関東バスの基礎知識

関東バス車両の社番位置

関東バス・アーカイブス「味わい」 特別企画



社番位置についてうんちく...です。

■社番の表記位置について。


社番が表記される位置にも色々なバリエーションがあり、 特に後部の表記位置については深い味わいをもたらしてくれます(笑)。

■定位置はコレ。


上記写真の表記位置(青帯の下)がいままでの標準的な定位置となっていたので、 これを勝手に「定位」とします。

関東バスC5108の社番 上記写真のC5108は、 4桁の数値位置はアルファベット追記後も移動していないため、 純然たる「定位」となります。

画像:C5108「U-UA440LSN」


■最近のトレンドは「帯上配置」


近年増備の車両「1200代,2200代,6000代等」はこの配置となっており、 これは2世代前の旧3000代「4R94」を彷彿とさせます。

関東バスE6011の社番 このほか「帯上配置」は、 150代,330代,800代,1500代(一部),7100代(一部)などで見られます。

画像:E6011「KL-JP252NAN改」


■特別な位置の例


2008(平成20)年式の1520代以降「1526~」と7100代「7104~」などは、 旧2000代「MP117M」の再来を思わせる非常扉上への表記となり、 話題となりました(?)。

関東バスA1528の社番 1526~と7104~、 そして1600代,1700代が該当します。

画像:A1528「PKG-LV234L2」
関東バス2061の社番 2061~2066は、 後部エンジンルーバーが大き過ぎたため、 社番表記が非常扉までずれてしまいました。

画像:2061[青梅街道]「MP117M」
関東バス2060の社番 更に2060では、 後部の社番表記自体を省略してしまい、 異彩を放っていました。

画像:2060[青梅街道]「MP117M」


■アルファベット表記追加に伴うイレギュラー表記


1999(平成11)年3月に登場した600代「KC-RN210CSN」より、 所属営業所を示すアルファベット表記が始まり、 1999(平成11)年度より全ての車両にアルファベットが追加されましたが、 この際にスペース的な問題から表記を省略した車両が一部存在しました。(現在は全滅)
また近年では、 丸山に納車された1257,1258「PKG-RA274KAN」が登場直後に五日市街道へ転出したために、 転属に備え予め所属表記をつけなかったこともありました。


関東バスB1004の社番 1985(昭和60)年式の3200代「P-U32K」は、 後部エンジンルーバーが大きかったことからアルファベット表記が省略されるケースが多数見られましたが、 近年では最後まで省略したままの車両は上記の「B1004」でした。

画像:B1004「KC-JP250NTN改」
最初は丸山に納車された1257,1258 2010(平成22)年2月に丸山へ納車された1257,1258は、 丸山で使用されることなく3月に五日市街道へ転出したため、 納車直後はアルファベット表記がありませんでした。

画像:(左)1258(右)1257[丸山]「PKG-RA274KAN」


■ラッピング対応に伴うイレギュラー表記あれこれ


2000(平成12)年より、 東京都の条例が改正されて車体広告が解禁となりましたが、 車体全体が広告となってしまうと社番表記が隠れてしまうため、 その対策として他の部分に表記を追加した車両が登場しています。

関東バスA3489の社番 リア面の窓ガラスにフォントも同じタイプで社番を追加したタイプ。 かつては富士重5Eボディ唯一の車体広告車であったA3285から始まり、 阿佐谷営業所所属の3400代にのみ採用されています。

画像:A3489「U-UA440HSN」
関東バスB5153の社番 武蔵野営業所所属の車両に追加された社番は阿佐谷のものと比べてかなり控えめ。

画像:B5153「U-UA440LSN」
関東バスB5129の社番 2000(平成12)年度に車体更生を受けた5100代「U-UA440LSN」,3400代「U-UA440HSN」は、 車体広告に対応した準備塗装仕様で白色ベースの独自塗装となりましたが、 正規の位置に表示される社番までが違うフォントとなっている車両も存在します。

画像:B5129「U-UA440LSN」


■E216の「表記ずれ」について


関東バスE216の社番
画像:E216「KC-RP211GSN改」

E216の運転席窓下の社番表記がずれていることは、 前から気になっていた方もおられるはず(?)。

216は登場当初から表記がずれていました。 これは当時表記される社番は「一般乗合 3401」といった並びで表記されるのが通常のところ、 216は誤って「216 一般乗合」と表記されてしまったことが原因となっています。
1999(平成11)年度に所属営業所を示すアルファベットが追記された際に 「一般乗合」の表示部分が新たに追加するアルファベットと位置的に干渉してしまうために、 「一般乗合」表記が全車消されたのですが、 216は「一般乗合」を消して新たに数字の左に「E」を追加したため、 ずれている感じがよりひどく(?)なりました。

このまま車体更生時にも「ずれ」は解消されずに律儀に残ったため、 違和感を醸し出していました。



■社番の「フォント違い」も発生


関東バスE813の社番
画像:E813「PA-MK27FH」

社番の位置違いのみならず、 フォント自体にもイレギュラ版があることを突き止めました!!

これも五日市街道所属の車両ですが、 E812,E813は新製時に所属表記を示す「E」のフォントが、 角が丸い状態となっていました。


※一つ上の「E216」画像と文字を比較してみてください。

E812,E813はその後、 2013(平成25)年度に施工された車体更生工事施工により通常タイプのフォントに戻ってしまい、 このイレギュラフォントは過去帳入りしております。

一方、阿佐谷に所属するA1203「ADG-RA273KAN」が、 2013(平成25)年度の車体更生工事により「3」の数字がイレギュラフォントとなり、 やってくれました!!

関東バスA1203の社番
画像:A1203「ADG-RA273KAN」
(画像提供:練馬急行様)


パスモのステッカーもなぜか古いものに代わっており、A1203の社番に大注目です!!

一つ上のE813の「3」と比較して頂けると一目瞭然ですが、 A1203の「3」がいままで見られなかった新形態となっており、 違和感ありの状態となっています。

この「3」のみイレギュラフォントですが、 若干広がりを見せており、 武蔵野に所属するB1223,B1239「PKG-RA274KAN」でも見られるようになりました。


(それにしても、どうでもいいことで語ってしまいましたね…ここまで読んで頂いてありがとうございました。)



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