関東バス型式解説 320代

「KK-RM252GSN」


関東バスE321型式写真

関東バス初となるLED行先表示器を装備して登場した320代も、 すでに関東バスからは全廃となっている。
E321「KK-RM252GSN」 シャレール荻窪 2012.5.27
(Photo:Ajiwai)

■関東バス初・LED行先表示器を搭載。


2000(平成12)年3月、 五日市街道営業所の小型車増備用として1996(平成8)年の310代以来4年振りに登場したのが320代「KK-RM252GSN」である。 前年の1999(平成11)年3月に登場した600代と同様、 ワンステップ車でアイドリングストップ&スタートシステムを搭載している。

この320代E321~E323の投入によりE3417~E3419「U-UA440HSN」が丸山へ玉突き、 これにより丸山の日野/富士重5Eバージョンである7010代「P-HT233BA」が全廃となっている。

関東バスでは初のLED表示器がこの320代より採用され、 以後導入された車両は全て行先表示器がLEDとなっている。

また小型車であるにも関わらず中扉の降車扉は4枚折戸が採用され、 バリアフリー化の中で3扉車をやむを得ず中止したことや車両のダウンサイジング化を図るといった状況下でもラッシュ時の乗降時間短縮に対するこだわりが垣間見える。

2000(平成12)年12月にはノンステップ車となる後継330代が早くも登場したため、 320代は単年度3台のみ投入で終了した。

使用路線は烏01,荻51「千歳烏山駅~久我山病院(循環),荻窪駅~シャレール荻窪(旧荻窪団地)」と関連する出入庫路線中心であるが、 荻58,荻60「荻窪駅~北野,宮前三丁目」でも時折使用される場合もあった。

2012(平成24)年6月には後継となるE815,E816「TKG-MK27FHF」に置き換えられ、 E322,E323が除籍となった。 その後E321についても2012(平成24)年7月10日に納車となったE2220「QKG-MP37FKF」に置き換えられ除籍、 関東バスからは全廃となった。

除籍となった3台は全てが北海道拓殖バスに移籍したが、 移籍先でも一部が運用離脱し、 活躍する姿が見られるのも時間の問題である。


関東バスE321リア画像 E321 (リア,右側面) 
荻窪駅南口 2009.2.5
(Photo:Ajiwai)


DETAILS

E321フロント正面
E321リア正面
E321サイドビュー(左側面)
E321サイドビュー(右側面)

E322フロント正面
E322リア正面
E322サイドビュー(左側面)
E322サイドビュー(右側面)

E323フロント正面
E323リア正面
E323サイドビュー(左側面)
E323サイドビュー(右側面)



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