「E-MATIC」と呼ばれるAT車の後継として95年に登場した3000代。 詰め込みの利く収容能力のため延命が図られたが、 登場から約25年が経過し、現在は動態保存的に残されたB3008の1台のみとなった。 B3008「U-UA440HSN」 吉祥寺駅北口 2016.1.18 (画像提供:6621様) ■関東バス最後の3扉車、B3008が在籍最長記録を日々更新。1990(平成2)年より導入が始まり関東バスの一時代を築いた3400代「U-UA440HSN」は、 運転手の負担軽減やコンピューター制御によるクラッチ操作によりクラッチ板の寿命を延ばすことを目的に 「E-MATIC」と呼ばれる自動変速装置が備わっていたが、 運転手の意思とは異なった状況で変速が行われることがあり、 導入から随時改善は進んでいるが発進・変速・停止時にショックが起こるといった欠点を抱えていた。 そこで1995(平成7)年、 従来の3400代と平行して外観など仕様は3400代と同等とし、 マニュアルミッション車バージョンとして登場させたのがこの3000代「U-UA440HSN:型式は変わらず」である。 3400代,5100代「U-UA440LSN」と並び、 関東バスの一般汎用車として1995(平成7)年に22台が一度に投入されたが、 バリアフリー化の流れの中で翌1996(平成8)年からワンステップ車1000代「KC-JP250NTN改」の導入が開始されたため、 単年度のみ22台の投入で打ち切られている。 投入から転属などの動きが全く無かった3000代であるが、 晩年には営業所間の車種調整で転属が行われたり、 2008(平成20)年からB3005,B3010を皮切りに除籍が始まるなど動きが活発化した。 2008(平成20)年12月には、 五日市街道から武蔵野へ転属したB3016,B3019が、 玉突きで廃車となったB5109,B5110の小型側面方向幕を流用した姿で運用を開始して異彩を放っていた。 その後2009(平成21)年7月にB1300,B1301の代替で除籍となったB5127,B5128の発生品である側面方向幕を再流用したため、 外観上は元の姿へ戻っている。 2011(平成23)年1月17日には、 丸山最後の3扉車であったD3018が除籍となり丸山に3000代かつ3扉車の配置が全て無くなったほか、 2011(平成23)年度末までに3扉車が関東バスから全廃、 という方針に沿って急速に代替が進んだ。 その結果、武蔵野に残るB3008が関東バスに残る最後の3扉車ということになった。 その後、 関東バスを象徴する3扉など独自仕様が内外で注目されるようになったこともあり、 動態保存の状態で2022(令和4)年4月現在では現役続行となっている。 納車から27年を超えるB3008は関東バス史上最長の在籍期間記録を日々更新している。 形式写真 DETAILS A3001フロント正面 B3008フロント正面 B3008リア正面 B3008サイドビュー(左側面) B3008サイドビュー(右側面) B3008車内 B3008車内優先席付近 B3008コックピット D3018フロント正面 (画像提供:表会長様) D3018リア正面 (画像提供:6621様) D3018サイドビュー(左側面) (画像提供:6621様) D3018サイドビュー(右側面) (画像提供:6621様) →3000代の車両配置表はこちら |
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