関東バス型式解説 1600代

「PKG-KV234L2」


関東バスA1600型式写真

「00」の付番や日野車にも関わらず社番の千の位が「1」など、異例づくしのA1600。
珍しく宿08で運用され新宿西口に姿を見せたところを捉えた。

A1600「PKG-KV234L2」
新宿西口 2011.8.16
(Photo:Ajiwai)

■1台のみ!!日野ブルーリボンⅡのワンステップバージョン。


2005(平成17)年より、いすゞエルガと統合車種である「日野ブルーリボンⅡ」が登場し、 関東バスとしては2006(平成18)年5月に「日野ブルーリボンⅡ」の投入が開始され7100代が付番されたが、 全てノンステップ車であった。

そして「日野ブルーリボンⅡ」の初納入からちょうど4年後、 2010(平成22)年5月21日に「日野ブルーリボンⅡ」ワンステップ仕様車が新たに納車されたが、 これが1600代「PKG-KV234L2」ということになった。

ここ30年程度の傾向では、日野車に付番されていた千の位の数字は「7」「8」であったが、 この1600代については「1」となっており今までの付番ルールからは外れていて極めて異例である。

ただしこうした付番ルールの傾向は2009(平成21)年度に登場の新型式車より変化しており、 三菱ふそうのワンステップ車である「PKG-MP35UMVF」が1400代として登場するなど、 今まで三菱車に伝統的に付番されていた「2」とは異なっていて、 納入車種が多様化する昨今の状況に応じて付番方法を柔軟にしている傾向が見られる。

また、日野車が阿佐谷に配置されたことも極めて異例であるが、 阿佐谷に既配置の1520代:いすゞエルガノンステップ「PJ-LV234L1,PKG-LV234L2」と実質的には同車種のため、 車両投入に対するハードルは相対的に低かったことが想像される。

1600代の車内は混雑時対策のため、 標準仕様では中扉以降は2人掛けとなっている座席レイアウトが、 中扉以降の3列分は1人掛けに削減された仕様となっており(中扉以降の座席は1-1-1-2-5席)、 これは2009(平成21)年度より投入が開始されたワンステップ車である 330代「PDG-RM820GAN」,1300代「PKG-RA274MAN,PKG-AP35UM」,1400代「PKG-MP35UMVF」と同様の考え方となっている。

1600代はA1600の1台のみ配置で、 主な使用路線は荻04,荻06,荻07「荻窪駅~阿佐谷営業所,中村橋駅,練馬駅」、 阿01「阿佐ヶ谷駅~中村橋駅」などとなっている。


関東バスA1600リア画像 A1600 (リア・右側面) 

阿佐谷駅北口 2010.6.16
(Photo:Ajiwai)


DETAILS

A1600フロント正面
A1600リア正面
A1600サイドビュー(左側面)
A1600サイドビュー(右側面)



→1600代の車両配置表はこちら


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