元関東バス車両の追跡調査
元600代移籍の記録
とちぎふれあいバス(元関東バスE605)
元関東バスのE605が、二度の移籍を経て栃木の地に再就職した。
現事業者へ移籍後も、使用路線の変更により塗色変更が行われて現行の塗色となった。 
蔵の街観光バス「123」 栃木駅北口 2014.10.11

(画像提供:練馬急行様)


'90年代後半における経営合理化の影響を受け、 大型車の代替で中型車が投入されるといった現象が見られましたが、 そうした中で1999(平成11)年2月に5台が丸山営業所へ投入されたのが、 7m級の中型車:600代「KC-RN210CSN」ということになります。

登場当初は関東バスから旧ケイビーバスへ路線移管された宿02 「新宿西口〜丸山営業所」を中心に使用され、 その後2002(平成14)年3月2日に運行開始となった百人町線百01 「高田馬場駅〜東中野駅」にも使用されるようになりました。

運行開始当初は20分ヘッドだった百01でしたが、 改正の度に減便となり60分ヘッドとなったことで600代の稼働率が下がっていきました。 2008(平成20)年2月には604,605が五日市街道へ転属し荻62 「荻窪駅南口〜西荻窪駅南口(循環)」として一時期活躍しましたが、 2008(平成20)年9月16日には荻62自体が廃止となるなど600代が活躍する場は無くなり、 百01予備車として残る601以外は2008(平成20)年に相次いで除籍となってしまいました。

関東バス,旧ケイビーバスを除籍となった602〜605の4台は、 各地で第二の活躍を開始しましたが、 その後更に移籍となる多重移籍が見られ、 状況が複雑化してまいりましたので、 このたび専用ページで600代のその後をまとめて紹介したいと思います。

■旧ケイビーバスK602→会津バス(会津乗合自動車)「88」

元関東バスK602の会津バス88 若松営業所 2010.3.7

(画像提供:E3248様)


2008(平成20)年9月に除籍となって以来、 行方不明となっていた元ケイビーバス丸山営業所所属のK602が、 会津バス(会津乗合自動車)若松営業所に再就職していました。

車内後部の方向幕蓋部分には関東バス書体ではっきりと「602」が残されているということで、 元K602で間違いないようです。

同車は現在、会津若松駅を発着する「北会津地域巡回バス」として主に使用されているほか、 地元企業向けの職員送迎バスにも使用実績があります。 前面の助手席側には「ピカリン号」という愛称板が表示されています。 側面方向幕はスペースはそのまま残されていますが、 幕は装備されていない状態となっています。

今回の移籍先判明により、関東バス・元ケイビーバスを除籍となった600代全車の去就を把握することができました。 情報をお寄せ頂いた皆様には深く御礼申し上げます。

会津バス88形式写真 会津バス「88」
会津若松駅 2011.5.22

(画像提供:kbb12345様)
会津バス88形式写真 会津バス「88」(リア)
会津若松駅 2011.5.22

(画像提供:kbb12345様)



■旧ケイビーバスK603→ロイヤル交通「R0703」→茨城交通「1158」

元関東バスのロイヤル交通R0703 ロイヤル交通「R0703」
上谷総合公園 2009.6.4

(Photo:Ajiwai)
元関東バスのロイヤル交通R0703 ロイヤル交通「R0703」
鴻巣駅東口 2009.6.4

(Photo:Ajiwai)


1999(平成11)年3月に丸山へ配属され、 2008(平成20)年7〜11月にかけて除籍となった
600代4台のうち、 除籍まで元ケイビーバス丸山に所属していた元K603は 2009(平成21)年3月に埼玉県鴻巣市の埼玉県警運転免許センター近くに営業所を構えるロイヤル交通へ移籍しました。

この車両は、2009(平成21)年4月1日よりロイヤル交通が路線事業に参入、 運行受託した鴻巣市コミュニティバス「フラワー号(笠原コース,常光コース)」 の運行開始に伴い、 鴻巣市から無償貸与で通常運用される日野ポンチョ 「BDG-HX6JLAEロング仕様:社番R0701,R0702」の定期点検時における予備車として購入されたものですが、 通常は基本的に使用されることはなく、 2009(平成21)年6月現在までの使用実績は3回程度という状況となっています。

このたび6月4日にR0701の3ヶ月定期点検が行われたため、 午前中のみ運用に就いたR0703の姿を捉えたのが上記画像となります。

予備車としての購入ということと排出ガス規制強化による同車の使用可能最終日:2012(平成24)年2月までのつなぎ使用のため、 車両の再整備は最小限に留められており、 外板の塗色変更は一部のみとなっていて関東バス時代の塗り分けが概ね残されています。 また、旧・新宿バスロケシステムの車上子も存置されていることから、 関東バス在籍当時の面影を良く残しているのが特徴です。

そのほか、方向幕は連動の回路が切られているため後部行先表示幕は社名を表示したままとなっており、 もともと使用頻度が低いことを前提としているため、 側面幕については起終点において手動による対応となっています。 ちなみに窓上にある元は「KANTO BUS CO.,LTD.」と表記のあった箇所は、 ロイヤル交通のホームページと思われるURLが表記されていますが、 ロイヤル交通のアドレスは違うサイトで運営されており、 車体に表記のURLはアクセス不能となっています…。


現車はロイヤル交通の本社営業所にて留置が多く続いていましたが、 その後2010(平成22)年10月にはロイヤル交通から姿を消し除籍となりました。


DETAILS

→「R0703」フロント正面
→「R0703」リア正面
→「R0703」サイドビュー(左側面)
→「R0703」サイドビュー(右側面)

元K603の茨城交通1158 元ケイビーバスK603が、ロイヤル交通を経て茨城交通へ再度移籍した。 
茨城交通「1158」 常陸大宮駅 2012.3.14

(画像提供:練馬急行様)


ロイヤル交通を除籍となった元K603ですが、 その後、現在は茨城交通へ移籍し、 (水戸200か11-58)となって常陸大宮市にある大宮営業所配属となったことを確認しました。

外観の塗装は茨城交通の仕様に改められ、 このときに新宿駅西口の旧バスロケ車上子が撤去されましたが、 ロイヤル交通移籍時に装着されたシートベルトを除いてほぼ原形をとどめています。

また、ロイヤル交通時代に連動回路が切られていたものが改修され復活し、 後面幕は小さいものに変更されました。 ちなみに後面行先幕左側の一部が黒いフィルムで塞がれています。 行先幕についてはケイビーバス時代は系統と一体の物だったので、 茨城交通では幕の幅が短かったと思われますが、 変更された理由はわかりません。 その他、リアにはドライブレコーダーのステッカーが追加されていました。


元K603の茨城交通1158 茨城交通「1158」フロント
大宮駅入口交差点〜上町東交差点間 2012.3.14

(画像提供:練馬急行様)
元K603の茨城交通1158リア 茨城交通「1158」リア
大宮駅入口交差点 2012.3.14

(画像提供:練馬急行様)



■関東バスE604→掛川バスサービス「658」

元関東バスの掛川バスサービス658 掛川バスサービス「658」
連雀〜掛川駅前間 2011.8.17

(Photo:Ajiwai)


1999(平成11)年3月に丸山へ配属された
600代のうち、 K604,K605が2008(平成20)年2月に五日市街道へ転属し、 荻62(荻窪駅南口〜西荻窪駅循環)専用車E604,E605としてしばらく活躍をしていましたが、 2008(平成20)年9月15日をもって同系統が廃止となってしまったため余剰となってしまいました。
このため車齢が9年と在籍年数が比較的短いにも関わらず同年11月に関東バスから除籍となりましたが、 このうちE604については2009(平成21)年1月に静岡県の掛川バスサービス塗装となって第二の活躍を開始しました。


この第二の活躍を始めた元関東バス車両について、以下リンクにて詳細をご確認ください。


■掛川バスサービスへ移籍後の画像と情報の詳細については

→掛川バスサービスへ渡った関東バス車両
専用ページを開設しました。転用後の形式写真などがありますので、ぜひチェックしてみてください。



■掛川バスサービスへ移籍後の更に詳細は

→「のりもののページ」

移籍後の動向や、静鉄グループ各社の詳細まで記述されておりますので、ぜひチェックしてみてください。
「トップページ」→「静鉄ファンのページ」→「掛川バスサービス」とリンクを辿ってください。



■関東バスE605→山野美容芸術短期大学→蔵の街観光バス

元関東バスE605→山野美容芸術短期大学 山野美容芸術短期大学(許可を得て撮影)2009.6.9

(画像提供:E3248様)


2008(平成20)年に相次いで除籍となり、 各車が新たな活躍の場を得て移籍している
600代ですが、 E605の新しいユーザーは、八王子市にある山野美容芸術短期大学となりました。

JR横浜線八王子みなみ野駅〜山野美容芸術短期大学間の学生送迎用(自家用)として、 夕方などの閑散時間帯を中心に運行されていましたが、 これも長くは続かず、結局除籍となりました。


山野美容芸術短期大学→蔵の街観光バス 山野美容芸術短期大学の自家用車から栃木市の蔵の街観光バスへ再移籍を果たした元E605。
部1 栃木駅北口 2011.12.21

(Photo:Ajiwai)


その後、2011(平成23)年10月1日より試行運行が開始された、 栃木市営コミュニティバス(愛称:ふれあいバス)[部屋線]用として、 運行を受託する蔵の街観光バスが中古車両を2台投入しましたが、 そのうちの1台が元E605となりました。

この元E605は、 関東バス除籍後に上述の通り山野美容芸術短期大学の自家用車となってから二度目の再就職を果たすということになり、 これはロイヤル交通→茨城交通と再移籍した元K603に次いで、 関東バスを除籍となった車両としては珍しい事例となりました。

外観は山野美容芸術短期大学へコンバートされた際に側面行先幕が撤去されましたが今回はそのままです。 しかし蔵の街観光バスへの移籍に際して前後行先幕についてはLED化されました。 塗色は白色をベースにカラフルな水玉模様をあしらったものに変更、 窓ガラスにも水玉模様がついていますが、外板形状はほぼ原型を留めています。 ちなみに新宿西口の旧バスロケ車上子もそのままとなっている他、 内装にはほとんど手がつけられていない状況です。

2011(平成23)年末現在では、 栃木駅北口からJR大平下駅、東武新大平下駅を経由して部屋南部桜づつみ公園を結ぶ、 ふれあいバス[部屋線]に使用されています。 ふれあいバス[部屋線]は2台使用のダイヤのため、 1日9.5往復の運行回数に対して4〜5往復程度に充当されています。


蔵の街観光バス形式写真 蔵の街観光バス「123」フロント
部1 栃木駅北口 2011.12.21

(Photo:Ajiwai)
蔵の街観光バスリア画像 蔵の街観光バス「123」リア
部1 栃木駅北口 2011.12.21

(Photo:Ajiwai)

DETAILS

→「123」フロント正面
→「123」リア正面
→「123」サイドビュー(左側面)
→「123」サイドビュー(右側面)



その後、 栃木市営コミュニティバス(愛称:ふれあいバス)[部屋線]用として、 2011(平成23)年10月1日より投入された元E605でしたが、 更にコンバートが発生しました。

2014(平成26)年4月のふれあいバスの本格運行開始に伴い、 新車で日野ポンチョが3台導入されたため、 元E605の使用路線が[部屋線]から[市街地北部循環線]へ変更されました。

この[市街地北部循環線]へのコンバートに際し外装が変更されたほか、 均一料金制となったため整理券発行機の使用が中止され、 前乗り先払い方式へと変更されています。

車内は山野美容芸術短期大学へコンバートされた際に設置されたシートベルトが残されています。 また、降車ボタンは山野美容芸術短期大学の自家用車時代は一度撤去されましたが、 関東バス時代とは異なるゴールドキング製の旧式ボタンが設置されていることが判明しました。 ただ、 メモリーブザーは親機と共に撤去されなかったために、 現在でも関東バス時代の音色を聞くことができるのが特徴です。

2014(平成26)年10月現在、 運用は終日1台で、 市街地北部循環の東回りと西回りを交互に運行しています。


蔵の街観光バス形式写真 蔵の街観光バス「123」フロント

(画像提供:練馬急行様)
蔵の街観光バスリア画像 蔵の街観光バス「123」リア

(画像提供:練馬急行様)


DETAILS

→「123」フロント正面
→「123」リア正面
→「123」車内(後方から前方へ)
→「123」車内(シートベルト付の後部座席付近)
→「123」車内(締切となった中扉)
(画像提供,上記5点共:練馬急行様)









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