熊本バス1268,元関東バスE343

元関東バス車両「その後」追跡調査

熊本へ渡った関東バス車両(熊本電気鉄道・熊本都市バス・熊本バス編)



2016(平成28)年より熊本で元関東バスの車両が新たに活躍を開始した。
熊本交通センターは再開発事業により一時的に仮バスターミナルへ移転、 期間限定で熊本の事業者が平置きで一同に会する姿が見られる。
 
(画像の一番手前右)熊本バス「1268」(元E343) 熊本交通センター 2018.10.30
(Photo:Ajiwai)



元関東バスの車両が熊本で見られるようになったのは2015(平成27)年から。
熊本電気鉄道へ移籍した元E338「KK-RM252GAN改」を皮切りに、 熊本都市バスや熊本バスへ事業者間移籍が複数発生した。

このたび2017(平成29)年2月に元6000代が追加で熊本バスへ移籍したことも含めて、 熊本市内で元関東バスを見られる機会が徐々に増加している。

熊本で第二の活躍を開始した元関東バスについて、 ご提供頂いたkmbdt926様の情報と、 当サイトによる調査を基に専用ページ化したので、 早速ご確認頂きたい。


※当ページ制作に際しては、 kmbdt926様より多大なるご協力を頂きました。 この場を借りて深く御礼申し上げます。


■関東バス元E338→熊本電気鉄道「1233」


熊本電気鉄道1233(元関東バスE338) 熊本で最初に活躍を始めた元関東バス車両は、
熊本電気鉄道に移籍した元E338である。
 
熊本電気鉄道「1233」(元E338) 熊本交通センター 2018.10.30
(Photo:Ajiwai)
熊本電鉄バス1233(元関東バスE338) 画像は「1233」のリアビュー。

熊本電気鉄道「1233」(元E338) 熊本交通センター 2018.10.29
(Photo:Ajiwai)

元関東バス車両が熊本県内の事業者へ移籍するようになったのは2015(平成27)年からで、
元330代の元E338(熊本200か12-33)「KK-RM252GAN改」 が熊本電気鉄道で最初に活躍を始めた。

熊本電鉄への移籍に際しては、 側窓天井部に追加されたカーテンレールから紐で引っ張り下ろすタイプの青色カーテンが設置されたほか、 前扉・中扉上部に扉用照明が追加されるなどの改修が行われた。 しかし車内のシートモケットなどその他はほぼ原形を留めており、 種車の特定は容易である。

熊本電鉄に移籍したのは元E338の1台のみで、 熊本交通センター発着の [壺2]「交通センター~高平南公園」を中心に運用されている。


→「1233」型式写真(フロント・左側面)
→「1233」フロント正面
→「1233」リア正面
→「1233」サイドビュー(右側面)
→「1233」サイドビュー(左側面)

(上記画像は全て:Ajiwai)



■関東バス元E340→熊本都市バス「1238」



熊本都市バス1238(元関東バスE340) 元関東バス車両が熊本で見られるようになったのは15年のことだ。
画像の熊本都市バスのほか、 現在では熊本電鉄、熊本バスの3事業者で元関東バス車両を見ることができる。

熊本都市バス「1238」(元E340) 熊本交通センター 2015.12
(画像提供:kmbdt926様)
熊本都市バス1238型式写真(元関東バスE340) 熊本都市バスへ移籍した元E340の現在の姿。
側窓より下部がラッピング広告となった。

熊本都市バス「1238」(元E340) 本山営業所 2018.10.30 ※許可を得て撮影
(Photo:Ajiwai)
熊本都市バス1238リア(元関東バスE340) 熊本都市バスへ移籍した元関東バス車両は、
リア面のLED行先表示器が大型のものに交換された。

熊本都市バス「1238」(元E340) 本山営業所 2018.10.30 ※許可を得て撮影
(Photo:Ajiwai)


2015(平成27)年3月に関東バスから除籍となり、 熊本電鉄バスへ移籍した元E338「KK-RM252GAN改」と同日に除籍された元E340が熊本都市バス(熊本200か12-38)となり、 事業者は異なるが同じ熊本エリアで活躍を開始した。

熊本都市バスへの移籍に際しては、 中扉上部にLEDの扉用照明が追加されたほか、 リア面のLED行先表示器は大型のものに取り替えられたが、 外観塗色以外はほぼ原形を留めている。

2016(平成28)年7月からは、 鹿児島に始まり京都,沖縄,長崎,熊本,岩手,東京を走るバスにラッピング広告を展開している 「金氏高麗人参」のラッピング仕様となっている。

元E340の「1238」は熊本駅から白川を渡って徒歩5分ほどの所にある本山営業所に所属、 交通センターや熊本駅発着の路線で幅広く使用されている。


→「1238」移籍直後のサイドビュー(左側面)
→「1238」リア正面

(上記2点の画像提供:kmbdt926様)

→「1238」フロント正面
→「1238」リア正面
→「1238」サイドビュー(左側面)

(上記4点の画像:Ajiwai)



■関東バス元E345,B344,E343→熊本バス「1268,1274,1330」



熊本バス1268(元関東バスE345) 熊本電気鉄道,熊本都市バスに引き続き、 元関東バス330代の3台が熊本バスへ移籍した。
画像は元E345で、 熊本中央営業所に所属している。

熊本バス「1268」(元E345) 熊本交通センター 2018.10.30
(Photo:Ajiwai)
熊本バス1268リア(元関東バスE345) 「1268」のリア画像。
熊本バスの現行塗色車には、 リア窓にくまモンの後ろ姿が描かれている。

熊本バス「1268」(元E345) 熊本交通センター 2018.10.28
(Photo:Ajiwai)
熊本バス1274(元関東バスB344) 画像は元B344で、 熊本中央営業所に所属している。

熊本バス「1274」(元B344) 辛島町 2015.6.22
(画像提供:kmbdt926様)
熊本バス1274リア(元関東バスB344) 「1274」のリア画像。
同車は左側面とリア面にラッピング広告が施されている。

熊本バス「1274」(元B344) 熊本交通センター 2018.10.29
(Photo:Ajiwai)
熊本バス1330(元関東バスE343) 16年度に追加で移籍してきた「1330」。
先に移籍した2台とは異なり、 前面がパノラミックウインドウとなっている。

熊本バス「1330」(元E343) 熊本交通センター 2018.10.30
(Photo:Ajiwai)
熊本バス1330リア(元関東バスE343) 「1330」のリア画像。

熊本バス「1330」(元E343) 交通センター~辛島町間 2018.10.30
(Photo:Ajiwai)


2015(平成27)年11月に関東バスから除籍となった元B345「KK-RM252GAN改」が熊本バスへ事業者間移籍を果たし、 (熊本200か12-68)の登録ナンバーを取得して第二の活躍を開始、 関東バスから熊本県内の事業者へ3例目の移籍事例となった。

熊本バスへの移籍に際して側窓への横引きカーテンの追加が行われたほか、 LED行先表示器の取り替えが行われたが、 パノラミックウインドウではないBタイプの前面形状は関東バスでは2台のみだったということもあり、 車内のシートモケット柄と併せ種車の特定は容易である。

このほか
元330代では、 元E345と同時納車の元B344(熊本200か12-74)も熊本バスへの移籍、 関東バス時代にはB→A→E345と、 武蔵野営業所から阿佐谷営業所を経由して五日市街道営業所へ転属し、 一時は袂を分かちぬ2台だったが、 再び同僚として再会したことになる。

その後、2016(平成28)年3月に関東バスを除籍となったE343(熊本200か13-30)も追って熊本バスへ移籍、 元330代からの移籍車は計3台となった。

元330代の移籍車は3台共に、 中の瀬車庫と呼ばれる熊本バスの本社を含めた一大拠点である熊本中央営業所に所属、 主に [南2]「交通センター~御幸木部」、 [南9]「交通センター~クレア(現:イオンモール熊本)」、 [南11]「交通センター~御幸病院」などで活躍する姿が見られる。


→「1268」フロント正面
→「1268」リア正面
→「1268」サイドビュー(右側面)
→「1268」サイドビュー(左側面)

→「1274」型式写真(フロント・左側面)
→「1274」フロント正面
→「1274」リア正面
→「1274」サイドビュー(右側面)
→「1274」サイドビュー(左側面)

→「1330」フロント正面
→「1330」リア正面
→「1330」サイドビュー(右側面)
→「1330」サイドビュー(左側面)

(上記画像は全て:Ajiwai)



■関東バス元B6013,E6004→熊本バス「1376,1412」


熊本バス1376(元関東バスB6013) 2017(平成29)年2月に熊本で新規登録された元B6013。
「1376」は17年2月に熊本ナンバーで新規登録された。
 
熊本バス「1376」(元B6013) 市民会館シアーズホーム夢ホール前 2017.3.12
(画像提供:kmbdt926様)
熊本バス1274(元関東バスB344) 画像は「1376」元B6013のサイドビュー。
行先表示器が中扉寄りに移設されているのがポイント。

熊本バス「1376」(元B6013) 市民会館シアーズホーム夢ホール前 2017.3.12
(画像提供:kmbdt926様)

熊本バスへの移籍はその後も進み、 2016年度は関東バスから
元6000代も追加で移籍となった。

熊本バスでは京王バスから元6000代と同型車の日産ディーゼルJP「KL-JP252NAN改」がすでに多数移籍しており、 熊本バスでは一大勢力を築いているため、 2台のみの元関東バス車両は影が薄い存在だ。

元関東バス車両は、 元東急バスの車両と同様に前扉のすぐ隣にLED行先表示器があるため、 熊本バスへの移籍に際しては関東バス時代に使用していたLED行先表示器を撤去、 中扉に隣接した逆T字窓の固定窓部分に新設しているが、 この点と車内シートモケットの違いが主な識別ポイントとなっている。

熊本バスでは2台共に甲佐営業所に所属し、 取材時には主に熊本交通センター発着の路線である [東11]「交通センター~砥用(ともち),城南,甲佐」 [県27]「交通センター~城南」などで活躍する姿が見られた。


熊本バス1412(元関東バスE6004) 2017(平成29)年2月に熊本で新規登録された元B6013。
元関東バス6000代からの移籍は2台となっている。
 
熊本バス「1412」(元E6004) 市民会館シアーズホーム夢ホール前 2018.10.29
(Photo:Ajiwai)
熊本バス1412(元関東バスE6004)リア 画像は「1412」元E6004のリアビュー。

熊本バス「1412」(元E6004) 熊本交通センター 2018.10.28
(Photo:Ajiwai)


→「1412」フロント正面
→「1412」リア正面
→「1412」サイドビュー(左側面)

(上記画像は全て:Ajiwai)

熊本市内を行き来するバス車両は、 大多数の路線が熊本交通センター発着となっているため、 3社に移籍した元関東バス車両同士の共演が頻繁に見られるのが趣味的に面白いところだ。


■熊本で活躍する元関東バス車両の情報の詳細については


→BUS画像館熊本

※情報をご提供頂いたkmbdt926様のブログです。 熊本をはじめ九州で活躍するバスや、 元関東バス各車両の詳細情報が1台ずつ丁寧に解説されていますので、 ぜひご覧ください。

※関東バスから移籍した熊本バス・熊本都市バス・熊本電気鉄道車両に関して、 今後も引き続き情報をお待ちしております。






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