岡山へ渡った関東バス車両（中鉄バス復刻塗装編）

2016(平成28)年度に関東バスから中鉄バスへ移籍した車は、
中鉄バス復刻カラーとなって活躍を開始した。
　
NO.0301(元B6012)　岡山駅東口　2017.2.11
（画像提供：FUSOきゃろる様）

2013(平成25)年度から始まった関東バスから中鉄バスへの事業者間移籍だが、その後も断続的に移籍は続き、現在では10台を超える元関東バス車両が新たに活躍を開始している。

こうしたなか2017(平成29)年1月末には、中鉄バスへの移籍に際して旧塗装の復刻仕様に衣替えした元B6012「KL-JP252NAN改」が営業運転を開始、撮影して頂いたため早速ご確認頂こう。

※当ページに掲載の画像は、 FUSOきゃろる様,KANTO MUSASHINO[B5154]様よりご提供頂きました。この場を借りて深く御礼申し上げます。
※画像は公道から撮影、もしくは特別に許可を得て撮影を行ったものです。

■関東バス元B6012→中鉄バス NO.0301

	関東バスからの事業者間移籍は進み、このたびは6000代も第二の活躍を開始した。 NO.0301(元B6012)　リサーチパーク車庫（インキュベーションセンター付近）　2017.2.4 (画像提供：FUSOきゃろる様)
	NO.0301のリア画像。登録ナンバーは希望番号を取得した。 NO.0301(元B6012)　リサーチパーク車庫　2017.2.4 (画像提供：FUSOきゃろる様)

2016(平成28)年11月に関東バスを除籍となっていた元6000代「KL-JP252NAN改」のB6012が、中鉄バスへ移籍してNO.0301として第二の活躍を始めていることが判明した。

今回の移籍車の最大の特徴は言うまでもなく外観の塗り分けだろう。中鉄グループ創立120周年を記念して、昭和時代に導入された車両に採用されていた旧塗装の復刻仕様となった。

現行の塗装は1988(昭和63)年度に採用され、世代交代により旧塗装は2002(平成14)年で一般路線の運用を終了していたことから、このたび約15年振りの復活ということになる。今回の復刻は当時を知るバスファンを中心に早速注目が集まった。

その他の転用改造内容は先に移籍している車両とほぼ同様とみられ、前扉上に扉用照明を追加、車内に青系の横引きカーテンが追加などとなっている。また、優先席のステッカー類はそのまま転用されていることから、種車の確認は比較的容易である。

このNO.0301は17年2月4日より運用を開始、中鉄バスの中でひと際目立つ存在となっている。

→「0301」(前面・左側面)1
(画像提供：6621様)
→「0301」(前面・左側面)2
(Photo:Ajiwai)
→「0301」(リア面・右側面)
(Photo:Ajiwai)

■関東バス元C2301→中鉄バス NO.0302

	元6000代からの復刻仕様車に引き続き、元2300代からも復刻仕様車が登場した。 NO.0302(元C2301)　岡山駅東口　2017.8.30 （画像提供：KANTO MUSASHINO[B5154]様)
	NO.0302のリア画像。 NO.0301とは異なり、登録ナンバーが希望番号ではない点が特徴だ。 NO.0302(元C2301)　岡山駅東口　2017.8.30 （画像提供：KANTO MUSASHINO[B5154]様)

2016(平成28)年12月に関東バスを除籍となった元2300代「KK-MK27HM」のC2301,C2302が、中鉄バスへ移動したことが確認されているが、このうち元C2301がNO.0302として元B6012のNO.0301に引き続き復刻仕様車となり活躍を開始した。

中鉄バスへの転用改造により前扉上に扉用照明を追加、車内に青系の横引きカーテンが追加、そして優先席のステッカー類がそのまま転用されている点などは、先に移籍した元関東バス車両と同じである。

このNO.0302は17年6月上旬より運用を開始した。

■関東バス元B1124→中鉄バス NO.0206

	元1100代からも復刻仕様車が登場、元関東バスから移籍の3台が復刻仕様車となった。 NO.0206(元B1124)　岡山駅東口　2017.8.30 （画像提供：KANTO MUSASHINO[B5154]様)
	NO.0206のリア画像。 NO.0206(元B1124)　岡山駅東口　2017.8.30 （画像提供：KANTO MUSASHINO[B5154]様)

関東バスで富士重車体を架装した最後のグループである 1100代「KL-UA452KAN改」のB1119～B1124は、 2015(平成27)年12月から翌年の10月にかけて断続的に関東バスを除籍となり、 2017(平成29)年10月現在ではB1122の1台を残すのみとなっている。

このうち、既に関東バスから除籍となった5台全車が中鉄バスへと渡り順次運用を開始したが、最後に投入された元B1124のNO.0206が中鉄バスの復刻仕様車となった。

関東バスでは最後に富士重車体が架装されたグループなのがB1119～B1124のため、関東バスにおける晩年の活躍ではファンの熱い視線が注がれていたが、この注目の車種のうち、今も現役で残るB1122を除いた5台全てが中鉄バスへ移籍したことになる。

このNO.0206は17年8月下旬より運用を開始した。

→「0206」形式写真（前面・左側面）
(画像提供：6621様)

(左)No.0206(右)N0.0205　リサーチパーク車庫　2017.9.30
(画像提供：6621様)

岡山へ渡った関東バス車両～復刻塗装編

■関東バス元B6012→中鉄バス NO.0301

■関東バス元C2301→中鉄バス NO.0302

■関東バス元B1124→中鉄バス NO.0206