登場当初はボリュームある独特な形状が話題となったが、 増備が進みノンステップ車の標準車種となりつつある。 C2211「PKG-MP35UKNF」 荻窪駅北口 2010.2.1 (Photo:Ajiwai) ■ワンステップ車との部品共通化により迫力ボディに。2007(平成19)年から三菱ふそうトラック・バスと日産ディーゼル工業が業務提携を開始し、 相互OEM供給体制を敷くことによる経営効率化の一環として、 三菱ふそうと日産デがそれぞれ販売していた車種の絞り込みが行われることとなった。 基本的にはノンステップ大型路線車と中型路線車については日産デからOEM供給による販売、 そしてワンステップ大型路線車については三菱ふそうからOEM供給する形での販売となり、 三菱ふそう側から販売される車種については、 ノンステップ車がエアロスターS「PKG-AA274系」, エアロミディS「PDG-AR820系」 (いずれも西日本車体工業製のボディを架装)、 ワンステップ車はエアロスター「PKG-MP35系」 (三菱ふそう製のボディを架装)、 そして日産デ側から販売されるワンステップ車については、 スペースランナーA「PKG-AP35系」 (三菱ふそう製のボディを架装) とする方向で住み分けが図られた。 しかし、日産デ側からは引き続きノンステップ車、ワンステップ車共に 「スペースランナーRA,RM:西日本車体工業製のボディを架装」のラインナップが残り、 単純に三菱ボディを架装するノンステップ車のラインナップだけが消滅(ただしエコハイブリッド車のみ存置)することになったため、 古くから三菱車を愛用してきた事業者からは、 実質的に日産ディーゼルのシステムであるエアロスターSの導入が消極的となるといった現象が起きていた。 こうした状況を受けて、 2009(平成21)年に入ると三菱純正車体を架装したノンステップ車を再びラインナップに加えることとなり、 ワンステップ車ベースの車体構成をそのままにノンステップ仕様に加工した 「エアロスター Non Step 大型路線バス:PKG-MP35改」が2月に名古屋市交通局や相鉄バス等に先行投入された。 その流れの中、 2007(平成19)年5月に「エアロスターS」第一号車:C2201を納車した関東バスにも変化が訪れ、 関東バスへ再び「エアロスター」が導入されることになり、 2010(平成22)年1月20日にC2211,C2212の2台が青梅街道営業所に納車された。 社番は2100代の続番も考えられたが2211からの付番となっており、 これは今後「エアロスターS」の導入が無いことを示唆していた。 外観はワンステップ車ベースの車体をノンステップ化したような構成としているため室内の天井高さがノンステップエリアで2460mmと非常に高く、 広々とした室内となっていて非常に独特な形態である。 また、三菱ワンステップ車である1400代「PKG-MP35UMVF」で見られるような、 混雑対策として座席を削減したといった特別な仕様は特に見られないが、 国土交通省標準仕様とはなっていない点が特筆される。 逆に2011(平成23)年8月に到着したC2215~C2217「LKG-MP37FKF」は中扉以降の座席配置は1-1-1-2-5席となっており、 新たに設定された混雑対策仕様の国土交通省認定標準仕様車となっている。 その後、2012(平成24)年7月10日に納車されたC2218,C2219,E2220については、 アクセルとブレーキが同時に操作された際にブレーキ操作が優先される新開発の 「ブレーキオーバーライドシステム(BOS)」や、 乗員保護規制(ECE規制)に適合させた2012(平成24)年7月2日より新発売の型式である 「QKG-MP37FKF」となった。 外観上の変化は、 メーカーマイナーチェンジによるアドブルー容量増加に併せて左側面後方のアドブルー投入口が若干上方へ移動、 そのため広告枠スペースが無くなったことにより、 広告枠が中扉より前に移動したため、 側面の「ノンステップバス」表記が車体下部の広告枠外に移動しているなどの差異がある。 使用路線は多岐に渡っており、 荻窪駅発着路線のうち荻10,荻32,荻34,荻36,(荻30)「荻窪駅~下井草駅,武蔵関駅,北裏,南善福寺」と関連する出入庫路線で使用される他、 西荻窪駅発着路線でも運用されるなど、 運用開始以来、管内全般で幅広く使用されている。 DETAILS C2211フロント正面 C2211リア正面 C2211サイドビュー(右側面) C2211サイドビュー(左側面) C2218フロント正面 C2218リア正面 C2218サイドビュー(右側面) C2218サイドビュー(左側面) →2200代の車両配置表はこちら |
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