関東バス型式解説 1400代

「PKG-MP35UMVF, LKG-MP35FMF, QKG-MP35FMF」


関東バスC1400型式写真

収容能力の高かった3扉車の後継車種として、 2009(平成21)年に初登場した1400代。

C1400「PKG-MP35UMVF」
関町二丁目~関町三丁目間(関町南三丁目交差点) 2009.11.19
(Photo:Ajiwai)

■3扉車の後継車種として登場のワンステップ車。

関東バス屈指の混雑路線である荻窪駅・吉祥寺駅・三鷹駅発着の路線では、 3扉車よりも後に導入された車種の収容能力が従来の3扉車よりも劣るといった現象が発生し、 定員の多さと混雑時に詰め込みのきく3扉車である3000代・3400代・5100代にNOx除去装置が取り付けられることによって、 極力延命して使用期間を延長する措置が取られていた。
しかし最後に導入された車両が1995(平成7)年式のため軒並み車齢が約15年となり老朽化が進んだことから、 本格的に3扉車の置き換えを進めるにあたり、 関東バスでは2009(平成21)年度よりノンステップ車両のみの導入から、 混雑対策を重視したワンステップ車の導入も行う方針へと転換した。
その流れのなかで、 特に5100代の後継車種として青梅街道営業所へ2009(平成21)年6月17日に納車されたのが1400代 「三菱ふそうエアロスター:PKG-MP35UMVF」である。

関東バスでの大型ワンステップ車の導入は、 1996(平成8)年度に導入されたナロー車体の1000代「KC-JP250NTN改」を除くと初の大型ワンステップ車となった。 また1400代は今まで導入されていた短尺「K尺」に対して標準尺「M尺」となっていて、 混雑時対策を強く意識した車種選定である。
3扉車が導入されていた頃には重要視されていたのが降車時間短縮だったが、 その思想に変化が生じたのか、 中扉はメーカーオプション仕様である4枚折戸は採用されず、 標準仕様である引戸が採用されている。

■1400代は異例づくしの社番設定。

この1400代の社番については、 三菱車であるにも関わらず千の位が「1」となっていることが今までの付番ルールと異なるが、 進番についても1400と「00」からのスタートとなっており、 これは関東バスが運行受託している「ムーバス」の増備車が020~から付番された事例はあるが、 関東バス路線車については極めて異例のことである。

車内に着目すると、 混雑時対策のため中扉以降の座席が1人掛けとなっていて標準仕様からのレイアウト変更がなされている。 また初号車のC1400が納車された時には握り棒は1席おきに設置されていたが、 立客の安全対策が強化され各席毎に増設の改修が行われた上で営業運転を開始したため、 納車から実際の営業運転入りまでは約2ヶ月を要している。 (→C1400車内の画像はこちら)

この1400代は2009(平成21)年8月11日より営業運転を開始し、 5100代が活躍した路線と同様、 荻10,荻32,荻34,荻35,荻36「荻窪駅~下井草駅,武蔵関駅,北裏,武蔵野大学,南善福寺」 にて主に使用されている。

初号車のC1400が到着した後は追ってC1401~C1408が増備されたが、 継続生産車に対する新・排出ガス規制である「ポスト新長期規制」が2010(平成22)年9月1日より適用開始となったため、 いわゆる「PKG-車」はC1408までで終了となった。

その後、2010(平成22)年10月22日にはオートマティック車となったB1409,B1410「LKG-MP35FMF」が武蔵野営業所へ納車された。 1409~1431はポスト新長期規制適合のため尿素水とDPFの構成でNOx,PMを低減する新技術「BlueTec」採用し、 公式側後部のAdBlue注入口位置がマイナーチェンジで従来より下部へ移動するなどモデルチェンジが行われた。

武蔵野営業所に投入された一般路線車の三菱車は大変久しぶりで、 過去を遡ると1964,65(昭和39,40)年に投入されたMR470「社番は2014~2033,2034~2048」以来、 実に45年振りということになった。 ちなみにこの年に投入された車両は、 1419の次は1431に付番されて1420~1430が欠番となったほか、 その後1441の次に1443が投入され1442は通例に従い欠番となっている。

3扉車からの代替が完了した後も1400代は投入が続いたが、 2014(平成26)年2月にB1443が到着し計32台が導入されたところで終了した。

補足として、 2012(平成24)年度に納車されたB1432~B1436については1409~1431と同様「LKG-車」の外観ながら 型式上は「QKG-MP35FMF」となった点が特筆される。
これは2012(平成24)年4月1日施行の低排出ガス車認定制度の改正に伴い、 NOx,PM値について改正後の環境基準を満たしている車両については、 改正後の識別記号に置き換えて新・エコカー減税の対象となったため、 実際は「LKG-」として製造された車両についても車検証の表記は「QKG-」となっている。 このため外観上では判別がつかないが車両分類上で注意が必要となっている。


関東バスC1400リア画像 C1400 (リア・右側面) 
荻窪駅北口 2009.8.13
(Photo:Ajiwai)
関東バスB1409形式写真 1409以降はポスト新長期規制適合車となり、6速ATやISO方式ホイールなどモデルチェンジとなった。
B1409「LKG-MP35FMF」 
八幡町(現:武蔵野中央公園)~武蔵野北高校間 2011.5.6
(Photo:Ajiwai)
関東バスB1409形式写真 B1409 (リア・右側面) 
吉祥寺駅北口 2010.10.30
(Photo:Ajiwai)
関東バスB1432形式写真 1432~は1409~1431と外観上の区別はつかないが、 平成24年度の税制改正により型式は「QKG-」車となっている点が異なる。
B1432「QKG-MP35FMF」  
吉祥寺駅→東急百貨店前間 2013.3.1
(Photo:Ajiwai)

DETAILS

C1400フロント正面
C1400リア正面
C1400サイドビュー(左側面)
C1400サイドビュー(右側面)

B1409フロント正面
B1409リア正面
B1409サイドビュー(左側面)
B1409サイドビュー(右側面)

B1437フロント正面
B1437リア正面
B1437サイドビュー(左側面)
B1437サイドビュー(右側面)


→1400代の車両配置表はこちら


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