2002(平成14)年5月12日限りで廃止となった荻55の行先幕表示。 E3015 五日市街道営業所 2007.11.1 (画像提供:6621様) ■烏山・新川の田園風景を走った荻55も過去帳入り。千歳烏山から三鷹市新川エリアへのバス運行は、 烏01「烏山~久我山病院(循環)」の第二の入庫路線として長らく運行されてきた「久我山病院→牟礼」の経緯もあって、 三鷹市新川地区へは荻55「荻窪駅~新川団地北口」が古くから乗り入れてきた。 荻窪駅南口発着の基幹路線として、 途中折り返し便である荻54「荻窪駅~芦花公園駅」と交互に運行されてきたが、 比較的長距離路線であることにより定時運行が困難であったと見られ、 相対的にダイヤ乱れの少ない荻54と運行間隔がうまく揃わない状況がよく見られた。 荻55は烏山で乗客がほぼ入れ替わり、 荻窪駅から通しで利用されることがあまり見られない状況が続いていたことや、 烏山から先の区間における利用者数が多くないことから、 1990年代からは今までの荻54との交互発着から、 昼間については3本に1本が荻55というように次第に減便傾向となっていった。 その後、2002(平成14)年5月13日からは、 荻窪駅発着の路線は荻57「荻窪駅~給田」の新設により給田止まりとされ、 荻55は前日限りで廃止となった。 荻57新設と同時に、 定時運行の確保と新川地区おける新規需要喚起を目的に、 烏20「千歳烏山駅~牟礼七丁目循環」が新設されたが、 これも結局2007(平成19)年10月15日限りで廃止となっている。 芦花公園駅を超えて千歳烏山駅を通過し給田にて甲州街道を再び横切ると、 周辺には生産緑地が見られるようになり急に視界が開ける。 外環道のジャンクションが設置される予定の北野付近はまだ手付かずの状態で、 中央高速のガードをくぐり直進すると終点の新川団地北口に達していた。 1台分のみの折返場となっていた「新川団地北口」はただ”団地の北にある”という雰囲気で、 環八通りや甲州街道を経由して乗り通してきた感覚から比べると最果ての様相で、 郷愁を誘う光景であった。 2007(平成19)年10月15日限りで北野以西の三鷹市内を走行する関東バスの姿を見ることはできなくなった後、 廃止から数年間は廃バス停がそのまま残されていて、 かつて関東バスが運行されていた面影を偲ぶことができた。 その後更に2013(平成25)年9月に改めて現地へ足を運ぶと、 旧:新川団地北口の折返場跡地付近の屋敷森のようだった鬱蒼とした緑は全て姿を消し、 コンビニエンスストアへ変わっており、 これが同じ場所とは信じられないほど変貌を遂げた。
荻55荻窪駅~新川団地北口の運行について (廃止直前の荻窪駅南口基準:2001.3.28時点) 始車:0636 終車:2108 運行間隔(平日) 朝12分 昼18分 夕13分 ※朝は7~9時台, 昼は10~16時台, 夕は17~19時台としています。 荻55の出入庫路線 荻53荻窪駅~五日市街道営業所 新川団地北口~五日市街道営業所 (荻55-1) →荻55関連の詳細路線図はこちら | ||||||
関東バス・アーカイブス「味わい」 | 路線一覧(五日市街道営業所編)まで戻る ←EXIT 画像の著作権は撮影者に帰属します。また画像や当サイトの資料を無断使用することや二次加工を一切禁止します。 画像は著作権保護のための処理を行っております。 Reproduction or appropriation of HTML, images and photographs from within this site is strictly prohibited. Copyright(c)Ajiwai. All Rights Reserved. |