荻41系統 | 関東バス・アーカイブス「味わい」路線解説

「荻41西荻窪駅」は方向幕には入っていないため、「西20西荻窪駅」で代用していた。
※現在は荻窪駅→西荻窪駅の設定はない。
　
C3496　荻窪駅北口　2006.12.19
(画像提供：ATB MODELS様)

■荻41の系統表示がされたことのない、1日1回のみの希少系統もひっそりと姿を消す。

荻41は、運行区間が荻窪駅～西荻北五丁目経由～西荻窪駅を示し、荻40「荻窪駅～立教女学院」の区間便とした位置付けのように見えるが、古くから早朝・深夜における荻40の出入庫路線として1日数回のみであったため、実態が極めて不明な路線である。

また、荻41のコマは方向幕方式の車両には装備されていないため、西荻窪駅行は上記画像の通り西20による代用、そして荻窪駅行は荻40が代わりに長らく使用されており、利用者に対する利便性というよりは便宜的に路線系統を付与しているという印象を受ける。

2007(平成19)年3月30日をもって、荻40立教女学院行終車後に設定されていた荻窪駅→西荻窪駅が消滅したため、西荻窪駅→荻窪駅が早朝に1回残るのみとなった。
その後、2020(令和2)年初頭から始まったコロナ禍のなかで、同年8月24日に行われたダイヤ改正時点から西荻窪駅始発の荻窪駅行は時刻表から姿を消した。
※出庫便となる「青梅街道営業所→西荻窪駅」（西20-2）も同日廃止
手元の資料には1946(昭和21)年1月15日運行開始とあるが、長年に渡り細々と運行されてきた路線の幕切れらしく、静かに幕を引いた形となった。

	早朝の1回のみ設定されていた荻41の前面表示は荻40だった。 C802　西荻窪駅北口　2010.9.29 (Photo:Ajiwai)
	側面の表示は系統表示無しであるが、西荻窪駅－荻窪駅間の運行であることを正しく表示していた。西荻窪駅北口　2010.9.29 (Photo:Ajiwai)
	通常はバス停から離れた位置から出発する「西荻窪駅北口3番乗り場」だが、早朝の荻41始車のみ、バス停に横付けされた。西荻窪駅北口　2010.9.29 (Photo:Ajiwai)

荻41の運行について
（西荻窪駅基準：2017.11.1改正）

運行回数

（H21.4.1現在）
平日1回, 土曜1回, 日祭1回
始車：0625(平日), 0633(土曜), 0637(日祭)
終車：----

（H29.4.17改正）
平日1回
始車：0625
終車：----

荻41の出入庫路線

青梅街道営業所→西荻窪駅　(西20-2)
※青梅街道営業所→西荻北五丁目間無停車

（H21.4.1現在）
※早朝1回のみ:青梅街道営業所発0614(平日), 0622(土曜), 0626(日祭)

（H29.4.17改正）
※早朝1回のみ:青梅街道営業所発0614(平日)

関東バス路線解説 荻41「荻窪駅～西荻窪駅」

■荻41の系統表示がされたことのない、1日1回のみの希少系統もひっそりと姿を消す。

関東バス路線解説
荻41「荻窪駅～西荻窪駅」