フルモデルチェンジとなり、15年8月から発売開始のいすゞ(新)エルガが、 15年12月に関東バスでは初登場となった。 (左)B1901(右)B1902「QDG-LV290N1」 多摩自動車検査登録事務所 2015.12.17 (画像提供:6621様) ※許可を得て撮影 ■いすゞ・日野のフルモデルチェンジ車が同日に登場。いすゞ自動車からは「いすゞエルガ」(関東バスの社番は1520代)、 日野自動車からは「日野ブルーリボンⅡ」(関東バスの社番は7100代)として銘柄が分かれながら、 統合車種として基本的な車型が同一で今まで納入が続いていたが、 2015(平成27)年に入り2社共にフルモデルチェンジを行うことが発表された。 いすゞ自動車では8月18日から新「いすゞエルガ」を発売、 日野自動車からも新「ブルーリボン」として9月1日から新モデルが発売開始となったが、 関東バスにおいてはこれら2社の新型式車を同日となる2015(平成27)年12月17日に納車、 いすゞ車は新区分番台:1900代として武蔵野営業所へ、 日野車も新区分番台:7200代として丸山営業所へそれぞれ2台ずつが登場した。 今回登場の1900代,7200代の仕様だが、 モデルチェンジに際して新規設定された仕様であるAMT(自動変速式マニュアルトランスミッション)は採用されず、 アリソン社製のAT(オートマティックトランスミッション)が採用された。 また通常仕様車では、 助士席側最前列の座席を廃止して左側のタイヤハウス部分に燃料タンクが設置されるが、 関東バスでは特注となる右側タンク仕様を選択、 運転士直後の座席が無いタイプとなっている点が特筆される。 この右タンク仕様を選択したことに関連して、 給油口のある右側面の一番前方の側窓が固定窓となっているため、 これが外観上の大きな特徴となっている。 その後2016(平成28)年9月7日に阿佐谷営業所へ投入されたA1904,A1905は、 メーカー標準の左タンク仕様に変更されており、 配属先によってタンク配置が異なる状況となった。 この1900代においては、7200代と同様に国土交通省認定の「15標準仕様ノンステップバス」に適用となっており、 車体には新たにピンク色の標準仕様ステッカーが貼られている。 この「15標準仕様ノンステップバス」は、 2004(平成16)年1月より行っている標準仕様ノンステップバスの認定要領が2015(平成27)年7月に一部改正されたもので、 [1]反転式スロープの採用による車いす乗降用のスロープ設置の簡易化 [2]車いす固定の簡易化のための巻き取り式ベルト採用 [3]高齢者等の乗車性に配慮した優先席の前向き配置 [4]フリースペース(ベビーカーを折りたたまず乗車できるスペース)の設定等 上記の[1]~[4]を始めとする改正内容に適合している。 このため、改正内容に準拠した形で車内レイアウトに変更点が見られる。 12月17日に導入されたB1901,B1902は、 乗務員への習熟が行われた後25日に営業運転入りを果たしており、 その後2016(平成28)年1月27日に追加投入されたB1903と共に、 吉祥寺駅,三鷹駅発着系統を中心に本格的な稼動を開始した。 また、2016(平成28)年度には阿佐谷営業所へA1904,A1905の2台が登場したが、 阿佐谷投入分は給油口位置がメーカー標準の左タンク仕様を選択しており、 固定窓と逆T字窓の配列が武蔵野投入車とは異なっている。 形式写真 DETAILS B1901フロント正面 B1901サイドビュー(右側面) B1902フロント正面 B1902リア正面 B1902サイドビュー(左側面) →1900代の車両配置表はこちら |
関東バス・アーカイブス「味わい」 | 関東バス車両・現有車両編まで戻る ←EXIT 画像の著作権は撮影者に帰属します。画像の無断使用や二次加工を禁止します。 画像は著作権保護のための処理を行っております。 Reproduction or appropriation of HTML, images and photographs from within this site is strictly prohibited. Copyright(c)Ajiwai. All Rights Reserved. |