程度で、 稼働率が極めて低くなっている。

当面は新たに充当できそうな路線も想定できないことから、 今後の取り扱いが注目される。

→納車時から長年配属されていた武蔵野営業所へ里帰りを果たしたE020。
（Photo:Ajiwai）

(2020/8/8)

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