関東バス路線解説
荻51「荻窪駅〜シャレール荻窪」

関東バス荻51シャレール新設区間のE352
シャレール荻窪の延伸区間を行く荻51
新設区間は当初は回送扱いだったが、'13年12月9日より営業運転が実際に始まった。

E352 シャレール荻窪北→シャレール荻窪間 2013.12.9
(Photo:Ajiwai)


旧:日本住宅公団の荻窪団地の居住者利用を主目的として、 1960(昭和35)年3月15日より運行が開始されたのが川南線、 現在の荻51「荻窪駅〜シャレール荻窪」である。

荻窪団地は旧:日本住宅公団(現:都市再生機構)の手がけた団地としては最古の部類に入り、 1956(昭和31)年に完成した旧公団の第一号である金岡団地(堺市)、 稲毛団地(千葉市)の2年後である1958(昭和33)年12月より入居が始まった。

老朽化した荻窪団地は全面建て替えが行われてUR都市機構の賃貸住宅であるシャレール荻窪へ更新、 それに伴い関東バスの停留所名も2012(平成24)年1月15日より「荻窪団地」から「シャレール荻窪」へ変更された。

荻51は川南から他路線と同様に環八通りを離れ旧道に入るが、 「荻窪二丁目」(旧:荻窪団地口)から左折、 以後は終点まで住宅街の狭隘道路を進む経路となっており、 古くから中型車による運行が続いている。

荻51で使用される車両は、 1969(昭和44)年〜1981(昭和56)年までは前後2扉車の旧5000代「4R82」だったが、 旧5000代の老朽置き換えとして登場したのが日野純正ボディの旧7100代「K-RD301」となり、 富士重ボディのみ導入を進めていた当時の関東バスが突如日野の純正ボディ車両を導入したことで、 一躍注目の的となった。

関東バス荻51専用車の7103 時代は四半世紀以上遡り、 荻51専用車として使用されていたかつての7100代「K-RD301」。
関東バス一般路線車で日野純正車体は当時は異端で、 ファンの注目度も高い存在だった。

7103 五日市街道営業所 1986.8
(画像提供:E3248様)

'90年代に入ると旧7100代は200代「U-RP210GAN改」へ置き換わり、 その後荻51で使用される車両は五日市街道に所属する古参の中型車を中心に展開されることとなる。

関東バス荻51のE311 行先幕を装備していた310代が荻51に使用されていた頃。

E311 荻窪駅→荻窪電話局間(荻窪四丁目交差点) 2009.5.27
(Photo:Ajiwai)
関東バス荻51のE321 荻51に使用されるかつての320代。
画像は「シャレール荻窪」へ変更前日の姿。

E321 荻窪駅→荻窪電話局間(荻窪四丁目交差点) 2012.1.14
(Photo:Ajiwai)
関東バス荻51のE348 行先が「シャレール荻窪」へ変更後の状況。
'12年1月15日〜'13年1月14日の間は、(旧荻窪団地)表示も併記されていた。

E348 荻窪駅→荻窪電話局間(荻窪四丁目交差点) 2012.1.15
(Photo:Ajiwai)

近年の話題としては、 2013(平成25)年12月9日より開始された、 シャレール荻窪敷地内の循環運転が開始されたことだろう。

シャレール荻窪の建て替え工事が完了し敷地内の新設道路が供用開始となったことと関連し、 9月3日から回送ながらシャレール荻窪敷地内の新設道路において循環運転が開始された。

シャレール荻窪付近の循環運転区間では、 シャレール荻窪の現降車専用停留所が新設道路に移動するほかバス停が2箇所新設され、 12月9日より旧:シャレール荻窪の降車場が「シャレール荻窪入口」、 新設停留所が「シャレール荻窪北」「シャレール荻窪」、 そして旧:シャレール荻窪の乗車停留所が「荻窪一丁目北」へとそれぞれ改変された。

今回のシャレール荻窪付近循環化により「荻窪二丁目〜シャレール荻窪」間において、 狭隘区間における車両同士のすれ違いを回避する目的とシャレール荻窪折返場における車両転回のために、 道路整理要員が営業車両に乗り込んで同区間が1閉塞となる取り扱いが従来から長らく続けられてきたが、 平日朝夕の増回時間帯を除いて一部省略された。


関東バス荻51のE311 少し遡り荻窪団地建替工事中の頃、
旧:荻窪団地折返場はワンブロックほど西へ移動していた。

E311 旧:荻窪団地(現:シャレール荻窪入口付近) 2009.11.2
(Photo:Ajiwai)
関東バス荻51のE341 シャレール荻窪の延伸区間を行く荻51
撮影当時は新設区間においては回送扱いだったが、 その後'13年12月9日より営業運転が実際に始まった。

E341 現:シャレール荻窪北→シャレール荻窪間 2013.9.11
(画像提供:練馬急行様)





荻51の運行について(荻窪駅南口基準:2013.12.9改正)

運行回数

平日76回, 土曜・休日65回
始車:0645(平日), 0704(土曜・休日)
終車:2251(平日), 2240(土曜・休日)

運行間隔

朝(平日):11(11〜15)分,(土曜・休日):16(10〜16)分
昼(平日):15(11〜15)分,(土曜・休日):15分
夕(平日):11(11〜13)分,(土曜・休日):15分

※朝は7〜9時台, 昼は10〜16時台, 夕は17〜19時台としています。
※運行間隔は最頻値、カッコ内は当該時間帯の最大・最小運行間隔を示しています。
※H25.2.17より「日祭」ダイヤは「休日」ダイヤへ呼称変更となりました。


荻51の出入庫路線

荻53荻窪駅〜五日市街道営業所

シャレール〜五日市街道営業所(荻51-1)
※平日早朝1回(出庫),深夜1回(入庫)のみ



荻51関連の詳細路線図はこちら



経由する停留所名

※リンクのある停留所名をクリックすると画像を見ることができます。
※同じ停留所でもシャレール荻窪方面、荻窪駅方面で別画像に分けています。
※松渓中学,西田端橋,荻窪一丁目北の停留所画像は、AVE様よりご提供頂きました。
この場をお借りして心より御礼申し上げます。


荻51荻窪駅→シャレール荻窪


荻窪駅南口 →荻窪電話局荻窪高校前忍川橋荻窪四丁目
川南荻窪二丁目松渓中学校西田端橋シャレール荻窪入口
シャレール荻窪北シャレール荻窪

荻51シャレール荻窪→荻窪駅

シャレール荻窪荻窪一丁目北西田端橋松渓中学校荻窪二丁目
→川南 →荻窪四丁目荻窪橋東電荻窪支社前 →荻窪駅南口

荻窪四丁目(交換前)


※廃止停留所
旧:シャレール荻窪(乗車専用)
旧:シャレール荻窪(降車専用)
旧:荻窪団地(降車専用)


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