関東バス路線解説
池11「池袋駅西口~中野駅」




関東バス池11D2305

国際興業バスエリアの池袋駅西口に現れた、 関東バスの池11中野駅行。

D707 池袋駅西口(西口五差路交差点) 2013.4.13
(Photo:Ajiwai)


■戦後間もない頃から国際興業と共管。

池11「池袋駅西口~中野駅」は、 中野駅から中野五丁目,新井薬師を経由して哲学堂までは中12「中野駅~(江原中野通り経由)~江古田駅」と同一経路を辿り、 その後新青梅街道から山手通りを経て池袋駅西口まで至る、 国際興業バス池袋営業所と共管の路線である。

1949(昭和24)年4月1日から運行開始したとする手元資料にある通り、 60年以上に渡り運行が続けられている歴史的にも古い路線となっている。 そして運行開始当初から国際興業バスと共同運行となっており、 2社によって代々運行が維持されてきた珍しい路線という見方もできる。

運行開始から長らく、 哲学堂,新井薬師を経由する路線形態は不変だったが、 2011(平成23)年9月16日から、 中野駅北口バスロータリーの廃止に伴い、 池11の経路が中野駅方面では区立体育館経由に変更された。 また経路変更に伴い、 池11に伴う出入庫便である中30「丸山営業所→(中野五丁目,区立体育館経由)→中野駅」を新設、 入庫便である中20「中野駅~丸山営業所」では発車停留所が2番と9番の2つの経路が存在することとなった。

中野駅方面では、 区立体育館を経由し中野駅まで迂回するような経路となったことから、 中野駅方面の利用者は手前の「新井中野通り」で下車し中野ブロードウェイを徒歩で中野駅へ向かう利用者が増えた他、 わざわざ池11をやり過ごし、 新井交差点を左折して直接中野駅へ向かう中12を待つ姿が見られるなど、 若干敬遠される傾向にあるところが気がかりである。

関東バスの車両が国際興業王国となっている池袋駅西口へ姿を見せ、 逆に国際興業バス車両が中野駅までやってくるところが、 共管路線ならではの魅力と言えるだろう。


関東バス池11のD7203 池袋駅へ姿を見せた7200代。
池袋周辺では赤色の車体は非常に目立つ。

D7203 池袋駅西口 2021.7.17
(Photo:Ajiwai)
関東バス池11のD2305 丸山唯一の存在となった2300代が池11として池袋に姿を見せた時の画像。
青梅街道から転属当初は頻繁に見られたが、 次第に充当されなくなった。

D2305 池袋駅西口 2011.1.12
(Photo:Ajiwai)
関東バス池11のD704 '09年度に池袋駅西口バスロータリーの改修工事が行われ、 池11の発車停留所は西口広場からアゼリア通りの路上に移設されたが、 工事期間中は西口にごく近い道路まで車両が乗り入れていた。

D704 池袋駅西口 2009.4.1
(Photo:Ajiwai)
関東バス池11のD212 中野駅北口ロータリーが健在の頃、 転回するために現れた池11に充当の行先幕車。

D212 中野駅北口 2008.10.22
(Photo:Ajiwai)
関東バス池11の7013 更に遡って、'90年代前半の姿。 池袋駅行の行先幕は「池袋駅」表示となっていて「西口」の表記は無かった。

7013[丸山] 中野駅北口 1992
(画像提供:関前三丁目様)

国際興業バス池11の3034 池11は国際興業バスと古くから共同運行となっており、 運行比率は関東:国際で1:1の状況である。

3034[池袋] 中野駅→新井中野通り間 2012.1.27
(Photo:Ajiwai)
国際興業バス池11の6210 国際興業バスは6200代「PJ-LV234L1」といった引き違い窓の用途外兼用車も頻繁に使用された。

6210[池袋] 池袋駅西口 2013.4.13
(Photo:Ajiwai)
国際興業バス池11の3238 白色LEDが採用された近年の最新車種も頻繁に充当される。

3238[池袋] 区立体育館→中野区役所間 2020.7.24
(Photo:Ajiwai)
国際興業バス池11の2073型式写真 大型車が多く運用される国際興業の池11だが、 一方では晩年の2073「KC-LR333J改」と池11の結び付きは非常に強かった。
2073の使用されるダイヤは絞られていた。

2073[池袋] 池袋駅西口(西口五差路交差点) 2012.5.8
(画像提供:練馬急行様)
国際興業バス池11の2073型式写真 新井薬師付近の柳並木と、晩年の2073。
国際興業バスの彩度の上がった黄緑色と新緑の柳が非常に調和している。

2073[池袋] 新井薬師梅照院前 2012.4.18
(画像提供:練馬急行様)

国際興業バス池11の3104型式写真 時代は一気に遡り約40年前、池11に使用された晩年の3104。
同車は三方シート,リア面に通風ルーバーのついた'73年式のBU04である。

3104[池袋] 中野駅北口 1984.11.23
(Photo:Ajiwai)





池11の運行について(中野駅基準:2023.3.1現在)

運行回数

(中野駅基準:2011.10.1現在,2023.3.1も変更無し)
平日64回, 土曜・休日68回(うち関東バスは平日32回, 土曜・休日34回)
始車:0640
終車:2208(平日), 2205(土曜・休日)

運行間隔

朝12~15分(平日), 14~22分(土曜・休日)
昼15分(平日), 12分(土曜・休日)
夕12~15分(平日), 12~15分(土曜・休日)

※朝は7~9時台, 昼は10~16時台, 夕は17~19時台としています。
※H25.2.17より「日祭」ダイヤは「休日」ダイヤへ呼称変更となりました。


池11の出入庫路線

中30丸山営業所→(中野五丁目・中野けやき通り経由)→中野駅
※関東バスのみ運行
平日14回, 土曜・休日8回(2011.11.1)
平日19回, 土曜・休日10回(2023.3.1)

中20中野駅→(新道)→丸山営業所
※関東バスのみ運行
平日14回, 土曜・休日8回(2011.11.1)
平日19回, 土曜・休日11回(2023.3.1)

池80池袋駅西口~池袋車庫 
※国際興業バスのみ運行



池11関連の詳細路線図はこちら


経由する停留所名

※リンクのある停留所名をクリックすると画像を見ることができます。
※同じ停留所でも池袋駅方面、中野駅方面で別画像に分けています。
※「西落合一丁目~中野区役所」の停留所画像は、練馬急行様よりご提供頂きました。
この場をお借りして心より御礼申し上げます。


池11中野駅→池袋駅西口

中野駅新井中野通り中野五丁目新井薬師梅照院前新井薬師口
→新井薬師前駅 →上高田中通り哲学堂公園入口 →哲学堂 →哲学堂東
西落合一丁目落合南長崎駅南長崎三丁目南長崎二丁目目白五丁目
椎名町駅南口椎名町駅北口池袋車庫池袋二丁目池袋二又交番
池袋駅西口(降車専用)

上高田小学校(改称前)
哲学堂東(交換前)
西落合一丁目(交換前)
落合南長崎駅(交換前)

池11池袋駅西口→中野駅

池袋駅西口池袋二又交番池袋二丁目要町駅池袋車庫
椎名町駅北口椎名町駅南口目白五丁目南長崎二丁目落合南長崎駅
西落合一丁目哲学堂東哲学堂哲学堂公園入口上高田中通り
新井薬師前駅北口降車場新井薬師前駅新井薬師口新井薬師梅照院前中野五丁目
新井中野通り中野けやき通り中野区役所中野駅

西落合一丁目(交換前)
上高田小学校(改称前)
新井薬師前駅北口降車場(交換前)
区立体育館(改称前)
中野区役所(交換前)


※当ページにおいては、2011(平成23)年11月15日以前の記述については改称前の表記を、 現在の記述については改称後の表記をする方針としています。


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