関東バス・アーカイブス特別企画
関東バス車両の動き 2011〜2012

関東バス3扉車が全廃目前
関東バス代名詞ともなっていた3扉車が全廃目前となった。
A3512 阿佐谷営業所 2011.9.23


■関東バス車両の動き 2011〜2012

2010(平成22)年夏に公式発表された「'11年度中の3扉車全廃」でしたが、 2012(平成24)年4月1日現在では、 辛うじて武蔵野営業所の3台(B3008,B3009,B3019)が現役続行という状態で年度を越えました。

1964(昭和39)年12月15日、 武蔵野営業所に初めて3扉車が投入されてから約47年、 最後まで3扉車が残ったのも武蔵野というのは、 単なる偶然ではないでしょう。 関東バスの代名詞ともなっていた3扉車がいつまで活躍できるかが、 いま一番大きな話題となっています。

そのなかで、 富士重+三菱の3扉車として全国的にも希少車種であった2000代「U-MP218K」についても遂に引退となり、 2台がそれぞれ北海道の地で第二の活躍を始めたことは、 一つの明るい話題かと思います。

したがって2011(平成23)年度は、 機械式自動変速装置「E-MATIC」を装備した3扉車である3400代「U-UA440HSN」, そしてその長尺バージョンである5100代「U-UA440LSN」, 先述の2000代「U-MP218K」の3型式が全廃となりました。

今年度における車両代替の特徴は、 新車による代替を伴わない除籍:減車が進んだ1年となり、 除籍25台に対して新車が14台ということで、 ファンとしてはいささか寂しい状況となりました。

年度末にまとめているこのページ、 今年からは形式消滅となった各型式と、 新車も含めて車両の動きをまとめてみました。

ページ下部からリンクしている2011-2012除籍車両・納車車両の全車リストと併せてご確認下さい。


※画像は、過去のヘッドラインページで使用させて頂いたものも一部再掲させて頂いております。




■阿佐谷営業所「A3001,A3002,A3509〜A3513」
※3扉車が全廃
関東バスA3512現役時代 '11年10月1日の原則ノンステ化ダイヤ改正に伴い、 10月2日の運用を最後に阿佐谷の3扉車は消滅した。
画像は「3扉車さよならツアー」で展示された際の3扉車。

A3512 阿佐谷営業所 2010.8.7



■武蔵野営業所「B3003,B3004,B3006,B3007,B3016,B3017」

関東バスB3004現役時代 武蔵野では、'11年度に入って早々から3000代の除籍が加速した。
懐かしくなってしまったかつての鷹31に使用された姿。

B3004 三鷹駅北口 2010.1.30
(画像提供:表会長様)
関東バスB3016現役時代 三鷹駅の'10年イルミネーションとのコラボレーション。
B3016は'11年イルミネーションまで現役続行できなかったが、 3000代としては奇跡的に3台(B3008,B30009,B3019)が辛うじて残った。

B3016 三鷹駅北口 2010.1.9
(画像提供:表会長様)



■青梅街道営業所「C2001,C2002,C3011〜C3013,C3496〜C3499,C5152」
※3扉車が全廃
関東バスC3476現役時代 青梅街道のC3011〜C3013は順次除籍が進み、10月5日の運用を最後に全車が営業運転を退いた。

C3011 青梅街道営業所 2011.10.6
(画像提供:6621様)
関東バスC5152現役時代 青梅街道に唯一残った5100代,C5152も7/26に除籍となった。

C5152 青梅街道営業所 2011.7.23
関東バスC2002特送時の姿 富士重+三菱の3扉車として注目を浴びた2000代も、遂に全廃となった。
C2001,C2002は幸運にも北海道にて再就職を果たした。

C2002 小金井公園駐車場 2011.7.23



■五日市街道営業所「E3014,E3015」
※3扉車が全廃
関東バスE3015現役時代 五日市街道に最後まで残った3扉車はE3014,E3015、 しかし'11年度初頭に早々に除籍となった。
画像は運用最終日のE3015。

E3015 高円寺南五丁目(東高円寺駅北交差点) 2011.4.30
(画像提供:練馬急行様)



関東バスを除籍となった3扉車の去就ですが、 「E-MATIC」の部品供給が困難となっている3400代,5100代の再就職は難しいと思われます。 一方で3000代の一部は海外譲渡も発生、 2000代はC2001が北海道拓殖バス、C2002は道南バスで第二の活躍を始めています。


■新車:B1411,C1412,C1413,B1414〜B1418,C1419,A1431「LKG-MP35FMF」

2011(平成23)年度は武蔵野、青梅街道へ引き続き1400代の増備が進む一方で、 1419の次は1431へ番号が飛ぶといった付番に特徴が見られました。
忌み番号を回避する目的や、 仮に1420とした場合の武蔵野営業所における下2桁番号の重複回避など、 様々な憶測を呼びましたが、 結局阿佐谷に納車されA1431となり真相は不明です。
ちなみに、 1400代の阿佐谷への配置は初めてとなりました。
関東バスA1431納車日の姿 1419まで付番が進んだ1400代は、1431に番号が飛ばされ注目を集めた。
画像は納車直後に構内で試運転を行うA1431。

A1431 阿佐谷営業所 2011.7.27



■新車:A7109「LKG-KV234L3」

2010(平成22)年5月にA1600「PKG-KV234L2」が阿佐谷営業所へ初めて投入され、 日野の大型路線車が阿佐谷に配置されたことは大きなニュースとなりましたが、 2011(平成23)年度も引き続き日野の大型路線車が1台追加投入されました。
今回納車されたA7109は、 関東バスとしては新型式の「LKG-KV234L3」で、 右側面2,3番目の側窓がメーカー標準の固定窓で登場しました。 首都圏ではなかなかメーカー標準の固定窓のまま納車される事例は少なかったことから、 ファンの注目を集めました。
関東バスA7109 昨年に引き続き、日野車が阿佐谷に配置された。
昨年度のワンステップ車:1600代に対し、今回はノンステップの7100代となった。

A7109 四面道 2011.8.3


→2,3番目の側窓が固定となった右側面の画像。



■新車:C2215〜C2217「LKG-MP37FKF」

2010(平成22)年1月,5月に投入され、 迫力ある独特の形状で注目を集めたC2211〜C2214「PKG-MP35UKNF」に引き続き、 ポスト新長期規制適合車となったC2215〜C2217「LKG-MP37FKF」が青梅街道へ追加投入されました。
C2211〜C2214は標準座席レイアウトにも関わらず05国交省認定標準仕様ではなかったのに対し、 C2215〜C2217は中扉以降の座席配置が1-1-1-2-5のラッシュ型となり、 かつ05国交省認定標準仕様となっている点など変更点がいくつか見られます。

関東バスC2217運用開始直後の姿 独特な形状をした三菱ふそうのノンステップバスも7台の陣容となった。

C2217 西荻窪駅北口 2011.8.16




→2011-2012の除籍車両・納車車両の全車リストへ




■関東バスの車両代替関連コンテンツ

→関東バス車両の動き2014-2015
(2014年度版:除籍・納車リスト収録)

→関東バス車両の動き2013-2014
(2013年度版:除籍・納車リスト収録)

→関東バス車両の動き2012-2013
(2012年度版:除籍・納車リスト収録)

・関東バス車両の動き2011-2012
(当ページです:2011年度版)

→関東バスを去った車両2010-2011
(2010年度版:除籍・納車リスト収録)

→関東バスを去った車両2009-2010
(移籍先は判明次第いまも随時追加中)

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