都営バスと共管時代、いにしえの深夜中距離バス

深夜急行バス車両の解説 | エクスプレス関東アーカイブス

EXPRESS KANTO ARCHIVES



かつての都営バスと共管時代、三鷹駅で並んだ深夜中距離バスの都営バスと関東バス車両。
(左)D-W097(杉並), (右)5770(青梅街道) 三鷹駅北口
(画像提供:遠藤知生様)


■当初は都営バスと共管、このため銀座発の深夜中距離バスが実現。

1980年代後半から1990年代前半にかけて、 当時はバブル絶頂の追い風に乗って、 深夜時間帯の交通機関充実がいわば時代の要請ともなっていた。 こうした中で1990(平成2)年6月18日より、 東京都交通局杉並自動車営業所(現:小滝橋自動車営業所杉並支所)と共同運行で銀座から新宿駅,荻窪駅を経由して三鷹駅北口に至る 「深夜中距離バス」が運行開始となり、 終電後の時間帯における帰宅手段の確保がなされた。

この際に、関東バスにおいては貸切仕様車である3229,3230「K-MS615S」を深夜中距離バスに転用、 練馬ナンバーのままで武蔵野営業所に常駐して運用されるようになった。

そして1996(平成8)年からは先述の3229,3230老朽廃車に伴い、 4609「P-RU638BB」が貸切仕様から転用されてしばらく使用されたほか、 5770「U-MS729S改」も深夜中距離バス用に転用改造を受け青梅街道に配属のまま武蔵野に常駐した。

2000(平成12)年12月12日には、 東京都交通局がこの深夜中距離バスから撤退して関東バスの単独運行となったが、 東京都交通局が当時使用していたD-W097「U-RU2FTAB」を関東バスが購入、 「EXPRESS KANTO」塗装に変更されて登録ナンバーも変更、社番が229となった。

その後は2003,2004(平成15,16)年に深夜中距離バス用の新形式車である5000代 「KL-UA452PAN:B5001~B5003」を投入して貸切仕様車を代替し、 もともと貸切車でスタートした深夜中距離バスだったが貸切車は全て姿を消した。


1990(平成2)年6月18日に運行を開始した深夜中距離バス(銀座→三鷹駅北口)用として、 初代を勤めたのが3229とこの3230である。

3230[青梅街道/武蔵野常駐]
「三菱/富士重 R3フルデッカー:K-MS615S」1982(昭和57)年式
青梅街道営業所 1991.6.12
(画像提供:遠藤知生様)
1996(平成8)年からは、 初代車両の3230に代わり、 当時運行されていた昼行高速バス(日光・鬼怒川線)の予備車となっていた4609が深夜中距離バスで主に使用されるようになった。
ちなみに4609は最後まで残った旧塗色車である。

(左)4609[青梅街道/武蔵野常駐]
「日野ブルーリボン フルデッカ:P-RU638BB」1987(昭和63)年式
三鷹駅北口
(画像提供:遠藤知生様)
2000(平成12)年12月に東京都交通局は深夜中距離バス(銀座→三鷹駅北口)の共同運行から撤退したが、 同路線用として使用されていた車両を関東バスが購入したのが229(→後に社番628となる)である。
※一つ上の画像の右側が当該車両です。

関東バス観光仕様への塗装変更の際に、外板を低温焼付塗装ではなく手塗り作業で行ったため、 晩年は退色が顕著に見られた。

229(→628)[武蔵野]
「日野セレガ:U-RU2FTAB」1990(平成2)年式
宮城県白河市南湖公園駐車場(貸切運用時の姿)
(画像提供:遠藤知生様)
現在の深夜中距離バス(銀座→三鷹駅北口)で使用される車両は、 2003(平成15)年に同路線用として登場した5000代である。
この5000代は貸切仕様の外板塗装となっているが路線車仕様の車種選択となっており、 日中の間合い運用で鷹34(三鷹駅~急行~武蔵野大学)にも使用されるのが特徴だ。

B5001
「日産ディーゼルRA:KL-UA452PAN」2003(平成15)年式
四谷三丁目 2011.5.25
(Photo:Ajiwai)
'13年2月15日以降は、 深夜中距離バスから深夜急行バスに表記が変更された。
「深夜急行バス」に充当されるB5003。

B5003
「日産ディーゼルRA:KL-UA452PAN」2004(平成16)年式
桃井四丁目 2015.5.25
(Photo:Ajiwai)

■吉祥寺駅行きを新設、底堅い利用客数で積極的展開が続く。

5000代による運行となった以降は長らく同様の運行形態が続けられてきたが、 2015(平成27)年に入って動きが見られた。

5000代のうちB5002が日中の間合い運用中にあいにく事故が発生、 そのまま除籍となったためB5001,B5003の2台体制となった。
このため予備車として、 空港連絡バス「吉祥寺駅~羽田空港」の予備車として青梅街道に所属していた131「KC-RU3FSCB」を武蔵野へ貸し出し、 待機が必要なときに随時派遣される形となっている。

また1日2便のうち銀座2430発については、 2015(平成27)年12月11日より終着地を吉祥寺駅北口へ変更、 新高円寺駅手前の五日市街道入口交差点を左折し五日市街道を経由する路線を新たに開設した。

いままでの青梅街道沿線の住民のみならず、 五日市街道沿線への需要掘り起こしを狙った路線改変を行うことで、 利用者の新たな獲得を目指すなど、 現在も積極的な路線展開が見られ今後の末永い運行が期待される。


2015(平成27)年12月11日深夜より、 「銀座→吉祥寺駅北口」が新たに設定された。

B5003
「日産ディーゼルRA:KL-UA452PAN」2004(平成16)年式
新宿駅西口 2015.12.12
(Photo:Ajiwai)

■深夜急行バスの運行について


「銀座→三鷹駅北口」
※1990(平成2)年6月18日運行開始,東京都交通局と共同運行
※2000(平成12)年12月12日より関東バスによる単独運行化(東京都交通局が撤退)
※2013(平成25)年2月15日より"深夜中距離"バスから"深夜急行"バスへLED表示を変更
※2015(平成27)年12月11日より銀座2430発を吉祥寺駅北口行へ変更

□2015.12.10以前
「銀座→三鷹駅北口」

銀座発:2430, 2450
新宿駅西口発:2500, 2515

荻窪駅北口着:2520, 2535
三鷹駅北口着:2540, 2555

□現行ダイヤ(2015.12.11改正)
「銀座→吉祥寺駅北口」

銀座発:2430
四谷三丁目:2440
新宿駅東口:2450
新宿駅西口:2500
中野坂上駅:2504
↓(中野坂上駅までは乗降可能、以下は降車のみ)
新中野駅:2508
東高円寺駅:2511
大法寺:2514
成田東三丁目:2516
五日市街道営業所:2519
柳窪:2521
春日神社:2524
松庵二丁目:2527
第三小学校:2529
吉祥寺駅北口:2532

「銀座→三鷹駅北口」

銀座発:2450
四谷三丁目:2500
新宿駅東口:2510
新宿駅西口:2515
中野坂上駅:2519
↓(中野坂上駅までは乗降可能、以下は降車のみ)
新中野駅:2523
東高円寺駅:2526
新高円寺駅:2529
南阿佐ヶ谷駅:2532
荻窪駅北口:2535
八丁:2538
日産自動車前:2539
桃井四丁目:2540
青梅街道営業所:2543
関町二丁目:2545
北裏:2548
緑町住宅:2550
保健所前:2552
三鷹駅北口:2555

→深夜急行バスの車両配置表(現役車両編)

→深夜急行バスの車両配置表(除籍車両編)





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ここをお借りして心より御礼申し上げます。

当サイトでは2013(平成25)年2月15日以前の記述については"深夜中距離"バス、
それ以降の記述は"深夜急行"バスと表現する方針としています。

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