丸山営業所に集う関東バス夜行高速車両

夜行高速バスの解説 | エクスプレス関東アーカイブス

EXPRESS KANTO ARCHIVES



深夜における運用を終えて早朝の丸山営業所に集う高速車両群。
150(奥),96(手前) 丸山営業所 2011.1.8
(画像提供:練馬急行様)


■バブル期に急速に路線網を充実、夜行高速バス。

関東バスが運行する夜行高速バスは、 1988(昭和63)年8月6日より運行開始した新宿~奈良間の夜行高速バス「やまと号」から始まる。

鉄道による寝台特急や夜行列車が衰退していくなか、 格安で目的地までピンポイントで到達できる夜行高速バスの需要は増大傾向にあり、 日本全国では急速に路線網が充実していったが、 その頃関東バスにおいても急速に夜行高速バスへの事業展開が本格的となっていった。

新宿~奈良間の「やまと号」運行開始翌年である1989(平成元)年6月1日からは
「やまと号」新宿~近鉄高田間が追加で開業、 1989(平成元)年12月20日より新宿~枚方車庫「東京ミッドナイトエクスプレス京都号」、 1990(平成2)年3月22日から青梅街道営業所・新宿~津山・岡山・倉敷「マスカット号」が運行開始、
というように続々と運行路線を拡大していった。

使用される車両は「やまと号」運行開始に合わせて、 ボディカラーを白ベースにカラフルな円弧をあしらった現行塗色に改め、 車体表記も専用の「EXPRESS YAMATO」と表記した日野ブルーリボン「P-RU638BB」が投入された。 その後は運行路線拡充に伴い「EXPRESS YAMATO」から汎用性のある「EXPRESS KANTO」に改められたが、 20年以上が経過した今でも古さを感じさせない斬新かつ安心感のあるデザインは、 運行開始から現在まで引き継がれている。

ちなみに貸切仕様車についても、 1990(平成2)年式の5481~5485日野セレガFD「U-RU2FTBB」からは、 従来の白色に黒と茶色をあしらった旧塗色から現行塗色の「EXPRESS KANTO」で登場した。
翌1991(平成3)年に登場した5760,5761,5770,5771三菱エアロクイーンK「U-MS729S」が最後の旧塗装となって以後は、 大型貸切車両については全て現行塗色となっている。

車両面で特筆されるのは「やまと号」用として2000(平成12)年,2005(平成17)年に登場した2階建ての三菱エアロキング 120,144「KC-MU612TA」,150「MU612TX」の3台であろう。 2階建ての巨大ボディで夜行高速バスの基幹路線を担当し、 圧倒的な存在感を示していた。

しかし最初に投入された120,144は使用可能最終日が迫る状況となった。 ポスト新長期規制による排出ガス規制強化により三菱エアロキングが生産終了となったことから、 日野セレガによる置き換えが徐々に進行している。

エアロキングは2013(平成25)年2月28日の到着分をもって「やまと号」から撤退しており、 それに先立ち144は2月25日に除籍されたことを確認している。 同時期に投入された120については延命試験・対策工事を実施のうえ現在でも現役続行であるが、 120,150の今後の活躍は不透明な状況のため動向に注意が必要だ。

「やまと号」にて運用されたエアロキング2階建てバスだが、 '13年2月28日の到着分をもって撤退した。
関東バスが運行する夜行高速バスのフラッグシップ的な存在であるだけに、 今後が気がかりだ。

150(左),120(右)[丸山]
「三菱エアロキング/MFBM:MU612TX(左)/MBM:KC-MU612TA(右)」
丸山営業所 2012.4.24
(画像提供:練馬急行様)
4889,4890から初めて現行塗色が採用された。
当初「やまと号」に充当される車両は「EXPRESS KANTO」ではなく
「EXPRESS YAMATO」と表記されていた。

4889[青梅街道]
「日野ブルーリボン/日野:P-RU638BB」1988(昭和63)年式
青梅街道営業所(分車庫,現廃止)
「東京ミッドナイトエクスプレス京都号」にて運用されていた頃の701。
701は'12年に3→4列化改造され、現在は「ほの国号」で使用されている。

701[丸山]
「日野セレガ/日野車体工業:KL-RU1FSEA」2003(平成15)年式
新宿西口降車場 2011.6.16
(Photo:Ajiwai)
「マスカット号」にて運用される96。
日野セレガスーパーハイデッカ(SHD)で、車高がひときわ高く貫禄がある。

96[丸山]
「日野セレガ/J-BUS:PKG-RU1ESAA」2009(平成21)年式
丸山営業所 2011.1.8
(画像提供:練馬急行様)
「ほの国号」で主に使用されるのは、4列シートの三菱エアロバスハイデッカーとなっている。

300[丸山]
「三菱エアロバス・ハイデッカー/MFBM:PJ-MS86JP」2006(平成18)年式
練馬消防署前交差点 2010.11.16
(画像提供:練馬急行様)
「東京ミッドナイトエクスプレス京都号」で使用される70。
この70納車による玉突きで500が3→4列化改造を実施、 「ほの国号」へ転用された他、更に玉突きで「ほの国号」で使用されてきた297が貸切用へと転用された。

70[丸山]
「日野セレガ/J-BUS:PKG-RU1ESAA」2009(平成21)年式
中央通り東交差点 2011.6.16
(Photo:Ajiwai)


→夜行高速バスの車両配置表(現役車両編)

→夜行高速バスの車両配置表(除籍車両編)





夜行高速バスの運行について
(2010.11.16改正,2016.04.04改正)

「やまと号」
新宿~奈良,1号車
※奈良線
 (高速01[本系統])
 (高速01-1[中央自動車道迂回系統])
※1988(昭和63)年8月6日運行開始,奈良交通と共同運行

新宿~五條BC,11号車
※五條線
 (高速02[本系統])
 (高速02-1[中央自動車道迂回系統])
 (高速02-2[新宿京王プラザホテル~忍海BC:途中中断系統])
 (高速02-3[新宿京王プラザホテル~忍海BC:中央自動車道迂回,途中中断系統])
※1989(平成元)年6月1日新宿~近鉄高田間で運行開始
※1991(平成3)年3月25日五條バスセンターまで延長
※2016(平成28)年4月4日出発場所が新宿高速バスターミナルからバスタ新宿へ変更

新宿京王プラザホテル発:2300
バスタ新宿発:2315

大和高原山添着:0542
大和高原都祁着:0555
天理駅着(1,11号車):0615
↓ (1号車)
↓JR奈良駅着:0632
↓近鉄奈良駅着:0635

↓(11号車)
桜井駅北口着:0640
八木駅着:0700
近鉄高田駅着:0720
高田市駅着:0728
忍海バスセンター着:0737
近鉄御所駅着:0741
住川着:0758
五條バスセンター着:0805

(11号車)
五條バスセンター発:2110
住川発:2117
近鉄御所駅発:2134
忍海バスセンター発:2138
高田市駅発:2144
近鉄高田駅発:2155
八木駅発:2215
桜井駅北口発:2235

↓ (1号車)
↓JR奈良駅発:2227
↓近鉄奈良駅発:2240
天理駅発(1,11号車):2300

新宿駅西口着:0610
新宿京王プラザホテル着:0615



「マスカット号」
(中野・新宿~津山・岡山・倉敷)
※倉敷線
 (高速03[本系統(新名神)])
 (高速03-1[中央・名神迂回系統])
 (高速03-2[東名・名神迂回系統])
※1990(平成2)年3月22日青梅街道営業所・新宿~津山・岡山・倉敷間で運行開始,
中鉄バスと共同運行→2008(平成20)年3月20日より両備ホールディングスへ変更
※2016(平成28)年4月4日出発/到着場所が新宿高速バスターミナルからバスタ新宿へ変更

丸山営業所発:2105
中野駅発:2115
バスタ新宿発:2145

津山着:0635
津山パーキング着:0640
岡山インター着:0745
岡山大学筋着:0755
岡山駅西口着:0800
倉敷インター着:0837
倉敷駅北口着:0845

倉敷駅北口発:2010
倉敷インター発:2018
岡山駅西口発:2100
岡山大学筋発:2105
岡山インター発:2115
津山パーキング発:2220
津山発:2230

バスタ新宿着:0715
中野駅着:0735
丸山営業所着:0745



「東京ミッドナイトエクスプレス京都号」
(新宿・渋谷~山科・京都・樟葉・枚方)
※京都線
 (高速04[本系統(新名神)])
 (高速04-1[中央自動車道迂回系統])
 (高速04-2[東名・名神迂回系統])
※1989(平成元)年12月20日新宿~枚方車庫間で運行開始,京阪バスと共同運行
※2016(平成28)年4月4日出発場所が新宿高速バスターミナルからバスタ新宿へ変更

バスタ新宿発:2300
渋谷マークシティ発:2330

山科駅着:0532
三条京阪着:0545
京都駅八条口着:0603
京阪樟葉駅着:0643
京阪枚方市駅着:0708
京阪バス枚方車庫着:0724

京阪バス枚方車庫発:2135
京阪枚方市駅着:2200
京阪樟葉駅着:2225
京都駅八条口着:2305
三条京阪着:2325
山科駅着:2341

渋谷マークシティ着:0548
新宿駅西口着:0613



「ほの国号」
(練馬・中野・新宿→豊川・豊橋・三河田原)
(三河田原・豊橋・豊川→渋谷・新宿・中野・練馬)
※豊橋線
 (高速06[本系統])
 (高速06-1[中央自動車道迂回系統])
 (高速06-2[練馬駅北口~植田車庫前:途中中断系統])
 (高速06-3[中野駅~田原駅前:途中中断系統])
※2006(平成18)年8月1日青梅街道営業所・新宿~津山・岡山・倉敷間で運行開始,
ケイビーバス・豊橋鉄道の共同運行
→現在は関東バス・豊鉄バスの共同運行
※2016(平成28)年4月4日出発/到着場所が新宿高速バスターミナルからバスタ新宿へ変更

練馬駅北口発:2255
中野駅発:2315
バスタ新宿発:2340

本野原着:0452
豊川駅前着:0459
豊川市役所前着:0504
心道教前着:0506
豊橋駅前着:0530
藤沢町(旧ホテル日航豊橋)着:0545
植田車庫前着:0555
田原駅前(三河田原)着:0610

田原駅前(三河田原)発:2235
植田車庫前着:2253
藤沢町(旧ホテル日航豊橋)発:2302
豊橋駅前発:2325
心道教前発:2344
豊川市役所前発:2346
豊川駅前発:2352
本野原発:2359

渋谷マークシティ着:0530
バスタ新宿着:0550
中野駅着:0610
練馬駅北口着:0625




廃止となった昼行高速バス路線

1995(平成7)年3月18日に運行を開始した昼行高速バス (日光・鬼怒川線:新宿西口~日光東照宮・鬼怒川温泉駅)用として、 貸切車から4606,4607,4608がコンバートされたが、 路線廃止となり1998(平成10)年3月に除籍となった。

4607(左),4608(右)[青梅街道]
「日野ブルーリボン:P-RU638BB」1987(昭和62)年式
青梅街道営業所(分車庫,現廃止)


「日光・鬼怒川線」
(新宿西口~日光東照宮・鬼怒川温泉駅)
※1995(平成7)年3月18日運行開始,東武バスと共同運行
※1997(平成9)年3月24日限りで日光線廃止
※1998(平成10)年2月27日限りで鬼怒川線廃止


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