関東バス型式解説 500代

「P-RP80G」


関東バス501型式写真

500代といえば高40,高41といえるほど、 新製間もない頃は集中的に配車されていた。

501「P-RP80G」
高円寺駅北口
(Photo:Ajiwai)

■3200代ベースの大型短尺車は、狭隘路線で汎用性高く使用される。


五日市街道営業所管内の路線は営業所前を通る五日市街道を含め狭隘道路が多く、 古くは2代前の5000代「4R82」といった短尺の車両が多く配属されてこれらに対応してきたが、 それも全廃となった1980年代以降は旧100代「P-RM80G」が5台のみという状況となっていた。 そこで、旧100代よりも収容能力が高く、 狭隘路線にも対応可能な車両として1986(昭和61)年に登場したのが9m級の大型短尺車:500代「P-RP80G」である。

1986(昭和61)年には8台が登場し関東バスの早期完全冷房化の流れの中で大量増備も考えられたが、 しばらくは8台の体制が続いた。

500代初登場から4年後の1990(平成2)年、 1989(平成元)年排出ガス規制の適用開始期限が9月1日に迫っており、 日産ディーゼルからの9m級大型短尺車の元年規制適合車モデルが待たれたがモデルチェンジ車は発売開始されなかった。 そこで追加で投入された車両はまた500代(続番の509~514)となり、 従来の「P-RP80G:富士重5E車体」で1990(平成2)年8月に駆け込み投入された。 ちなみに計14台の所属は全て五日市街道である。

全長が9mと短いため3扉とはならず前後扉となっている以外は、 最初に投入されたグループ(501~508)は同時期に投入された3200代「P-U32K」とほぼ同様の外観となっている。 しかし後に追加されたグループ(509~514)は前照灯が角型に変更され若干印象が変わった。

登場時より高40,高41「高円寺駅,五日市街道営業所~野方」、 荻60,荻61,荻71,(荻53)「荻窪駅~宮前三丁目,西荻窪駅」と関連する出入庫路線で活躍し、 しばらくその状態が続いていたが、 その後200,300,310,320代と後継車両が充実するに従い運用に余裕が出始め、 次第に中35,中36「中野駅~五日市街道営業所,吉祥寺駅」にも充当されるようになっていった。

500代は2001(平成13)年より除籍が開始され、 2003(平成15)年10月1日からスタートした八都県市の条例によるディーゼル車走行規制を前にして遂に全廃された。


関東バス501リア画像 501[五日市街道](リア・右側面) 
高円寺駅北口
(Photo:Ajiwai)

関東バスE514型式写真 関東バスE514リア画像 写真左:E514 「1990(平成2)年8月製」
前照灯が角型となった。
宮前三丁目 2001.7.1
(Photo:Ajiwai)

写真右:E514 (リア・右側面) 
荻窪電話局~荻窪高校前間 2001.7.1
(Photo:Ajiwai)



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