初代ノンステップ車が新車の頃。 関東バス・アーカイブス「味わい」特別企画 | |||||||||||||
青梅街道に納車されて間もない頃の1100代。 LED表示のフォントが現在とはどことなく異なる雰囲気で、 かすかに時の流れを感じさせる。 C1106 青梅街道営業所 2000
■関東バスの初代ノンステップ車、1100代が新車の頃。
1999(平成11)年12月、 関東バス初のノンステップ車として武蔵野営業所にB1101,B1102「KC-UA460KAM」が納車されてからはや13年、 B1101,B1102をはじめ、 初代ノンステップ車が淘汰される時代にいよいよ突入した。 1990年代において関東バスでは、 バリアフリー化の社会的ニーズに対応すべく1996(平成8)年度にワンステップ車の1000代「KC-JP250NTN改」を投入したが、 2000(平成12)年度以降に投入の車両から遂に、 全車ノンステップバスを導入する方針に大きく舵を切った。 社番は低床化のパイオニアである1000代に引き続き1100代が与えられた。 車両の外観にも大きく変化が見られ、 前面の社紋を廃止して「Non Step Bus」のロゴに切り替え、 そして従来車と識別するため車両側面の窓上に破線状の赤ラインを追加、 側面下部にはスリット状の白線を追加するなど、 従来車と極めて異なるスタイルはノンステップバスであることを強烈にアピールした。 この1100代から始まった外部デザインの変更は、 その後2009(平成21)年度から導入が再開されたワンステップ車を含めて一般路線車全車の標準デザインとなり、 逆に、従来の外観で残る車両は2013(平成25)年1月現在では、 丸山に残る中型車のD601「KC-RN210CSN」と最後の3扉車であるB3008「U-UA440HSN」の2台のみとなっている。 関東バスの初代ノンステップ車も登場から約13年が経過し、 除籍が始まった1100代について、 今回除籍となった車両の新車当時の画像を遠藤知生様よりご提供頂いた。 ノンステップ車登場の鮮烈な印象を当時味わった先輩各位はもとより、 当時を知らない若い世代のファンの方々にも、 大いなる期待を持って迎えられたノンステップバス納車の雰囲気を偲んで頂ければ幸いである。
■青梅街道にもノンステップバスがやってきた。 武蔵野に初めてノンステップバスが到着してから約5ヶ月後の2000(平成12)年5月、 次にノンステップバスが配置されたのは青梅街道となった。 C1106,C1107の2台が到着した代わりに除籍となったのは、 1985(昭和60)年に登場し、 関東バスの完全冷房化に寄与し延命工事を受けて15年以上に渡り活躍してきた3200代「P-U32K」である。 この世代交代は、 今後は3扉車から2扉のノンステップ車両で本格的に置き換わる予感を想起させる、 印象的なシーンとなった。
※当ページに掲載の画像は、特記なき限り全て遠藤知生様よりご提供頂きました。この場を借りて厚く御礼申し上げます。
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