ノスタルジック：武蔵野営業所に憩う冷房車 | 関東バス・アーカイブス「味わい」

■武蔵野営業所に憩う冷房車(1989年)

1989(平成元)年、とある昼下がりのスナップとなります。 U20,U32,U31と、当時のキャストが並びました。

1987(昭和62)年に乗合車の冷房化100%を達成し、その後3年間は車両の増備がなかった時のひとコマです。この時点ではまだ7E(3400代,5100代など)が登場しておらず、他社には続々とお目見えする中で関東バスだけはお預けの状態でした。しかしこの頃の武蔵野管内は保谷線を除くすべての大型車の運用が共通の車両でまかなわれており、非常に効率的に使用されていたように思えます。

中でもこの時点で最古参だった手前の1215号車は1979(昭和54)年に試験的に導入された冷房車の中の1台で、登場当時は初めて屋根上に載せた冷房機器や青色の採光ガラス等が凛々しく、その誇りを最後まで感じさせてくれた車両であったといえます。

デビュー当時この1215号車は主に三鷹駅発着路線に、もう1台の1216号車は吉祥寺駅発着路線に充当され、数少ない冷房車をなるべく多くの路線に出回るように配慮されていたと記憶しています。

そして8年間にわたる車両増備を得て、これら横に並ぶ仲間達と共に全車冷房化が達成されたのですが、撮影翌年の1990(平成2)年にはいよいよ7Eの5100代「U-UA440LSN」が初導入され、代わってこれら初期冷房車は戦列から外れてゆきました。

ノスタルジック関東バス

武蔵野営業所に憩う冷房車