年末年始期間中は、
主な路線で通常の休日・祝日よりも運行回数を減少させる正月特別ダイヤ体制が取られ、
例外に漏れず荻窪駅南口発着路線の運行回数も絞られた状況となっているが、
そのまま運行回数を減少してしまうと荻窪駅南口周辺で積み残しなど輸送力不足が発生する可能性があることから、
1台あたりの輸送力を増強させることが目的で今回の対応が採られた。
荻58が中型車限定で運行が行われていたのは、
北野折返場が中央道直下にあり鋭角に展開する当該箇所の車道スペースに制約があったためである。
しかし北野付近は現在、
東京外郭環状道路と中央道が接続する(仮称)中央JCTの建設予定地となっており、
工事進捗により2014(平成26)年4月1日より北野折返場は現在の仮設折返場へ移転している。
このため現時点では、
実は車両運用上の制約は無くなっているのが現状である。
以上により、
今回
荻58へ大型車の設定が可能ということになった。
近年の北野付近における関東バス路線は動きがあり、
荻55「荻窪駅南口~新川団地北口」が2002(平成14)年5月13日付で廃止となり、
荻57「荻窪駅南口~給田」へ短縮、
北野を通過する路線は一時
烏20「千歳烏山駅~牟礼七丁目(循環)」へ引き継がれた。
しかしこれも2007(平成19)年10月16日で廃止、
同時に一部再延長となった
荻58「荻窪駅南口~北野」の運行開始に伴い、
小田急バスの
吉12「吉祥寺駅~北野」専用だった北野折返場を関東バスも使用するようになった。
荻55が存在していた当時は大型車による運行だったが、
このたび大型車が北野まで営業運転されたのは
荻55廃止以来ということで、
実に13年半振りのこととなった。
ただ先述の通り、
荻58を中型車限定とする制約は事実上無いことから、
今後については大型車の充当が再び見られる可能性が考えられる。
→北野へ久しぶりに姿を見せた大型車/北野で客扱いを行うE1262のリア。
(Photo:Ajiwai)
→東京外環道の工事進捗に伴い、移設された仮設折り返し場に入るE1262。
(Photo:Ajiwai)
→折り返し、荻窪駅へ向かう荻58の大型車。
(Photo:Ajiwai)
→6000代も荻58に充当され北野へ向かった。
(Photo:Ajiwai)
→02年4月に初登場の6000代が給田より先で営業運転を行うのは02年5月以来である。
(Photo:Ajiwai)
→荻58北野行きLED表示/リア表示。
(Photo:Ajiwai)