元・関東バス車両の追跡調査
三州自動車へ渡った関東バス車両

三州自動車1169と1170,元関東バスD220,K214
2011(平成23)年に鹿児島のいわさきバスネットワークへ移籍、「花かごしまシャトルバス」として活躍していたが、
その後都城へ本社を置き、鹿屋を拠点とする三州自動車へ再移籍となった。 

三州自動車「(左から)元D220→1169,K214→1170」 垂水(鹿児島県垂水市) 2014.2.10
(画像提供:6621様)



2008(平成20)年度に除籍となった元210代「KC-RP211GSN改」3台が鹿児島へ渡り、 いわさきバスネットワークにて活躍を開始したことが判明した。

その後、いわさきバスネットワークを運営するいわさきコーポレーションの傘下にあり、 2011(平成23)年12月1日より旧大隅交通ネットワークから全ての事業を引き継ぎ吸収された三州自動車(通称三州バス)へ再移籍、 現在は3台共に三州バスにて活躍している。

鹿児島におけるバス関連の情報は非常に断片的で、 元関東バスの去就など詳細は一切不明となっていた。 このたび現地にて計3回に渡る詳細調査を行ったほか、 6621様による現地調査、その後のC3408様の調査結果も含めて概要を掴むに至った。

ただ、全容を網羅するにはまだまだ情報が不足しているため、 既往の調査を足掛かりとして皆様の更なる情報提供を期待したい。

※ご提供頂いた画像群は全て、公道上もしくは特別に許可を得て撮影を行ったものです。



■関東バス210代「KC-RP211GSN改」
→いわさきバスネットワーク→(一部車両:大隅交通ネットワーク)→三州自動車「1169,1170,1171」


三州自動車「1170,1169」並び 垂水に常駐の「1169」と「1170」が共に留置中の姿。

「(左から)1170,1169」 垂水(鹿児島県垂水市) 2014.12.18
(画像提供:C3408様)
三州自動車「1171,1169」並び 佐多から回送入庫してきた「1169」と「1171」が居合わせるシーンが展開された。

「(左から)1171,1169」 根占(鹿児島県肝属郡南大隅町) 2014.2.10
(画像提供:6621様)


2009(平成21)年度に関東バスを全廃となった
元210代「KC-RP211GSN改」は3台が鹿児島に渡り、 いわさきバスコーポレーションに移籍していることを確認、 2011(平成24)年3月18日〜5月22日の期間において、 全国都市緑化かごしまフェア「花かごしま2011」のシャトルバスとして使用されていたことが判明した。

登録ナンバーは3台が連番(鹿児島200か11-69〜11-71)で、 「花かごしま2011」終了後は1台が系列の大隅交通ネットワークに移籍した。 その後、2011(平成23)年12月1日付けで大隅交通ネットワークの事業を三州自動車が路線バス事業の全てを引き継いだが、 2012(平成24)年1月頃より3台共に三州自動車へ集結していることが判明した。

移籍した3台について、現車調査の結果判明した元社番は以下の通りとなっている。

D220→(鹿児島200か11-69) 鹿屋営業所所属:垂水常駐
K214→(鹿児島200か11-70) 鹿屋営業所所属:垂水常駐
K213→(鹿児島200か11-71) 鹿屋営業所所属、常駐

移籍に際しての変更点は、 車体はいわさきグループの特徴である極めて白色に近いアイスブルー色の塗色をベースとし、 緑色のやしの木がアクセントに入った塗装に変更、 室内においては青色のロールカーテンが追加された。 しかしそれ以外の車内は原型をほぼ留めており、 元D220については元関東バス時代の、 元K213,K214については旧ケイビーバス時代の独自デザインのモケットがそのまま残されている。

その後の三州自動車への再移籍に際しては、 緑色のみで構成されていたやしの木のマークは三州自動車のカラーリングである青、黄、橙、赤、緑の5色バージョンに変更されている。

三州自動車の本社は宮崎県都城市にある他は鹿児島県南東部を主な守備範囲としている。 東笠之原付近にある肝付町の旧大隅交通ネットワーク鹿屋営業所が2011(平成23)年12月1日より三州自動車鹿屋営業所となり、 現在では車両研修庫などを備えた車両の本拠となっている。

しかし「鹿児島空港〜志布志(急行)」「鹿児島空港〜垂水港」「都城〜鹿屋」など、 片道2時間程度かかる長距離路線を多く抱えていることもあり運用範囲が非常に広範囲に渡っていることから、 車庫は都城(最寄は都城高専前),鹿屋(最寄は東笠之原)の他に、 垂水,志布志(志布志駅前)など夜間停泊し車両が常駐している車庫が存在する。

更に一時停泊用の車庫としては、 垂水常駐の車両を鹿屋市内路線に充当するために回送してきた場合や、 鹿屋市大手町にある「鹿屋」から発着する路線の一時待機場所として、 鹿屋市内の合同庁舎裏(最寄は鹿屋中学)に車庫があるほか、 南大隅町の佐多・根占にも一時待機場が存在していることが判明した。

一方、鹿児島空港発着の車両が待機する場所としていわさきバスネットワークの鹿児島空港営業所も存在しており、 三州自動車の車両が一時停泊する。

三州自動車に移籍した3台のうち「1169,1170」は垂水市役所から海側へ徒歩3分程度、 垂水中央病院近くにある「垂水」バス停付近の車庫に常駐となっているが、 運用範囲が非常に広いため一日待っていても現車確認ができるかは運次第といった状況である。


三州自動車「1169」(元関東バスD220) 三州自動車で活躍する「1169」は元D220であることがこのたび新たに判明した。
垂水に常駐して垂水港〜桜島港,国分駅,鹿児島空港などの路線をこなし、運用範囲が非常に広いのが特徴である。

「1169」垂水(鹿児島県垂水市) 2014.2.10
(画像提供:6621様)
三州自動車「1169」リア(元関東バスD220) 元D220「1169」のリア画像。
車内にはロールカーテンが付いたが「1169」のみ車内には元社番が残るなど、ほぼ原型を留めている。

「1169」垂水港(鹿児島県垂水市) 2013.4.20
(Photo:Ajiwai)


「1169」の主な運用は、 垂水港〜鹿児島空港,桜島港の路線に充当されることが多く、 鹿児島空港系統での使用頻度が比較的高い。

ちなみに2013(平成25)年4月の調査時には、 「1169」が「垂水港〜桜島口〜桜島港」(往復)、 そしてその後「垂水港〜国分駅」 の運用に入っていた。

一方、鹿児島空港系統では、 垂水港を0656発→鹿児島空港0826着の後の運用が鹿児島空港1650発→垂水港1820着、 垂水港を1300発→鹿児島空港1430着の後の運用が鹿児島空港1925発→垂水港2055着など、 いわさきバスネットワーク鹿児島空港営業所に長時間停泊するダイヤが存在する。

このため、 一度逃すと日中の撮影可能時間帯に走行する姿がもう見られないこともあり、 今後現地にて撮影を検討している方は、 現地で十分な時間を確保することをお勧めしたい。

その後2014(平成26)年2月の6621様による現地調査では、 「1169」は大隅半島南西端に近い佐多や根占への系統にも充当されたということだ。



三州自動車「1170」(元関東バスK214) 三州自動車で活躍する「1170」は元K214であることが判明した。
垂水に常駐して垂水港〜桜島港,鹿児島空港などの路線をこなし、運用範囲が非常に広いのが特徴である。

「1170」鹿児島空港営業所(鹿児島県霧島市) 2012.10.23
(Photo:Ajiwai)
三州自動車「1170」リア(元関東バスK214) 元K214「1170」のリア画像。 行先幕の幅は狭められたが、種車の特徴がそのまま残されている。

「1170」小浜〜桜島口間(鹿児島県垂水市) 2012.10.23
(Photo:Ajiwai)


元K214である「1170」は「1169」と共に垂水常駐となっており、 垂水港〜鹿児島空港の路線に充当される頻度が比較的高い車両である。

ただ、2014(平成26)年12月のC3408様による現地調査では、 「1170」は垂水0620発→志布志港入口0811着、 志布志港入口0847発→垂水1047着、 午後は垂水中央病院1453発→志布志港入口1656着となっていた。

その後の動きは確認できていないが、 おそらく志布志港入口1746発→垂水中央病院1947着もしくは志布志港入口1851発→垂水2045着と推測される。

垂水〜志布志(志布志港入口)の運用に入った場合は、 志布志にて夜間停泊となる可能性もある。



三州自動車「1171」(元関東バスK213) 「1171」は元K213であることが判明した。
同車は鹿屋営業所に常駐し、主に鹿屋発着路線で活躍している。

「1171」根占(鹿児島県肝属郡南大隅町) 2014.2.10
(画像提供:6621様)
三州自動車「1171」リア(元関東バスK213) 元K213「1171」のリア画像。
いわさきバスネットワークからの再移籍に際し「やしの木」のステッカーが緑一色から変更された。

「1171」鹿屋営業所(鹿児島県肝属郡肝付町) 2012.10.23
(Photo:Ajiwai)


関東バスから移籍した3台のうち、 「1171」についても移籍当初は「花かごしま2011」のシャトルバスで使用されていたが、 その後は東笠之原にある旧大隅交通ネットワーク鹿屋営業所(現三州自動車鹿屋営業所)へ移籍、 現在はそのまま鹿屋営業所がベースとなっている。

鹿屋市内路線を基本に充当されているが、 時折内之浦や志布志、 そして根占や佐多まで足を延ばすなどこちらも運用が広範囲に渡るため、 こちらも運用中の姿を捉えることが困難な車両の一つとなっている。





DETAILS

元D220「1169」

→「1169」型式写真(前面・左側面)
→「1169」フロント写真(右側面)
→「1169」フロント正面
→「1169」リア正面
→「1169」サイドビュー(左側面)
→「1169」車内(前方から後方)
→元社番が残る「1169」の車内リア部拡大

→垂水港に停泊中の「1169」


元K214「1170」

→「1170」型式写真(前面・左側面)(画像提供:C3408様)
→「1170」型式写真(リア面・右側面)(画像提供:6621様)
→「1170」フロント写真(右側面)
→「1170」フロント正面
→「1170」リア正面
→「1170」サイドビュー(左側面)
→「1170」サイドビュー(右側面)
→「1170」車内(後方から前方)
→「1170」車内(前方から後方)


元K213「1171」

→「1171」フロント写真(右側面)
→「1171」フロント正面
→「1171」リア正面
→「1171」サイドビュー(左側面)(画像提供:6621様)
→「1171」サイドビュー(右側面)
→「1171」車内(後方から前方)
→「1171」車内(前方から後方)



→関東バスから移籍した三州自動車車両に関する画像や情報は引き続き募集しておりますので、些細の情報でもどんどんお寄せ下さい。


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