関東バス・旧ケイビーバス型式解説 600代

「KC-RN210CSN」


関東バスD601型式写真

D601は'13年10/27に開催された"第11回関東バスフレンド祭り"にて展示され、
その際に赤ホイール化,「K」表記や画像のように「一般乗合」表記など1日限りの演出が行われた。

601[丸山] 丸山営業所 2013.10.27
(画像提供:kbb12345様)

■異例の在籍期間を誇る"都内最後のチョロQ"だったが、遂に絶命。

600代「KC-RN210CSN」は、 当時の京王帝都電鉄(以降は京王と示す)と日産ディーゼル工業が共同で開発し1996(平成8)年に発売開始された、 狭隘路線用・7m級のワンステップバスである。

関東バスでは1999(平成11)年2~3月に5台が丸山営業所へまとめて投入されたが、 これは引退時期を迎えた大型車である3200代「P-U32K」からの代替とするなど、 車両のダウンザイジング化を進めていた当時の厳しい経営環境を伺わせる。

この600代が営業所名のアルファベット表記を行った初めての車両で、 後に関東バスに在籍する全車両に営業所名を示すアルファベットが車号の前に追加された。

外観は、 1997(平成9)年から京王で採用された丸みを帯びた特注のフロントマスク形状が、 この600代でも採用されたのが特徴である。


ケイビーバスK601形式写真 京王型フロントマスクとなって登場した"ミニバスRN"の600代。
K601は'01年頃より8年に渡って長らくフルラッピング仕様となっていた。

K601 新宿西口 2009.1.28
(Photo:Ajiwai)

2000(平成12)年2月16日、 宿02「新宿西口~丸山営業所」のケイビーバス移管により、 600代全車がケイビーバスへ移籍し車体表記が「D」から新たに「K」となったことで、 宿02専用車としての性格を強めていったが、 2002(平成14)年に開設したケイビーバスの新路線である百01「高田馬場駅~東中野駅」の予備車と兼用となり、 高田馬場駅や東中野駅にも姿を見せるようになった。

しばらくはこのままの体制が続いたが、 運行開始当初は20分ヘッドで常時3台使用であった百01が30分ヘッド化、 そして更に60分ヘッドの常時1台使用へと減回されたことや、 800代「KK-MJ26HF改他」が随時増備されていったこともあって、 600代は次第に運用に余裕が出始め、 稼働率が下がっていった。

こうした状況で、 2008(平成20)年2月にはK604とK605が荻62「荻窪駅南口~西荻窪駅循環」専用車として五日市街道営業所へ転属し、 新たに活躍を開始したが、 2008(平成20)年9月15日をもって同系統が廃止となってしまった。 確認された限りではE604,E605は9月13日の営業運転をもって運用離脱し11月には除籍となったほか、 残留していたK602,K603も'08年にそれぞれ除籍されたため残るはK601のみとなった。

除籍となった602~605の4台であるが、 4台共にそれぞれ移籍先が見つかり全国各地で第二の活躍、 そして多重移籍により第三の活躍をしている。 その後2009(平成21)年11月1日にケイビーバスが関東バスに再吸収されることになったため、 601の社番は登場当初のD601へ戻った。

602~605の僚車を失ったD601は、 百01の予備車の立場を維持しながら、 晩年は乗車人員の少ない1日1往復のみの運行となった高70「高円寺駅~丸山営業所」や、 早朝に運行される宿01「新宿駅西口~小滝橋」、 そして出入庫便として宿02「新宿駅西口~丸山営業所」に使用され、 小さい車体を活かし閑散時間帯の省エネ運行に寄与した。 また2009(平成21)年10月には、 長らく身にまとっていた夜行高速バスのフルラッピングを解除され、 オリジナルの関東バスカラーを再び見ることができるようになった。

D601のような7m級の車種は、 メーカーからは後継車種のラインナップがとうとう発表されることが無かったことから、 延命試験を実施のうえ在籍期間が16年11ヶ月を数えるといった異例の展開となった。 共同開発元の京王バスからは同型式車は全廃となり、 いつしかD601は”都内最後のチョロQ”としてバスファンの注目を集めるようになった。


   
関東バスE604非公式側写真 僚車の602~605は'08年に相次いで除籍された。
画像は五日市街道へ転出したE604が荻62で使用された最終日の姿。

E604 荻窪駅南口 2008.9.13
(Photo:Ajiwai)
関東バスE604,E605画像 五日市街道の600代は荻62廃止と共に運用離脱、
その後除籍となった。
画像は阿佐谷営業所へ疎開中の姿。

(手前から)E605,E604 阿佐谷営業所 2008.10.22
(Photo:Ajiwai)

D601の主な活躍場所となっていた百01の運用は、 D601と同様に百01で使用されてきた100代「KK-MJ26HF:7mタイプ」が2015(平成27)年12月に全廃となったことにより、 2015(平成27)年12月17日運行分からD810,D811「PA-MK27FH」,D814「PDG-AR820GAN」へ置き換えられた。

それでもD601は百01の固定ダイヤに充当され続けたが、 800代の投入により百01の運用が800代で対応可能となったことで、 D601は必要不可欠な存在では無くなり、 除籍へのカウントダウンがはそこから始まった。

2016(平成28)年1月20日、 代替の新車となるD7203「QDG-KV290N1」の導入に先立ちD601はとうとう除籍、 600代は全廃となった。


ケイビーバスK601形式写真 K601は'09年10月に約8年ぶりにラッピングが解除された。

K601 高田馬場駅東口 2009.10.12
(Photo:Ajiwai)
関東バス復帰直後のD601 その後'09年11月にはケイビーバス解散へ向けて関東バスへ再移籍、
D601へ再変更された。

D601 高田馬場駅東口 2011.5.9
(Photo:Ajiwai)
関東バスD601リア画像 車体中央部窓上に通常表記のある「KANTO BUS CO.,LTD.」は、
ラッピング時に撤去以来、 ラッピング解除後もしばらくそのままとなっていた。

D601 高田馬場駅東口 2011.5.9
(Photo:Ajiwai)
関東バスD601型式写真 その「KANTO BUS CO.,LTD.」表記は'12年にようやく復活、
登場時の姿に近づけられた。

D601 高田馬場駅通り~高田馬場四丁目間 2012.9.30
(画像提供:練馬急行様)

このたび全廃となった600代だが、 2013(平成25)年10月27日に開催されたフレンド祭り当日に、 1日限定で車体表記がケイビーバス時代の「K」表記となったり、 600代では実在しなかったが1999(平成11)年以前の一般路線車にあった「一般乗合」表記となったことは記録に留めておきたい。

D601は関東バスで初めて、 社番にアルファベットの営業所記号が付いた車両であるため、 アルファベット記号が付く前に標記されていた「一般乗合」が車体に描かれることは無かった。 しかし過去の関東バス車両を彷彿とさせるこの標記は、 往年の関東バスを知るファンにとっては嬉しいサプライズとなった。


関東バス601リア形式写真 フレンド祭りに合わせて1日限りの「一般乗合」表記となった大変貴重な画像。
601の行先幕には廃止となった画像の中24中村橋の他、
中23,中40なども収録されている。

601[丸山] 丸山営業所 2013.10.27
(画像提供:kbb12345様)



DETAILS

→D601形式写真(フロント)
→D601形式写真(リア)

→D601フロントビュー
→D601リアビュー
→D601サイドビュー(左側面)
→D601サイドビュー(右側面)

→フロントビュー(K601時代)
→リアビュー(K601時代)



→600代の車両配置表はこちら


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