北海道拓殖バス本社営業所

元関東バス車両「その後」追跡調査

北海道へ渡った関東バス車両(拓殖バス編)2014



帯広駅前で客扱いを行う元関東バスからの移籍車。
地方都市にもノンステップ化がもたらされた光景を端的に示している。 
「225」元B1112 帯広駅前 2014.6.10
(画像提供:遠藤知生様)



北海道拓殖バスでは2009(平成21)年に関東バスからの移籍車が初登場して以来、 関東バスからの移籍車が断続的に進行し、 C1005,D1007の移籍を皮切りに、 2014(平成26)年6月までにC2001,E321,E322,E323,C1107,A1108,A1109,B1112,B1117,A904,A905の13台を数えるに至った。

当サイトではこれまで数ページに渡り拓殖バスへ移籍した元関東バス車両について紹介してきたが、 このたび'13~14年に移籍した車両の専用ページを新たに制作したので、 帯広で活躍の幅を広げる元関東バス車両の動向をご覧頂きたい。


※当ページに掲載の画像は、6621様,遠藤知生様よりご提供頂きました。この場を借りて深く御礼申し上げます。
※車庫での画像は特別に許可を得て撮影を行ったものです。
※撮影に際して多大なご協力を賜りました北海道拓殖バス関係各位に心より御礼申し上げます。



■関東バス元B1112,B1117
→北海道拓殖バス「225,216」



拓殖バス216,225(元関東バスB1117,B1112) 武蔵野からも元1100代が移籍、 「赤バス」は都合5台の陣容となった。

(左から)「216,225」拓殖バス本社営業所 2014.5.3
(画像提供:6621様)


2013(平成25)年度には関東バスから
1100代の除籍が本格化したが、 特殊仕様の感が拭えない初期ノンステップ車の形態から解体の憂き目に遭う車両が多いなか、 拓殖バスへは計5台が移籍を果たした。

延べ13台の1100代初期ノンステップ車を擁した武蔵野所属車からも拓殖バスへの事業者間移籍が発生、 関東バス時代には定員が少ないということで武蔵野管内では主要幹線から外される傾向にあった同形式も、 地方都市のノンステップ化推進のパイオニアとして再び表舞台に立つ姿が非常に誇らしげに見える。

関東バスのノンステップ化を進めた1100代が、 帯広の地で再びノンステップ化の推進役として地域に貢献する功績は計り知れない。


→関東バスから移籍した拓殖バス車両に関する皆様からの画像や情報は、今後も引き続きお待ちしております。

拓殖バス225(元関東バスB1112) 元B1112の形式写真。 外観はラッピング化による塗色変更以外はほぼそのままである。

「225」拓殖バス本社営業所 2014.5.3
(画像提供:6621様)
拓殖バス225リア(元関東バスB1112) 元B1112のリア画像。 非常扉窓が拡大された点や、 なんといっても元社番が敢えて表記されていることから、 種車の特定は容易である。

「225」拓殖バス本社営業所 2014.5.3
(画像提供:6621様)
拓殖バス216(元関東バスB1117) 元B1117と同じ事業者に再就職した元A1109。
この車両のみ赤色が若干濃い印象を受ける。

「216」拓殖バス本社営業所 2014.5.3
(画像提供:6621様)
拓殖バス216リア(元関東バスB1117) 元B1117のリア画像。 拓殖バスにとって全く意味をなさない元社番を敢えて表示するところは、 バス車両に造詣の深い社長をはじめとする会社の粋きな計らいに他ならない。

「216」拓殖バス本社営業所 2014.5.3
(画像提供:6621様)


DETAILS

→「225」フロント正面
→「225」リア正面
→「225」サイドビュー(右側面)
→コックピット
→車内画像(前方)
→車内画像(後方)
→中扉付近。関東バス時代のステッカー類もそのまま存置されている。

(上記7点の画像提供:6621様)

→「216」フロント正面
→「216」リア正面
→「216」サイドビュー(左側面)
→「216」サイドビュー(右側面)
→コックピット
→車内画像(前方)
→車内画像(後方)

(上記7点の画像提供:6621様)


■関東バス元A1108,A1109
→北海道拓殖バス「219,221」



拓殖バス221,219(元関東バスA1109,A1108) 阿佐谷から移籍した元A1108(右)と元A1109(左)。

(左から)「221,219」拓殖バス本社営業所 2014.5.3
(画像提供:6621様)


2014(平成26)年2月に関東バスから引退となったA1108,A1109が拓殖バスへ移籍、 帯広へ到着した際には当サイトの
ヘッドラインでも紹介したが、 転用改造を終えて営業運転を開始した。

A1108,A1109は新車で関東バスへ同時期に到着した際から双子のような存在で、 その両車がそのまま同じ事業者で第二の活躍を始めたことは感慨深いものがある。

ちなみに元C1107「196」にて初登場となった前後面が赤一色の塗り分けは、 今回移籍の元1100代車両群でも引き続き採用されており、 元々赤かった関東バス車両が更に赤味を増して、 帯広の地で存在感を益々高めている。


→関東バスから移籍した拓殖バス車両に関する皆様からの画像や情報は、今後も引き続きお待ちしております。

拓殖バス219(元関東バスA1108) 元A1108の形式写真。 外観はラッピング化による塗色変更以外はほぼそのままである。

「219」拓殖バス本社営業所 2014.5.3
(画像提供:6621様)
拓殖バス219リア(元関東バスA1108) 元A1108のリア画像。 非常扉窓が拡大された点や、 なんといっても元社番が敢えて表記されていることから、 種車の特定は容易である。

「219」拓殖バス本社営業所 2014.5.3
(画像提供:6621様)

拓殖バス221(元関東バスA1109) 元A1108と同じ事業者に再就職した元A1109。

「221」拓殖バス本社営業所 2014.5.3
(画像提供:6621様)
拓殖バス221リア(元関東バスA1109) 元A1109のリア画像。 前後面が赤一色となった姿がひときわ印象的だ。

「221」拓殖バス本社営業所 2014.5.3
(画像提供:6621様)


DETAILS

→「219」フロント正面
→「219」リア正面
→「219」サイドビュー(左側面)
→コックピット
→車内画像(後方)

(上記5点の画像提供:6621様)

→「221」フロント正面
→「221」リア正面
→「221」サイドビュー(左側面)
→「221」サイドビュー(右側面)
→コックピット
→車内画像(前方)
→車内画像(後方)。優先席足元のプレートは阿佐谷の2台のみの仕様だ。
→中扉付近。元A1108以降のグループは飾り窓が廃止されている。

(上記8点の画像提供:6621様)

拓殖バス221,180(元関東バスA1109,C2001) 帯広駅前を闊歩するA1109とC2001。 かつて荻窪駅で頻繁に競演していたはずの2台が、 帯広で再び顔を合わせていた。

帯広駅前 2014.6.10
(画像提供:遠藤知生様)



■関東バス元A904,A905
→北海道拓殖バス「217,223」



拓殖バス223,217(元関東バスA905,A904) 阿佐谷からはエルガミオまでが拓殖バスへ移籍を果たした。
元A904(右)と元A905(左)。

(左から)「223,217」拓殖バス本社営業所 2014.5.3
(画像提供:6621様)


2013(平成25)年12月,翌2014(平成26)年2月に関東バスから引退となったいすゞエルガミオのA904,A905が、 知り得る限りでは今まで一般路線車でいすゞ車の配置実績が無かった拓殖バスへ移籍したことは、 バスファンの間では驚きを持って受け入れられた。

拓殖バスといえば、 一部採用された日野車を除き今まで中古による導入も含めて三菱車を好んで採用してきた事業者として知られていたが、 2012(平成24)年にはいすゞガーラHD「LKG-RU1ESBJ」を自社発注で投入するなど、 近年は導入されるメーカーに変化が見られているが、 こうしたメーカーを問わない方針の変化が、 今回のいすゞエルガミオ投入によってより鮮明となった格好だ。

ちなみに元1100代で採用された前後面が赤一色の塗り分けはこの元900代では採用されず、 外板塗色は2012(平成24)年度に五日市街道から移籍した元E321~E323と同等となった。


→関東バスから移籍した拓殖バス車両に関する皆様からの画像や情報は、今後も引き続きお待ちしております。

拓殖バス217(元関東バスA904) 元A904の形式写真。 外観の塗り分けは'12年に同じく関東バスから移籍した元320代に準じている。

「217」拓殖バス本社営業所 2014.5.3
(画像提供:6621様)
拓殖バス217リア(元関東バスA904) 元A904のリア画像。 関東バス時代のステッカー類もそのまま残されていた。

「217」拓殖バス本社営業所 2014.5.3
(画像提供:6621様)

拓殖バス223(元関東バスA905) 元A904と同様に拓殖バスへ事業者間移籍した元A905。

「223」拓殖バス本社営業所 2014.5.3
(画像提供:6621様)
拓殖バス223リア(元関東バスA905) 元A905のリア画像。 関東バスを引退した元900代は、 全てが事業者間移籍により第二の活躍を開始した。

「223」拓殖バス本社営業所 2014.5.3
(画像提供:6621様)



DETAILS

→「217」フロント正面
→「217」リア正面
→「217」サイドビュー(左側面)
→「217」サイドビュー(右側面)
→車内画像(前方)
→車内画像(後方)

(上記6点の画像提供:6621様)

→「223」フロント正面
→「223」リア正面
→「223」サイドビュー(左側面)
→コックピット
→車内画像(前方)
→車内画像(後方)

(上記6点の画像提供:6621様)



元関東バスの4台並び

'13~14年にかけて移籍したノンステップ車群が一同に会した。 
(左から)元A1108,元B1117,A1109,B1112 拓殖バス本社営業所 2014.5.3
(画像提供:6621様)





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