武蔵野吉祥七福神めぐりの記録

~関東バス・アーカイブス特別企画~


関東バス_武蔵野吉祥七福神めぐりバス

武蔵野商工会議所主催による「武蔵野吉祥七福神めぐり」が3年振りに帰ってきた。
多くの参加者で積み残しが出るほど賑わう武蔵野吉祥七福神めぐりバス。
 
B5003 吉祥寺駅北口前 2023.1.4
(Photo:Ajiwai)


■お正月恒例となる:武蔵野吉祥七福神めぐり

お正月になると、御神体の置かれている全国各地では七福神めぐりが行われますが、 2007(平成19)年1月1日~10日からは武蔵野商工会議所主催による「武蔵野吉祥七福神めぐり」が始まり、 関東バス車両による特別バスが運行開始となりました。

近年は運行期間は1月1日~7日へと短縮、 そしてコロナ禍により2021,2022(令和3,4)年の第15回、第16回は開催中止となってしまいました。 しかし2023(令和5)年の「第17回武蔵野吉祥七福神めぐり」は3年振りに開催、 期間が1月4日~7日、そして開催時間も短縮されてしまいましたが、 関係者の方々の努力により開催されるだけでも嬉しい結果といえるでしょう。

完全に定番化したと言えるこの企画について、 当サイトでは特別企画のページを再構成し2023年の最新画像を一挙に追加しましたので、 当ページへ再訪された方も改めてご覧下さい。

「武蔵野吉祥七福神めぐり」は、

(1)井の頭弁財天(大盛寺)「弁財天」

(2)杵築大社「恵比寿神」

(3)延命寺「毘沙門天」「寿老人」

(4)大法禅寺(大法寺)「福禄寿」

(5)武蔵野八幡宮「大國様」

(6)安養寺「布袋尊」

以上の6社寺7福神を巡るものです。
各社寺についての歴史や解説については、 すでに各サイトで詳細なものがありますので、 関東バス・アーカイブス「味わい」では、 この七福神めぐりの主役をもちろん「武蔵野吉祥七福神めぐりバス」にして紹介していきたいと思います。


※史実や歴史上の解説は、「武蔵野吉祥七福神めぐり」公式ガイドブックや関東バス車内におけるガイダンスに基づいております。
※関東バス車内におけるガイダンスは今まで持ち込みのラジカセで行われていましたが、19年より車両側で対応されるようになりました。



■吉祥寺駅北口前


「武蔵野吉祥七福神めぐり」公式ガイドブックによると徒歩によるモデルコースも設定されていますが、 関東バスを利用したコースが圧倒的に便利ということもあり、 吉祥寺駅北口の特設ブースで1日乗車券や七福神めぐり関連グッズを購入すると、 係員の人に迷わずにバスへと誘導されます。 臨時バス停は 吉53柳沢駅行や 吉73向台町五丁目行などが発着する吉祥寺駅北口1,2番バス停の先、 平和通りPARCO方面の前方にあります。

吉祥寺駅北口B5003 「武蔵野吉祥七福神めぐり」の運用に備え、
吉祥寺駅北口に姿を見せたB5003。
5000代は'17年10月に東京五輪特別ナンバーに交換された。

B5003 吉祥寺駅北口 2018.1.2
吉祥寺駅北口前B5001 吉祥寺駅前の平和通り路上で出発待機するB5001。
19年から行先表示に[貸切]が追加された。

B5001 吉祥寺駅北口前 2019.1.6
吉祥寺駅北口前B5001 吉祥寺駅前の平和通り路上を出発すると吉祥寺通りを左折、
関東バスでは通常走行しないエリアへと向かう。

B5001 吉祥寺駅北口前~井の頭公園駐車場間 2011.1.5


■井の頭公園駐車場・井の頭弁財天(大盛寺)「弁財天」


井の頭公園の駐車場へ到着すると、 誘導員の指示のもとに吉祥寺通りの路上でいきなりバックにて駐車場へ進入します。 吉祥寺通りは片側1車線の割には交通量が非常に多く、 客扱い時間が長くなるこの特別バスで路上停車するとたちまち大渋滞が想定されるため、 わざわざ駐車場を貸し切る対応としており運用面における苦労が窺えます。
しかしこのため、 営業運転中に乗車したままバック運転が体験できるのも、 特別バスならではの醍醐味で面白いのではないでしょうか。


井の頭公園駐車場B5003 井の頭公園の駐車場にバックで進入して客扱い中の光景。

B5003 井の頭公園駐車場 2011.1.4
井の頭公園駐車場B1955 23年には期間短縮や時間短縮の影響か、積み残しが発生する場面も見られた。

B1955 井の頭公園駐車場 2023.1.4
井の頭弁財天01 井の頭公園の池のほとりに佇む井の頭弁財天(大盛寺)。
神田川の上水源に位置し、水神として江戸時代から広く信仰を集めていたようだ。

※16年には護岸工事のため池の水が全て抜き取られたが、 18年に工事も終わり再びきれいな水景が戻ってきた。

井の頭弁財天 2011.1.4
井の頭弁財天02 井の頭弁財天の入口付近。社殿は徳川家光により建立されたが焼失し、
現在の社殿は1927(昭和2)年に再建されたと車内アナウンスによる紹介があった。

井の頭弁財天 2011.1.4
井の頭弁財天'14 社殿納められる弁財天は秘仏で12年に一度のみご開帳があるが、
次回のご開帳は2025(令和7)年まで待たないといけない。

井の頭弁財天 2014.1.3


■杵築大社「恵比寿神」


井の頭公園駐車場から杵築大社までの間は、 通常は関東バスが通行することのない三鷹市内の下連雀~上連雀付近を通過します。
当該区間ではすれ違うバスが小田急バスや京王バスばかりのため、 関東バスに乗車していると違和感にもつかぬ新鮮な味わいをもたらしてくれます。


武蔵野吉祥七福神めぐりバスのB5001 通常関東バスが通過することのない、 三鷹市中心部を経由することも特筆される点である。
三鷹市狐久保交差点を右折し、 連雀通りを西進する七福神めぐりバス。

B5001 井の頭公園駐車場→杵築大社間(三鷹市狐久保交差点) 2016.1.3
(画像提供:6621様)

七福神めぐりバスは、 吉祥寺通り→(三鷹市狐久保交差点を右折)→連雀通り→(三鷹市八幡前交差点を右折)→三鷹通りと経由し、 法専寺前を武蔵境方面へ左折し新道北通りへ入ると、 小田急バス鷹57「三鷹駅~武蔵境駅南口」の経路と重なりますが、 若干狭隘な道路を通過することもあって胸は高鳴ります(?)。

そうこうして狭隘道路を抜けているうちに近年拡幅して新たに供用開始となった調布保谷線「新武蔵境通り」に出て、 更に少し進むと次の目的地である杵築大社へと到着します。


新武蔵境通りを通るB1958" 杵築大社までの道中では、最近4車線で供用開始となった新武蔵境通りを経由する。

B1958 井の頭公園駐車場→杵築大社間 2023.1.7
杵築大社のB1955" 杵築大社では、付近の路上にてそのまま停車する措置が取られている。
訪れた際は参加者の大変な行列となっており、一部積み残しが発生していた。

B1955 杵築大社 2023.1.4
杵築大社01 杵築大社の鳥居越しに境内を望む。
ここには「大國様」も並んで置かれているが「武蔵野吉祥七福神めぐり」では
「恵比寿様」がメインに案内されている。

杵築大社 2011.1.4
杵築大社2023卯 神楽殿には毎年、干支を記した絵馬が掛けられている。
杵築大社は江戸時代から存在する古い神社であるが、 「武蔵野吉祥七福神めぐり」のコースに組み込まれて一躍知名度が向上した。
20,21年の「武蔵野吉祥七福神めぐり」は中止となってしまったが、全ての干支を撮影したのでご覧頂きたい。

23年の「卯」 杵築大社 2023.1.4

→11年の干支「卯」はこちら。
→12年の「辰」はこちら。
→13年の「巳」はこちら。
→14年の「午」はこちら。
→15年の「未」はこちら。
→16年の「申」はこちら。
→17年の「酉」はこちら。
→18年の「戌」はこちら。
→19年の「亥」はこちら。
→20年の「子」はこちら。
→21年の「丑」はこちら。
→22年の「寅」はこちら。
杵築大社の富士山 杵築大社の境内には「富士山」が存在する。
江戸時代~明治時代に盛んとなった山岳信仰の象徴として、 現在では直接富士山を望むべくもないが、周辺で有数の規模を誇る。

杵築大社 2013.1.3


■延命寺「毘沙門天」「寿老人」


JR中央線の連続立体交差化に伴い廃止された「旧五宿踏切」を抜けると境一丁目交差点を右折し、 関東バスはおろか小田急バスも路線を持たない純然たる単独区間に入ります。 2019(令和元)年9月6日に4車線での供用開始された新武蔵境通りを北上し、 五日市街道と交差する関前三丁目交差点を右折するまでほぼ信号待ちもなくスムーズに流れるため、 旧経路で20分以上かかっていた印象から比較すると体感では半分程度に短縮されている感じがします。

2011(平成23)年までは、 境12,境16,境17「武蔵境駅~向台町五丁目,花小金井駅南口,ヴィーガーデン西東京」 と同じ経路で武蔵境通りとの交差点を右折、 柳橋交差点まで北上して武蔵野大学付近を通過していましたが、 2012(平成24)年からは途中の境浄水場西交差点を右折、 浄水場裏手の井の頭通りを経由する経路へ変更となり、 所要時間がここで5分短縮されました。
そして更に、 新武蔵境通りが2015(平成27)年9月に全通したことに伴い、 2016(平成28)年の第10回からは境一丁目を右折し新武蔵境通りを経由する現行ルートへ再変更され、 所要時間が更に5分程度短縮されています。

第五小学校へと達するとそこに延命寺は存在し、 直接境内へと進入していきます。

延命寺は1670(寛文10)年に関前村開村時から存在している密教寺院で、 境内には「毘沙門天」「寿老人」の石像が祀られています。


延命寺 延命寺は武蔵野営業所の分車庫がある「第五小学校」の真向かいにある。

延命寺 2023.1.7
延命寺のB5003 延命寺ではバスが直接境内の中に乗り入れて客扱いを行う。
境内まで直接車両が乗り入れるのはここだけである。

B5003 延命寺 2017.1.3
延命寺の寿老人と毘沙門天 延命寺では七福神のうち「毘沙門天」「寿老人」が祀られている。
画像は毘沙門天。

延命寺 2023.1.4
延命寺の寿老人と毘沙門天 「毘沙門天」から少し離れたところに「寿老人」も置かれている。
画像は寿老人。

延命寺 2023.1.4
延命寺で南京玉すだれ 延命寺では日時限定で「南京玉すだれ」のパフォーマンスが催されている。
23年は1/4、2回のみ限定公演のため、たまたま観ることができた人は運がいいかもしれない。

延命寺 2023.1.4


■大法禅寺「福禄寿」


延命寺では甘酒のサービスが行われ、 一息ついた後は、 七福神めぐりバスでは終点となる大法禅寺へと向かいます。

五日市街道で武蔵野営業所を通過し武蔵野中央交差点を左折、 そして武蔵野市役所を越えて市営プールの交差点では右折します。

市営プール交差点を左折する便は、 1日に数回のみ存在している出庫便「緑町一丁目→電通裏」という単独区間を持つ珍しい路線がありますが、 「武蔵野吉祥七福神めぐり」では市営プール交差点を右折し、 ここでも路線バスでは設定のない単独区間を走行することになります。

市営プールから東進し吉祥寺通りにぶつかると右折、 若干南下すれば信号もない路上でこのバスの終点に到着となります。

大法禅寺はバスの終点から路地へ入ったところにあります。 公式ガイドブックには京都の龍安寺にあることで極めて有名な知足のつくばい「吾」「唯」「知」「足」が掲載されており、 ここにもつくばいがあるものと期待しておりましたが、 現地には見当たらず残念な結果となってしまいました。

※'12年に改めて確認すると境内が一新されて、つくばいを見ることができました!!


大法寺入口のB1959 「大法禅寺」は吉祥寺通りの西武バス単独区間にある。
吉祥寺武蔵野第四小学校前~東京女子大入口間の路上にて終点となる。

B1959 大法禅寺 2023.1.4
大法禅寺 大法禅寺(大法寺)入口の構え。閑静な路地の一角に存在する。

大法禅寺 2023.1.7
大法善寺11-2 大法寺には画像のように「福禄寿」のほか吉祥観音も鎮座しているが、
民家の軒先にある雰囲気で、いささか盛り上がり(?)に欠ける雰囲気であった。
しかし'12年に改めて確認すると境内が改修されて雰囲気が一新された。

大法禅寺 2011.1.4

→改修後、'14年時点の「福禄寿」はこちら。
大法禅寺12 改修工事が終了して、再び知足のつくばい「吾」「唯」「知」「足」を見ることができた。

大法禅寺 2015.1.2


■武蔵野八幡宮「大國様」


七福神めぐりバスも終点で降ろされたということでここからは全く自由、 武蔵野八幡宮と安養寺を経由しながら吉祥寺駅へ徒歩で戻る経路が一般的のようです。 そこで帰りがけに吉祥寺サンロードや吉祥寺伊勢丹から代わったコピス吉祥寺などでお買い物をしてもらう、 というのが主催である武蔵野商工会議所の次の狙い?ということで、 地域活性化に自然と貢献してしまううまい企画であると頷かずにはいられません。

武蔵野八幡宮は奈良時代から約1,300年以上も存在しているという、 地元では大変有名な八幡様です。
八幡宮へ入るともちろん本殿へお参りするのでもよいですが、 ここは七福神めぐりということで、 本殿に向かって右手手前にある末社に祀られている大國様も忘れずにお参りして下さい。


武蔵野八幡宮01 武蔵野八幡宮といえば地元で有名な社寺である。
大國様は本殿ではなく本殿手前の右手に置かれているので、知らないと間違えて通過しそうである。

武蔵野八幡宮 2023.1.4
武蔵野八幡宮02 大國様が祀られている末社では、障子戸を開けずにお賽銭できるように、 手を入れる所のみ開口となっているのが興味深い。

武蔵野八幡宮末社 2011.1.4
武蔵野八幡宮03 障子戸部分の画像。
お賽銭する部分のみ開いているのがお分かり頂けるだろうか。

武蔵野八幡宮末社 2018.1.2


■安養寺「布袋尊」


七福神めぐりもいよいよ最後、武蔵野八幡宮の東隣にあるのが安養寺です。

関東バスで吉祥寺駅行に乗っているとサンロード入口(旧:駅前通り)の車内アナウンスが流れる時に、 「多摩新四国八十八箇所霊場札所一番、安養寺前」(←多くの皆様よりお教え頂きましてありがとうございました!!) と広告?が打たれているあの安養寺です。開山は1624(寛永元)年ということです。

境内には梵鐘が置かれ、 日頃の煩悩をかかえているとつい鐘を撞きたくなってしまいますが、 一般の人が鐘を撞けるのは大晦日の除夜の鐘のみということです。

境内の一角には布袋尊が置かれていますが、 武蔵野吉祥七福神のなかでは一番人間味溢れる表情豊かな姿が印象的でした。


安養寺01 画面右手には釣鐘があり、大晦日には除夜の鐘を撞く人で賑わいを見せる。

安養寺 2011.1.4
安養寺02 その釣鐘の画像はこちら。布袋様は画面左側の先に鎮座している。

安養寺 2019.1.6
安養寺03 木陰には縁起のよさそうな顔をした布袋様の姿を拝むことができる。

安養寺 2015.1.2




■「武蔵野吉祥七福神めぐり」の運行ダイヤについて


武蔵野商工会議所主催の特別バス運行による「武蔵野吉祥七福神めぐり」は、 2016(平成28)年までは1月1日~10日までの間、 そして2017(平成29)年以降は1月1日~7日の期間に短縮されましたが、 吉祥寺駅北口前→井の頭公園駐車場→杵築大社→延命寺→大法禅寺(大法寺入口)の運行経路で運行されています。

運行回数は100円で頒布されている公式ガイドブックによると、 2011(平成23)年までのダイヤでは吉祥寺駅北口発が0900~1325発までの1日9回で、 2010(平成22)年まで設定されていた1200発が削減された形となっておりましたが、 その他公式パンフレットや公式ホームページは1200発も掲載されており、 実際は1日10回となっていました。 その後2012(平成24)年に催された第6回では、 吉祥寺駅北口前を出発する時間帯が1000~1300に縮小されて1日7回ということになりました。

そして運用される車両についてですが、 2011(平成23)年では吉祥寺駅北口前1200発のみが一般路線車による運行となっており、 増便扱いとなっていたのが特徴的でした。 吉祥寺駅北口前1200発のみ、 1周運用された後にそのまま入庫してしまうなど運用上特異な点がありましたが、 2012(平成24)年にはこのイレギュラな運用は一時的に解消され、 5000代「KL-UA452PAN」3台のみの運用に変更となりました。

その後13年の運用では再び4台使用のダイヤとなっており、 5000代3台のほか吉祥寺駅北口前1230発のみが主に一般路線車による増発便扱い、 このダイヤはそのまま14年以降も同一となり、 試行錯誤の続いていた運行形態もようやく収束しました。 ただ、 2015(平成27)年11月にはB5002が除籍となったことによる影響で、 16年以降は一般路線車による運行が増加しているところに変化が見られたほか、 コロナ禍後となる23年からは運行時間帯が短縮され、 吉祥寺駅北口前発が午前中のみ7→4回へと更に削減されました。

吉祥寺駅発の最終バスが1140に出発した後には、 井の頭公園駐車場始発:1220、 杵築大社始発:1310、 延命寺始発:1400がそれぞれ設定され、 吉祥寺駅からの最終バスに乗って七福神めぐりをスタートした場合にも、 終点まで乗り継ぎが可能なように配慮されたダイヤとなっているのが特徴です。

七福神めぐりダイヤ15 吉祥寺駅発の最終バス出発後は、 参加者が終点まで七福神めぐりを継続可能なよう各地点へ回送にて配車される。

B5001 八幡宮前交差点 2015.1.2

→18年「武蔵野吉祥七福神めぐり」の側面LED表示。
→19年「武蔵野吉祥七福神めぐり」は[貸切]表示が追加された。
七福神めぐりダイヤ03 延命寺始発の当日最終便は、 回送車として途中地点の関係者を集めながら延命寺へ向かうのが特徴だ。

B5001 杵築大社 2011.1.5
(画像提供:KANTO MUSASHINO[B5154]様)
ちなみに延命寺始発の最終便が終着の大法禅寺に到着するのが1415となっており、 最終的には都合9回の運行回数となっています。

全線の所要時間は従前は75分で、 10年までは120分サイクルの4台使用が基本でしたが、 所要時間が25分と設定されている延命寺→大法禅寺間では実際には約15分で到着可能なため、 大法禅寺→吉祥寺駅北口への回送にかかる時間を考慮しても90分サイクルで十分対応可能で、 11年からは90分サイクルの3台使用に改められました。

その後12年以降においては、 杵築大社→延命寺間の経路が柳橋交差点を右折し武蔵野大学経由であったものを、 境浄水場西交差点で右折し井の頭通りの浄水場経由としたことで所要時間を5分短縮、 2010(平成22)年11月15日限りで廃止となった鷹31「三鷹駅~浄水場経由~武蔵境駅」 の免許維持路線を活用する形となったことが特筆されます。
その後、先述の通り新武蔵境通りの供用開始に伴い経路変更したことで、 杵築大社→延命寺間における実際の所要時間は更に短縮されています。
また、延命寺→大法禅寺間の所要時間がダイヤ上でも25→20分へと改められたため、 全線での所要時間は65分ということになりました。

「武蔵野吉祥七福神めぐり」は三鷹市内も通行しますが、 関東バスが走行することのない小田急バス・京王バスの運行エリアを通過することは、 バスファンの注目点となっています。

※11年の運用
第1便
吉祥0900→公園0910→杵築0930→延命0950→大法1015
吉祥1030→公園1040→杵築1100→延命1120→大法1145
吉祥1225→公園1235→杵築1255→延命1315→大法1340
→回送→公園1400→杵築1420→延命1440→大法1505

第2便
吉祥0930→公園0940→杵築1000→延命1020→大法1045
吉祥1100→公園1110→杵築1130→延命1150→大法1215
吉祥1255→公園1305→杵築1325→延命1345→大法1410
→回送→杵築1450→延命1510→大法1535

第3便
吉祥1000→公園1010→杵築1030→延命1050→大法1115
吉祥1130→公園1140→杵築1200→延命1220→大法1245
吉祥1325→公園1335→杵築1355→延命1415→大法1440
→回送→延命1540→大法1605

増便(以下ダイヤのみ増発便扱い、一般路線車による運用)
吉祥1200→公園1210→杵築1230→延命1250→大法1315

※12年の運用
第1便
杵築1000→延命1015→大法1035
吉祥1100→公園1110→杵築1130→延命1145→大法1205
吉祥1230→公園1240→杵築1300→延命1315→大法1335
→回送→杵築1410→延命1425→大法1445

第2便
吉祥1000→公園1010→杵築1030→延命1045→大法1105
吉祥1130→公園1140→杵築1200→延命1215→大法1235
吉祥1300→公園1310→杵築1330→延命1345→大法1405
→回送→延命1445→大法1505

第3便
吉祥1030→公園1040→杵築1100→延命1115→大法1135
吉祥1200→公園1210→杵築1230→延命1245→大法1305
→回送→公園1330→杵築1350→延命1405→大法1425
→回送→延命1500→大法1520

※13~20年の運用
第1便
延命0950→大法1010
吉祥1030→公園1040→杵築1100→延命1115→大法1135
吉祥1200→公園1210→杵築1230→延命1245→大法1305
→回送→公園1410→杵築1430→延命1445→大法1505

第2便
杵築1000→延命1015→大法1035
吉祥1100→公園1110→杵築1130→延命1145→大法1205
吉祥1300→公園1310→杵築1330→延命1345→大法1405
→回送→杵築1450→延命1505→大法1525

第3便
吉祥1000→公園1010→杵築1030→延命1045→大法1105
吉祥1130→公園1140→杵築1200→延命1215→大法1235
→回送→公園1340→杵築1400→延命1415→大法1435
→回送→延命1525→大法1545

増便(以下ダイヤのみ増発便扱い、一般路線車による運用)
吉祥1230→公園1240→杵築1300→延命1315→大法1335

※23年の運用(現行ダイヤ)
1号車
延命1020→大法1035
吉祥1110→公園1120→杵築1140→延命1200→大法1215
延命1400→大法1415

2号車
杵築1020→延命1040→大法1055
吉祥1140→公園1150→杵築1210→延命1230→大法1245

※杵築大社への配車前に係員のみ乗車の回送が設定されている(出庫0920→吉祥0935→杵築1005)
※大法禅寺1245到着後、係員のみ乗車の回送が設定されている(大法1245→吉祥1255→入庫1310)

3号車
吉祥1010→公園1020→杵築1040→延命1100→大法1115
公園1220→杵築1240→延命1300→大法1315

4号車
吉祥1040→公園1050→杵築1110→延命1130→大法1145
杵築1310→延命1330→大法1345


※凡例 吉祥=吉祥寺駅北口前, 公園=井の頭公園駐車場, 杵築=杵築大社, 延命=延命寺, 大法=大法禅寺(大法寺入口)

→「武蔵野吉祥七福神めぐり」ルート詳細図
(運行経路の詳細はリンクをクリックしてご確認下さい)

七福神めぐり増発便 通常走行することのない三鷹市内の下連雀エリアを関東バスが行く貴重なシーン。

B1409 井の頭公園駐車場→杵築大社間(三鷹市狐久保交差点) 2011.1.5
七福神めぐりの一般路線車B1409 大法寺入口で客扱いを終了した一般路線車は、八幡宮前交差点を右折して入庫していた。

B1409 八幡宮前交差点 2011.1.5
七福神めぐりの一般路線車B1320 関東バスの一般路線車は12年には一度姿を消したが、13年に復活した。

B1320 杵築大社 2013.1.3
七福神めぐりの一般路線車B1303 吉祥寺駅1230発が一般路線車による増発便扱いの運用となっている。

B1303 吉祥寺駅北口前→井の頭公園駐車場間(吉祥寺駅前交差点) 2015.1.2
(画像提供:6621様)
七福神めぐりの一般路線車B1902 15年11月にB5002が除籍となったことにより、 16年は一般路線車による運用が増加した。
画像は1月2日の第3便を担当した納車間もないB1902。

B1902 吉祥寺駅北口前 2016.1.2
七福神めぐりの一般路線車B1801 18,19年は、 武蔵野市在住のイラストレーター、キン・シオタニ氏が、 吉祥寺、武蔵野をひとつの絵に描き下ろした 「キンシオむさしのバス」が優先的に使用された。

B1801 杵築大社 2019.1.6
七福神めぐりの一般路線車B1963 近年は参加者の増加に伴う混雑が激しくなっていることもあり、
ノンステップかつ収容能力の大きな車種として、1400代に代わり1950代が主役となった。

B1963 杵築大社 2020.1.5
七福神めぐりの一般路線車B1966 23年の運行は基本的に1950代と5000代となった。
1/7は全車が1950代による運行となり、ついに5000代が1台も使用されない日が発生した。

B1966 吉祥寺駅北口前→井の頭公園駐車場間(吉祥寺駅前交差点) 2023.1.7
(画像提供:三鷹様)



関東バス_B5003_武蔵野吉祥七福神めぐりバス
武蔵野吉祥七福神めぐりバス
B5003 井の頭公園駐車場 2019.1.6
(Photo:Ajiwai)




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