鹿児島交通1169,元関東バスD220

鹿児島交通へ渡った関東バス車両

元関東バス車両「その後」追跡調査



三州自動車で活躍していた元210代の3台は鹿児島交通への事業継承に伴い再移籍となった。
ただ活躍の場は変わらず、桜島港に姿を見せた「1169」。 

鹿児島交通「1169」(元D220) 桜島港(鹿児島県鹿児島市) 2019.6.26
(画像提供:練馬急行様)



2008(平成20)年度に除籍となった元210代「KC-RP211GSN改」3台が鹿児島へ渡り、 三州自動車で活躍を続けていたが、 2018(平成30)年4月1日に三州自動車はバス事業の全てを鹿児島交通へ譲渡して消滅、 車両もそのまま鹿児島交通へ移籍した形となった。

その後、鹿児島交通からの除籍や関東バスから新たな移籍車両が発生するなど動きが見られたため、 新規ページを作成し改めて最新情報をまとめてみた。

全容を網羅するにはまだまだ情報が不足しているため、 既往の調査を足掛かりとして皆様の更なる情報提供をお願いしたい。

※ご提供頂いた画像群は全て、公道上もしくは特別に許可を得て撮影を行ったものです。
※本ページに掲載の情報は、練馬急行様,ハーバーランド様よりご提供頂きました。この場を借りて厚く御礼申し上げます。




■関東バス 元E6003,E6017,E6020,E6026→鹿児島交通「2032,2240,2262,2239」



鹿児島交通2032,元関東バスE6003 関東バスからの移籍車両が久しぶりに現れた。
元E6003が鹿児島交通に移籍し、19年6月から新たな活躍を始めた。

鹿児島交通「2032」(元E6003)重富(鹿児島県姶良市) 2019.6.25
(画像提供:練馬急行様)


2017(平成29)年2月に関東バスから除籍となった元E6003「KL-JP252NAN改」が、 2年の歳月を経て2019(令和元)年6月より鹿児島交通で運用を開始した。

鹿児島交通は2016(平成28)年4月1日付けでいわさきバスネットワークからバス事業の譲渡を受けたほか、 2018(平成30)年4月1日付けで三州自動車のバス事業の全てを引き継いだが、 元関東バスの車両が現在の鹿児島交通のグループに移籍したのは、 2011(平成23)年度に旧いわさきバスネットワークへ移籍した3台の
元210代以来ということになる。

移籍に際しての変更点は、 車内においてロールカーテンが追加された程度で、 座席モケットもそのまま原型を留めている。
元E6003は岡之原常駐で、 撮影時には[69-1]「伊敷ニュータウン東~重久車庫」にて運用されていたとのことだ。

その後、2020(令和2)年にかけて移籍車両が相次ぎ、 元6000代各車の移籍状況は以下の通りとなっている。

E6003→(鹿児島200か20-32)
E6017→(鹿児島200か22-40)
E6020→(鹿児島200か22-62)
E6026→(鹿児島200か22-39)

鹿児島交通2240,元関東バスE6017 関東バス6000代の元E6017が鹿児島交通に移籍、鹿児島市街で元関東バス車両の姿が見られるようになった。

鹿児島交通「2240」(元E6017)いづろ(鹿児島県鹿児島市) 2020.10
(画像提供:ハーバーランド様)
鹿児島交通2240,元関東バスE6017のリア姿 「2240」のリア姿。

鹿児島交通「2240」(元E6017)いづろ(鹿児島県鹿児島市) 2021.10.8
(画像提供:練馬急行様)
鹿児島交通2239,元関東バスE6026 関東バス6000代最終グループの元E6026も鹿児島交通に移籍した。

鹿児島交通「2239」(元E6026)いづろ(鹿児島県鹿児島市) 2020.12
(画像提供:ハーバーランド様)
鹿児島交通2262,元関東バスE6020 その後元E6020も鹿児島交通に移籍、鹿児島市街で運用される元6000代は計4台となった。
車体に描かれるやしの木の色は、車両により異なる。

鹿児島交通「2262」(元E6020)いづろ(鹿児島県鹿児島市) 2020.12
(画像提供:ハーバーランド様)

その他、2020(令和2)年度には元A1129→(鹿児島200か22-73)も運用を開始したとの情報が入っており、 元関東バス車両が鹿児島市内で活躍の場を広げつつあるようだ。


■関東バス 元A1129→鹿児島交通「2273」


2020(令和2)年度に入っても関東バスからの移籍は続き、 元A1129「KL-UA452KAN改」が鹿児島交通での運用を開始した。

元6000代の除籍が一段落した後、 2020(令和2)年度以降は元1100代の除籍が本格化していたため、 元A1129の移籍を皮切りにもっと複数台数が鹿児島へやってくることも考えられたが、 1台のみの移籍に留まった。

移籍に際しての変更点は、 関東バス時代のステッカー類はほぼ剥がされ、LED行先表示器を交換、車内のロールカーテンが追加されたが、 その他は座席モケットがそのまま残置されるなど原型を留めており、 種車の特定は容易である。

関東バス元1100代の移籍は1台のみだが、 以下の通りである。

A1129→(鹿児島200か22-73)

鹿児島交通2273,元関東バスA1129 関東バス元6000代に引き続き、元1100代のA1129が鹿児島交通に移籍してきたが、
1台のみとなっている。

鹿児島交通「2273」(元A1129)いづろ(鹿児島県鹿児島市) 2021.10.8
(画像提供:練馬急行様)
鹿児島交通2273,元関東バスA1129のリア姿 「2273」のリア姿。

鹿児島交通「2273」(元A1129)いづろ(鹿児島県鹿児島市) 2021.10.8
(画像提供:練馬急行様)





鹿児島交通1169桜島港 桜島港で出発準備中の「1169」。

鹿児島交通「1169」(元D220)桜島港(鹿児島県鹿児島市) 2019.6.26
(画像提供:練馬急行様)
鹿児島交通1169桜島口 桜島口にて待機中の姿。
周辺は日常的に桜島の火山灰が降り注ぐエリアだが、 雨や噴煙のなか変わらず活躍を続ける姿が見られた。

鹿児島交通「1169」(元D220)桜島口(鹿児島県鹿児島市) 2019.6.26
(画像提供:練馬急行様)


三州自動車で活躍していた元210代の3台は、 2018(平成30)年4月1日の鹿児島交通へのバス事業継承によりそのまま再移籍となった。

鹿児島県肝属郡肝付町の東笠之原にある鹿屋営業所に常駐していた元K213「1171」は、 2019(平成31)年春に事故に遭い、 6月末時点ではそのまま鹿屋営業所に留置される状態が見られたが、 除籍された模様だ。 一方、垂水に常駐する元D220「1169」と元K214「1170」は、 垂水から桜島港、鹿児島空港へ向かう路線を中心に引き続き活躍を続けている。

ちなみに2019(令和元)年6月26日に「1169」を撮影した際には、 「桜島港~桜島口」を2往復、 「桜島港~垂水港」を1往復する運用についていたとのことだ。


鹿児島交通1169型式写真 2019年現在の「1169」型式写真。
側面の標記は「鹿児島交通」に改められた。

鹿児島交通「1169」(元D220)桜島口折返場(鹿児島県鹿児島市) 2019.6.26
(画像提供:練馬急行様)
鹿児島交通1169リア型式写真 「1169」のリア画像。 以前はリア面も行先方向幕が使用されていたが、社名で固定されていた。

鹿児島交通「1169」(元D220)旬彩館前(鹿児島県鹿児島市) 2019.6.26
(画像提供:練馬急行様)



→鹿児島交通へ移籍した、元関東バス車両に関する画像や情報は引き続き募集しておりますので、些細の情報でもどんどんお寄せ下さい。


■鹿児島交通(旧三州自動車)への移籍車関連のコンテンツ


→三州自動車へ渡った関東バス車両
10~11年に移籍した車両の詳細情報と型式写真はこちらへ。



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