関東バス形式解説
1000代「KC-JP250NTN改」
関東バスA1001型式写真
A1001「KC-JP250NTN改」 新宿西口 2009.10.5

1991(平成3)年3月、バリアフリー意識の高まりにより東京都交通局に3扉のワンステップ試作車 「都市型低床バス」が4メーカー (いすゞ:C-W291,R-W292・日野:C-W293,A-W294・三菱:C-W295,H-W296・日産デ:C-W297,L-W298)から出揃った後、 急速に床段差解消へ向けた車両開発が加速化していった。 しかし、従来のツーステップ車とワンステップ車とのコスト差がまだ大きく、 民間事業者が積極的に低床車を導入を進めるにはハードルが高い状況にあった。

そこで低床化を進めるにあたり、 中型車ベースの長尺ボディを採用することで一般大型車と同等価格とすることでシェア拡大を図った 「日産ディーゼルJP」が発売開始となり、 1996(平成8)年度に導入されたのが1000代「KC-JP250NTN改」である。

形式は「KC-JP250NTN改」と改造形式扱いとなっているが、 これはホイールベースを関東バスの路線環境に合わせて詰めた特注仕様としているためである。

社番は1991(平成3)年に全廃となった旧1000代(U20L)の番号を採用し今後の積極的な導入が想定されたが、 車幅が一般大型車と比較して狭く乗車定員が少ないため、 武蔵野や青梅街道が抱える収容能力を求められる路線には不向きとされ、 導入は結局単年度の10台に留まった。

'96年10月〜'97年1月にかけて各営業所へ2台ずつ導入されたが、導入順はバラバラで仕様も2種類あり、 コーナーリングランプ装備の有無
(1002〜1004,1006,1008がコーナーリングランプ付き)、 優先席を前向きとした車両でかつ降車扉上照明装備
(1005,1007,1009,1010)、 横向きとした車両でかつ降車扉上照明無し
(1001〜1004,1006,1008)がある。

1000代の車内は、車幅が狭いために中扉以降にある2列席のシート幅を狭くする代わりに 各々のシートを前後にずらす措置が取られ、窮屈感の緩和が図られている。 これは他社に導入された日産ディーゼルJP系列で、今でもこの仕様が引き継がれている。

他形式に遅ればせながら2005(平成17)年より車体更生が始まったが、 2008(平成20)年のE1009,E1010除籍を皮切りに退役が始まった。

その後、翌年度である2009(平成21)年度には本格的に置き換えが開始され、 遂に2010(平成22)年1月のA1002引退をもって関東バスからは型式消滅ということになった。

関東バスを除籍後は、全車が福島交通,道南バス,北海道拓殖バスへ移籍して第二の活躍を始めており、 関東バス車両低床化のパイオニアとして歴史のページを刻んだ1000代の末永い活躍が期待される。


関東バスA1001リア画像 A1001(リア・右側面)
A1001,A1002のみ'08年にスモークフィルムが貼られた。

野方 2008.9.8
関東バス1005登場当初の写真 1005[青梅街道]
納車直後の姿。停留所整備までスロープ板不使用だったため前面に車椅子表示がなかった。

青梅街道営業所 1997.1
(画像提供:遠藤知生様)
関東バス1006営業開始直後の写真 1006[青梅街道]
営業運転開始直後の姿。コーナーリングランプ装備車。

青梅街道営業所 1997.1
(画像提供:遠藤知生様)


DETAILS

→A1001フロント正面
→A1001サイドビュー(左側面)
→A1001サイドビュー(右側面:スモークフィルムの貼付状況)



→1000代の車両配置表はこちら




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