ムーバスで使用されていた車両が関東バスへ編入され、一般路線車仕様化された。
画像のC025は元ムーバス025で、20年3月21日より荻窪病院シャトルバスにて稼働を開始した。
C025 西荻窪駅→荻窪病院間(桃井原っぱ公園付近) 2020.3.21
(画像提供:三鷹様)
■ムーバス,はなバスから退役した車両が、関東バスに編入される。
武蔵野市コミュニティバス「ムーバス」、西東京市コミュニティバス「はなバス」用として使用されてきた車両が、
2018~2019(平成30~令和元)年にかけて関東バス一般路線仕様化の改造を受けて編入された。
当サイトでは社番に合わせて型式解説のページで紹介してきたが、
ムーバスやはなバス時代の車番をそのまま継承して関東バスに編入されたため、
このたび専用の解説ページを制作することとした。
ムーバスやはなバスで長らく活躍してきた車両が、
関東バスで第二の活躍する姿をご確認頂きたい。
■ムーバス020~025
→関東バスE020,D021,D022,E023,E024,C025
2007(平成19)年3月にムーバス用車両として投入され、
2018(平成30)年3月に代替車両032~034「2DG-HX9JLCE」の登場により運用離脱した020~022「ADG-HX6JLAE」が、
立野橋にある青梅街道営業所の分車庫に半年間以上留置されたことで今後の去就が注目されたが、
関東バス一般路線仕様化の改造を受けて2019(平成31)年4月に再登場した。
その後2019(平成31)年2月末には035,036「2DG-HX9JLCE」の追加投入により捻出された023,024「BDG-HX6JLAE」も一般路線仕様化され、
020~022と同様に関東バス所属の車両として編入された。
元ムーバス各車両の転用先は、
五日市街道営業所にはE020,E023,E024、
丸山営業所ではD021,D022となった。
4月に各営業所に到着した各車両はいずれも車庫内に留置中の状態が続いていたが、
8月21日に丸山営業所のD022が早朝1往復のみ運行される高70「高円寺駅~丸山営業所」に充当されるのを確認、
第二の活躍を開始した。
丸山営業所管内の百01「高田馬場駅~東中野駅」では、
高田馬場~新大久保,西武新宿間におけるJR山手線や西武新宿線のガードにおける桁下制限高が3.1mであることから、
今まではカタログ上の車高が3.1mである日野ポンチョが使用可能か懸念されていた。
しかし、このたび実際の通行に支障ないことが確認されたことから、
D021,D022による百01への充当が8月以降本格化した。
五日市街道所属車両については、
8月に入ってからE024が高45,新02「高円寺駅,新高円寺駅~永福町」にて本格的に稼働を始めた。
一方、E024と同時に移籍したE023は、
8月末に高45,新02に充当された姿が見られたほか、
11月8日にはすぎ丸かえで路線「西荻窪駅~久我山駅」にて代走する姿が確認されたが極めて稼働率が低い状態、
そしてE020に至っては当サイト側で実際に運用する姿が確認できないほどであった。
その後、2019(令和元)年11月にムーバスを退役した025「BDG-HX6JLAE」についても一般路線仕様化され、
2020(令和2)年1月に青梅街道営業所へ到着しC025となった。
C025は白色のバンパーで登場し、
先に編入された020~024の黒バンパー姿とはいで立ちが異なる。
C025は荻窪病院シャトルバス「西荻窪駅~荻窪病院」用として3月18日に練馬ナンバーへ登録変更された後、
156「PA-ME17DF」を置き換えて3月21日より稼働を始めた。
五日市街道営業所にて目立った活躍の無かったE020,E023について、
2020(令和2)年11月16日に大規模な路線改変を伴うダイヤ改正が行われたことに伴い、
新設された練21「練馬駅~練馬駅(南蔵院循環)」,
練22「練馬駅~江古田の森」用として丸山営業所に転属した。
丸山営業所へ転属したD020,D023は、
先に活躍を始めているD021,D022と共通で百01にも進出し、
練21,練22と百01を担当している。
形式写真
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一般路線仕様化に際し当初は五日市街道へ配属されたがほぼ使用されることはなく、
20年11月16日の路線改変で新設された練21,練22用として丸山に再コンバートされた。
D020「ADG-HX6JLAE」 練馬駅→豊玉こうしん通り間 2020.12.26
(Photo:Ajiwai)
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五日市街道から丸山への転属に際し、右側面後部の社番は撤去された。
D020 (リア・右側面) 練馬駅北口 2020.12.26
(Photo:Ajiwai)
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19年4月にムーバス021からD021となり丸山へ配属されたが、
実際に百01で使用開始されたのは8月からとなった。
D021「ADG-HX6JLAE」高田馬場駅通り~高田馬場四丁目間 2020.10.11
(Photo:Ajiwai)
→D021 (リア・右側面) 高田馬場駅通り 2020.10.11
(Photo:Ajiwai)
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D021と同時に丸山へ配属されたD022。
D022「ADG-HX6JLAE」西戸山公園野球場~百人町四丁目間 2020.10.11
(Photo:Ajiwai)
→D022 (リア・右側面) 百人町四丁目 2020.10.11
(Photo:Ajiwai)
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D023はD020と同様、当初は五日市街道に配属されたが丸山へ転属した。
D023「BDG-HX6JLAE」練馬駅北口 2020.11.27
(Photo:Ajiwai)
→D023 (リア・右側面) 練馬駅北口 2020.11.27
(Photo:Ajiwai)
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E024はE020,E023と同時期に五日市街道に配属されたが、
当初から高45,新02を担当しそのまま五日市街道に残留した。
E024「BDG-HX6JLAE」高円寺駅南口 2019.8.21
(画像提供:三鷹様)
→E024 (リア・右側面) 永福町 2019.9.29
(画像提供:ふじもん様)
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156「PA-ME17DF」に代わり、
20年3月より荻窪病院シャトルバスを担当するようになったC025。
4月に入り「西荻窪駅⇔荻窪病院」を示す部分ラッピングが施された。
C025「BDG-HX6JLAE」西荻窪駅北口 2020.4.6
(画像提供:三鷹様)
→C025 (リア・右側面,運行開始直後の姿) 荻窪病院 2020.3.21
(Photo:Ajiwai)
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■はなバスBN-5,BN-6→関東バスBN-5,BN-6
2019(平成31/令和元)年度には、
はなバスとして使用されていたBN-5,BN-6「PA-ME17DF」の一部世代交代が行われ、
代替となる新車のBN-10,BN-11が2019(令和元)年8月に登場したことによりはなバスから撤退し、
関東バス一般路線車の仲間入りを果たした。
先に登場したのはBN-6で、
転用改造を受けた後に阿佐谷営業所に配属され、
同所にいたA155「PA-ME17DF」を置き換えて大03「野方駅~高円寺駅(東京警察病院正門前経由)」に使用された。
BN-5は転用改造により「かんにゃん。」が描かれたフルラッピング仕様で登場し、
2020(令和2)年1月に武蔵野営業所へ里帰りした。
先に転用されたBN-6と同様に、
阿佐谷営業所に配属されるとみられ杉並ナンバーで登場したが、
武蔵野営業所へ到着後にははなバスで代走する姿が見られた。
その後BN-5は阿佐谷営業所へ移動したが、
主な運用先として想定された大03が2020(令和2)年3月16日より運行休止(※運行休止のまま11月16日に系統廃止)となり、
BN-5は大03で一度も使用されることなく、
BN-6と共に定期運用を失った。
BN-6は阿佐谷営業所に籍を残しているが武蔵野営業所へ移動し、
2022(令和4)年4月現在ではそのまま留置中である。
BN-5はE020,E023が丸山へ転属した後となる11月10日前後に五日市街道へ移動し、
12月末より高45,新02を担当するようになった。
形式写真
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はなバスの退役後は一時阿佐谷に配属されたが、
五日市街道へ転属し松ノ木線を担当するようになった。
BN-5「PA-ME17DF」 高円寺駅南口 2020.12.26
(Photo:Ajiwai)
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一般路線仕様化に際して、BN-5は「かんにゃん。」ラッピングとなった。
BN-5(リア・右側面) 高円寺駅南口 2020.12.26
(Photo:Ajiwai)
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大03にて使用中のBN-6。
大03廃止により定期運用を失い、
古巣の武蔵野営業所に戻って杉並ナンバーのまま留置中である。
BN-6「PA-ME17DF」 高円寺駅北口 2019.11.25
(Photo:Ajiwai)
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BN-6のリア姿。今後の去就が気になるところだ。
BN-6(リア・右側面) 高円寺駅北口 2019.11.25
(Photo:Ajiwai)
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DETAILS
BN-5フロント正面
BN-5リア正面
BN-5サイドビュー(左側面)
BN-5サイドビュー(右側面)
BN-6(フロント・左側面)
BN-6(リア・右側面)
BN-6サイドビュー(右側面)
LINKS
→元ムーバス車両の配置表はこちら
→元はなバス車両の配置表はこちら
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