旧1000代は'73~'79年までの間に225台が製造され、 関東バスの一大勢力を誇った。 非冷房で後扉が折扉の仕様は、 1000代初期車の最もスタンダードな形態である。 1108[青梅街道] 青梅街道営業所 1983 (画像提供:遠藤知生様) ■完全冷房化の流れのなか、多くが短命となった悲運の主力車両。1973(昭和48)年より富士重工車体のフルモデルチェンジが行われ13型E(3E)となり、 1980(昭和55)年に旧5000代「K-U31L」が登場するまで投入された車両が旧1000代「U20L」である。 途中改良を重ねながら製造が続けられ、 1979(昭和54)年排出ガス規制に適合した旧5000代にモデルチェンジが行われるまで実に225台が配備され、 関東バスの一時代を築いた。 車体構成はもちろん3扉車で長らく前扉と同様に後扉が2枚折戸であったが、 1976(昭和51)年式の1126からは後扉が引戸に改められた他、 3本あった前窓のピラーが車体中心のみ1本になるなど変更点がある。 また、最終製造年である1979(昭和54)年から冷房化に関連した仕様の変化が見られ、 1205,1206,1215,1216は前扉4枚窓の従来外観のまま冷房装置を搭載した外観の「試作冷房車」として登場、 車体側面に風洞用配管を通したために、車体右側(非公式側)前位より4番目と5番目の側窓間にスペースが確保された。 そして1217以降は前扉が縦長の2枚窓となった(標準仕様の)冷房車となり、 1229まで付番が進んだ所で製造が終了した。 1980年代に入ると旧1000代は関東バスの完全冷房化に関係して転属が非常に多くなり、 冷房車投入による各営業所間の冷房車比率や車齢調整用として転属が繰り返され、 一部は転属後数ヶ月でまた再転属といった現象も見られた。 関東バス完全冷房化推進により、 大多数が非冷房車であった旧1000代は使用年数が短いにも関わらず淘汰が一気に進んだため、 8年程度の使用で除籍された車両が多数存在する。 1987(昭和62)年の完全冷房化完了以降は冷房車のみ残存したが、 後継の5100代「U-UA440LSN」や3400代「U-UA440HSN」の投入が本格化すると除籍が再開され、 最後は1991(平成3)年11月、7010代「U-HT2MLAA」7017,7018に代替された1227,1228をもって遂に型式消滅となった。
DETAILS 1067サイドビュー(左側面) (画像提供:遠藤知生様) →1000代の車両配置表はこちら | ||||||||
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