1日に早朝1回のみ、しかも荻窪駅方向のみ細々と運行が続けられていたが、遂に廃止となってしまった。 E1211 芦花公園駅入口 2010.5.5 (Photo:Ajiwai) ■荻55の系統分割で誕生の荻57も過去帳入りとなる。長らく荻窪駅から千歳烏山駅を経由して三鷹市新川付近まで直通で運転の続けられていた荻55「荻窪駅~新川団地北口」は、 2002(平成14)年5月12日限りで廃止となった。 そして翌日の5月13日からは荻57「荻窪駅~千歳烏山駅~給田」として短縮された形で運行が行われるようになり、 荻57はこうした路線改変で誕生した系統である。 荻55の終端付近である給田以西では荻窪駅から通して利用する客がほとんど存在せず、 主に千歳烏山駅からの利用が大半であったために、 荻窪駅から直通であった荻55が廃止された代わりに 烏20「千歳烏山駅~牟礼七丁目循環」を新設して給田以西の足が確保されるようになった。 荻57の給田到着後は甲州街道の給田交差点を左折し、 甲州街道旧道と合流する仙川三差路交差点まで甲州街道を西進し旧道へ鋭角に左折、 そして旧道上にある給田バス停へ至るといった折り返し経路で運用されていた。 しかし途中で時間調整のためのスペースが無く路上待機を余儀なくされていたことで運用上の苦労が見られた。 また、15~20分ヘッドが確保されていた烏20であるが利用者が定着せず、 収支が芳しくなかったことから再度路線の見直しが行われ、 2007(平成19)年10月15日限りで烏20が廃止、 翌10月16日からは烏20廃止による一部区間の補完のために荻57が原則 荻58「荻窪駅~千歳烏山駅経由~北野」へと振り替えられ給田~北野間を延長運転、 給田発着は早朝1回のみの出庫便である「五日市街道営業所→給田」、 そしてその折り返しの荻57「給田→荻窪駅」という状況となった。 早朝1回のみとなり、 荻57は一気に影の薄い存在となってしまったが、 実はその時点で廃止になった訳ではなく、 車両への表示が律儀に残っていることを確認したため、 荻57表示で運用される姿を捉えたのが当ページに掲載されている画像である。 早朝6時22分に五日市街道営業所を出庫する便は系統無しの「千歳烏山駅経由給田」表示であるが、 給田到着後に先述の甲州街道・甲州街道旧道上折り返しを行って給田発荻窪駅行きとなる際に、 わざわざ厳密に荻57表示となって運用されているのがマニアにとっては極めて嬉しい演出である。 この荻57が千歳烏山駅から荻窪駅方面への始車となっていたため、 通常運行の北野からではなく途中の給田から出発することで、 千歳烏山駅付近の始車時刻を繰り上げる意味合いがあった。 その後2012(平成24)年4月2日のダイヤ改正で北野の始発時刻の繰り上げが行われ、 いままでの給田始発を北野始発に延長したことによって遂に荻57が荻58に吸収される形となり、 このレアな存在も4月1日をもって全て消滅した。
■荻57完全廃止直前の風景。2007(平成19)年10月16日のダイヤ改正によって一気に影の薄くなってしまった荻57。 それでも細々と運行が続けられていたが、 2012(平成24)年4月2日のダイヤ改正によって完全に姿を消した。 そのため給田~仙川三差路~給田の回送単独区間も同時に消滅したが、 廃止直前の風景を6621様よりご提供頂いたので、 記録に留めておきたい。 荻57の運行について(給田基準:2012.4.1の廃止直前) 運行回数 平日1回, 土曜1回, 日祭1回 始車:0649(平日), 0651(土曜), 0651(日祭) 終車:---- 荻57の出入庫路線 五日市街道営業所→給田 (荻57-1) ※早朝1回のみ:五日市街道営業所発0622(平日,土曜,日祭) →荻57関連の詳細路線図はこちら | ||||||
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