関東バス・旧ケイビーバス型式解説 100代

「KK-MJ26HF改」


元ケイビーバス、関東バスD101型式写真

百人町線専用車として活躍した100代も、 遂に置き換えとなり過去帳入りした。

D101「KK-MJ26HF」
高田馬場駅通り~高田馬場四丁目間 2011.4.18
(Photo:Ajiwai)

■百人町を走る小型の100代が、遂に退役。


2002(平成14)年2月、 ケイビーバスが新路線百01「高田馬場駅~東中野駅」を開設する際に、 専用車として投入されたのがこの100代である。

三菱エアロノーステップミディシリーズの中で当時は最小サイズであった(エアロミディMJ 7mタイプ)を採用したが、 2002(平成14)年5月に車幅を狭くして更に小型となったエアロミディME「関東バスでは150代:KK-ME17DF」が誕生し、 メーカーラインナップとしても後にエアロミディMEへ吸収されるような形となったため、 100代は2台のみの存在に留まった。

関東バスではこの100代と同じ型式を名乗る「KK-MJ26HF改」の9mタイプとして800代が併せて導入されているが、 100代は短尺車のため納まりの関係から中扉が折戸となっているなど外観上の違いは顕著である。

2台の100代は共にケイビーバス丸山へ配属されたが、 2009(平成21)年11月1日にケイビーバスの全路線が関東バスへ引き継がれたことに伴い、 2台共に関東バス丸山へ移籍した。

旧・新宿バスロケシステム車上子を装備していることから一時期は宿02「新宿駅西口~丸山営業所」で使用されることもあったが、 主に百01「高田馬場駅~東中野駅」専用車として生涯を過ごした。

晩年は、 同時に活躍する600代「KC-RN210CSN」と共に百01で活躍していたが、 高田馬場駅通り~高田馬場四丁目間の山手線,埼京線,西武新宿線アンダーパスをくぐるための車高制限の問題から、 コミュニティバス用として世間を席巻している日野ポンチョは採用できず、 他に同サイズのメーカーラインナップが存在しないこともあり、 車両代替について常に注目を集める状態となっていた。

しかしその後、 100代の置き換えは新車ではなく、 丸山営業所に既配置でひと回り車両サイズの大きいD810,D811「PA-MK27FH」,D814「PDG-AR820GAN」で対応することとなり、 2015(平成27)年9月にD101はD7114「QPG-KV234L3」へ、 D102は12月にD7201「QDG-KV290N1」の大型車へ置き換えられ、 関東バスから形式消滅となった。

関東バスから除籍となった元D101,D102は、 2台共に下関に本拠を置くブルーライン交通へ事業者間移籍を果たした。


ケイビーバスK101リア写真 K101 (リア,右側面) 
高田馬場駅東口 2008.11.14
(Photo:Ajiwai)
元ケイビーバスD102形式写真 こちらは僚車であるD102の画像。
D102 高田馬場駅東口 2009.12.7
(Photo:Ajiwai)
関東バスD101車体更生後の姿 100代は'11年になってようやく車体更生工事が施工された。
D101 新宿消防署~小滝橋間 2011.10.12
(Photo:Ajiwai)




DETAILS

D101フロント正面
D101リア正面
D101サイドビュー(左側面)
D101サイドビュー(右側面)


D102フロント正面
D102リア正面
D102サイドビュー(左側面)
D102サイドビュー(右側面)


→100代の車両配置表はこちら


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