フルモデルチェンジされた3400代の長尺バージョンとして、 同時並行で導入された5100代。 画像は登場当初の5100代トップナンバー。 5101[武蔵野]「U-UA440LSN」 吉祥寺駅北口 1992.4.1 (Photo:Ajiwai) ■富士重7Eボディ長尺バージョンの5100代。1987(昭和62)年に完全冷房化が達成されてからはしばらく新車投入はなく、 1990(平成2)年より新車投入が3年振りに再開されたが、 その際に同じく新登場の3400代「U-UA440HSN」と同時並行で投入が始まったのが5100代「U-UA440LSN」である。 5100代は3400代の長尺バージョンにあたり、 1990~91(平成2~3)年は阿佐谷・青梅街道・丸山・五日市街道には3400代、 武蔵野にのみ5100代というように使い分けされて導入されていたが、 1992(平成4)年からは青梅街道にも5100代「5122~5126」を皮切りに投入を開始、 1994(平成6)年には五日市街道へも投入「5150~5158」されるなど使用範囲が拡大されていった。 5100代は3400代と同時並行で「E-MATIC」装備で投入され計56台が就役したが、 投入年次による仕様変更は3400代と共通で、 5101~5110の1990(平成2)年式のみ前面社紋がエンブレム式、 前面運転席窓直下の通風口設置(これは後の車体更生時に埋められた)、 出入口表示は内照式となっている。 また、5111以降の1991(平成3)年式からは前面の社紋と出入口表示のどちらもステッカーへ変更、 小型であった側面方向幕もこの年から大型化された。 5114以降の1992(平成4)年式からは車内照明が照明を一列に連続させた照度向上タイプへ変更、 優先席位置を中扉~後扉間に移動し横向きシート化、 車内LED停留所表示器の準備工事対応(後に90~91年式も車体更生時に設置)などの変化は3400代と同様である。 2000(平成12)年に車体更生を受けた車両の一部は、 同年よりラッピングによる車体全面への広告が解禁されたことに伴い車体広告準備塗色として白色をベースとした独自塗装を施している。 5100代は15年以上活躍を続けた車両が多かったが、 ここまで長い期間活躍できたのも乗車定員の多さが大きな要因となっており、 1990(平成2)年式であるC5108,B5109,B5110が2008(平成20)年12月まで約18年に渡って活躍したことは記憶に新しい。 荻窪駅北口発着系統や吉祥寺駅北口発着系統のラッシュ時にはより収容力のある車両が求められているが、 5100代以上の収容能力を備えたノンステップ車両は存在しなかったため、 登場時から引退直前まで最混雑路線に集中的に投入されていた。 車齢が軒並み15年以上となり取り替え時期に達した2009(平成21)年度より、 今までノンステップ車のみ導入の方針から転換し、 定員が5100代と同様の標準尺「M尺」ワンステップ車による置き換えが遂に開始された。 5100代の後継車両として武蔵野へは1300代「PKG-RA274MAN,PKG-AP35UM,LKG-AP35FM」、 青梅街道には三菱車である1400代「PKG-MP35UMVF,LKG-MP35FMF」の納入が一気に進み、 そして2011(平成23)年度をもって3扉車の全廃が関東バスから正式発表となったこともあり、 車両代替が急速化した。 最後の1台となった5100代は青梅街道に所属していたC5152となったが、 2011(平成23)年7月26日に除籍となり、 5100代は遂に全廃となった。 形態分類 DETAILS C5152フロント正面 C5152リア正面 C5152サイドビュー(左側面) C5152サイドビュー(右側面) B5155フロント正面 B5155リア正面 B5155サイドビュー(左側面) →5100代の車両配置表はこちら |
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