関東バス型式解説 2000代

「U-MP218K」


関東バスC2001型式写真

全国的にも珍しい、三菱のシャーシに富士重7E車体を架装した2000代。 95年に青梅街道営業所へ2台のみされた。

C2001「U-MP218K」
青梅街道営業所 2007.12.15
(画像提供:6621様)

■全国的にも希少な、三菱+富士重7E+3扉車。


関東バスへの三菱車導入は1980(昭和55)年の旧2000代「MP117M:2064~2066」を最後に途絶えていたため、 1991(平成3)年に旧2000代が引退してから4年間は三菱車の配置がなくなっていたが、 1995(平成7)年6月に富士重7Eボディを架装した三菱車「エアロスター(初代):U-MP218K」が15年振りに導入された。

所属は三菱車配置の実績がある青梅街道営業所で2台が配置されたが、 その翌年にハイブリッド式低公害車(MBECS-Ⅲ) 「KC-MP337K」が販売開始となり2010代へと移行したため、 2台のみの希少系列となった。

車体は富士重7Eボディのため、 同時期に製造された3000代「U-UA440HSN」と同様の外観で、 奇しくも3000代のトップナンバーであるA3001,A3002と同日納車であるが、 細かい部位に差異がかなり見られる。

2000代の特徴は、後部エンジンルーバー形状や後部エンジンルーム付近の凹凸、 それに伴うナンバー位置のオフセットとなっており、 他型式との判別は比較的容易である。

室内では後扉戸袋部分にデッドスペースがあることから、 最後部の座席は4列を確保するためにアームレストがない仕様となっており、 独特の形状となっている。

晩年では使用される路線も限定され、 荻窪線の荻32,荻34,荻35,荻36「荻窪駅~武蔵関駅,北裏,武蔵野大学,南善福寺」に使用されることは無くなった。 主に荻31,荻40,(荻30)「荻窪駅~プロムナード荻窪,立教女学院」や 西10,西50,(西01,吉80)「西荻窪駅~吉祥寺駅,井荻駅」などの西荻窪駅発着系統で使用された。

この3扉車で富士重+三菱の組み合わせは全国的にも大変希少で、 少しでも長い活躍を期待したいところであったが、 2011(平成23)年4月25日にはC2001が遂に除籍となり4月27日には青梅街道営業所を後にした。 その後C2002についても2011(平成23)年8月9日に遂に除籍、 8月11日に青梅街道営業所を去ったことで、 2000代は登場から16年で関東バスから引退となった。

関東バスを除籍となった2台は、元C2001が北海道拓殖バス、元C2002が道南バスへ事業者間移籍を果たし、 2台共に北海道の地で第二の活躍をしていたが、 道南バスへ移籍した元C2002は交通事故により除籍となったため、 車両として現存するのは北海道拓殖バスの元C2001のみとなった。


関東バスC2001リア画像 C2001 (リア, 右側面) 

荻窪駅北口 2010.5.24
(Photo:Ajiwai)
関東バスC2002形式写真 こちらは僚車であるC2002

清水三丁目 2011.7.20
(Photo:Ajiwai)
関東バスC2002リア画像 C2002 (リア・右側面)

プロムナード荻窪 2010.10.26
(Photo:Ajiwai)
関東バスC2001,C2002の並び C2001(右)とC2002(左)の並び

青梅街道営業所 2007.12.15
(画像提供:6621様)

DETAILS

C2001フロント正面
C2001リア正面
C2001サイドビュー(左側面)
C2001サイドビュー(右側面)

C2002フロント正面
C2002リア正面
C2002サイドビュー(左側面)
C2002サイドビュー(右側面)



→2000代の車両配置表はこちら


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