2014(平成26)年度に入り、中型車についても道南バスへ移籍を果たした。
「174」(元B331)東町ターミナル 2014.12.19
(画像提供:白鳥様)
関東バスから道南バスへの事業者間移籍は2009(平成21)年度より始まり、
初期低床車の元1000代「KC-JP250NTN改」や、
低公害車の元2010代「KC-MP337K」を皮切りに移籍車は計30台を超えるに至った。
当サイトでは過去2度に渡り移籍車両の紹介をしているが、
14~15年度にかけて関東バスから追加で中型車が移籍、
15~16年度には元6000代「KL-JP252NAN改」が続々とやってきたことから、
道南バス移籍車動向を再び専用ページ化したためご覧頂きたい。
※当ページでは、過去のヘッドラインで紹介した画像も一部再掲しております。
■関東バスC801,C802,C803→道南バス「170,172,171」
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14年度には初の中型車による追加移籍も発生、
複数が活躍を開始している。
道南バス「170」(元C801) 室蘭東営業所 2018.10.26
(画像提供:kbb12345様)
→移籍直後の170号車。
道南バス「170」(元C801) 室蘭東営業所 2014.12.26
(画像提供:バス大好き様)
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上記の元C801と時期を同じく室蘭へやってきた元C802。
元関東バス車両としては初めて、洞爺営業所に配属となった。
道南バス「172」(元C802) 室蘭東営業所 2014.12.26
(画像提供:バス大好き様)
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立教線の主だった青梅街道の800代初期車は、
3台全車が道南バスへ移籍した。
道南バス「171」(元C803) 室蘭東営業所 2015.4.7
(画像提供:バス大好き様)
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青梅街道に所属し、
荻40,荻31「荻窪駅~立教女学院,プロムナード荻窪」専用車として活躍してきた
800代初期車のC801~C803「KK-MJ26HF改」は、
延命試験を実施のうえ関東バスでの使用が継続されてきた。
しかし遂に2014(平成26)年9月,2015(平成27)年1月に関東バスを除籍となり、
3台共に道南バスへ移籍してきた。
元C801「道南バスの社番は170」は室蘭東、
元C802「172」は洞爺、
元C803「171」は登別若山へそれぞれ分かれて配属となった。
ノンステップエリアを極力確保するコンセプトからくる大幅に後部へ寄せられた中扉の独特な形態をそのままに、
緑色の道南バスカラーへ変更されて現在では各車が活躍を始めている。
→関東バスから移籍した道南バス車両に関する皆様からの画像や情報は、
現在も引き続きお待ちしております。
■関東バスB331,B332→道南バス「174,173」
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武蔵野で活躍していた元B331とB332が共に道南バスへ移籍した。
道南バス「174」(元B331) 室蘭東営業所 2014.11.11
(画像提供:バス大好き様)
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元B331に続いてB332も道南バスへ移籍した。
道南バス「173」(元B332) 室蘭東営業所 2015.4.7
(画像提供:バス大好き様)
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元B331,B332のみの仕様である、
ゼクセル製クーラーが特徴だ。
道南バス「173」(元B332) 室蘭東営業所 2015.5
(画像提供:白鳥様)
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2014(平成26)年度には元330代初期車のB331,B332「KK-RM252GAN改」も道南バスへ移籍、
元800代と併せて計5台が事業者間移籍を果たした。
元B331「道南バスの社番は174」は登別若山、
元B332「173」は室蘭東へ分かれて配属となったが、
登別若山の車両は東町ターミナルにも姿を見せるため、
元330代同士の競演は今後も見られそうだ。
■関東バスA6006,A6007,E6002,E6005,E6011,A6010
→道南バス「145,144,143,830,758,117」
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'15年度にも関東バスから移籍が発生、
画像の元A6007とA6006が道南バスで新たに活躍を始めた。
道南バス「144」(元A6007) 2015.11.17
(画像提供:白鳥様)
→「144」の前面,左側面。
→「144」の前面,右側面。
→「144」のリア,右側面。
(上記3点の画像提供:白鳥様)
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A6007除籍から2ヶ月後、A6006が'15年8月に関東バスを除籍となり、
A6007の後を追って室蘭へやってきた。
道南バス「145」(元A6006) 室蘭東営業所 2015.12.17
(画像提供:白鳥様)
→「145」の前面,右側面。
(画像提供:白鳥様)
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元E6002は「143」、若山営業所へ配属となり、
16年5月下旬より営業運転を開始している。
道南バス「143」(元E6002) 室蘭東営業所 2016.6.17
(画像提供:白鳥様)
→16年3月に除籍となり渡道してきたばかりの元E6002。
(元E6002) 北海道日野自動車室蘭支店 2016.3.28
(画像提供:白鳥様)
→転用改造中の姿。その後「かんにゃん。」ステッカーは撤去された。
道南バス「143」(元E6002) 室蘭東営業所 2016.5.10
(画像提供:白鳥様)
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後面の行先表示器やドライブレコーダー用カメラは撤去されている。
道南バス「143」(元E6002) 東町ターミナル 2018.10.25
(画像提供:kbb12345様)
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関東バス阿佐谷営業所に2002(平成14)年11月に導入されたA6007とA6006が、
2015(平成27)年6,8月に除籍となり6000代の除籍第1号となったが、
その後道南バスへ移籍、
同年11,12月より新たな活躍を開始した。
ちなみに元A6007「道南バスの社番は144」は室蘭東(室蘭200か・9 47)、
元A6006「145」は登別若山(室蘭200か・9 57)へそれぞれ配属となっている。
道南バスへの転用に際しては、
外板塗色の変更や後部LED行先表示器の撤去は他車と同様だが、
6005~6009のグループのみの特徴である前面の小型車椅子ステッカーが助士席側のみ残置されたほか、
関東バス時代に貼り付けられた前扉の黄色い注意喚起ステッカーもそのままとなっているのが注目点だ。
その後16年3月末には、
関東バスを新たに除籍となった元E6002が室蘭へ移動してきており、
同車も道南バスへ転用改造され登録番号は(室蘭200か・9 82)、
「143」の社番が与えられた。
関東バス時代には無かったナンバースティ付きとなったのが特徴で、
先に投入された「145,144」とは異なり識別が容易となった。
同車はその後登別若山営業所へ配属されたことが判明、
5月下旬より営業運転を開始している。
上記とは別に、
16年度には関東バスを除籍となった元6000代が続々と移籍の模様で、
室蘭では元E6005,A6010,E6011など複数が目撃されている。
このなかで16年11月に関東バスを除籍となった元E6005(室蘭200か10-12)が、
このたび道南バスカラーとなって室蘭東営業所に到着した。
社番は苫小牧市内車に割り当てられる初の800代となる830号で、
再改造ののち苫小牧市内車となった100号を除くと初めて、
投入当初から苫小牧市内車として活躍する車両となる模様だ。
そのため15年度に移籍した3台とは異なり、
現在存置されている後部LEDはそのまま残置となる可能性が高い。
所属は苫小牧営業所か錦西営業所となるか注目されたが、
置き換え対象の大半が苫小牧営業所へ集中していることもあり苫小牧営業所へ配属された模様だ。
このほか16年11月に関東バスを除籍となった元E6011(室蘭200か10-17)は社番が「758」となり、
元関東バス車両では初の付番となった。
700代は伊達営業所・洞爺営業所・倶知安営業所の車両が兼ねてより付番されており、
こちらは後部LEDが撤去されて洞爺へ配属となった。
最後に、元A6010(室蘭200か10-19)が新たに「117」となった。
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元6000代で初めての苫小牧営業所配置となった。
道南バス「830」(元E6005) 苫小牧営業所 2018.10.25
(画像提供:kbb12345様)
→転用改造中の姿。「かんにゃん。」ステッカーと道南バス塗装の組み合わせが面白い。
道南バス「830」(元E6005) 室蘭東営業所 2017.1.13
(画像提供:白鳥様)
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苫小牧に配置の830号車は、
後面のLED行先表示器が残った。
道南バス「830」(元E6005) 苫小牧営業所 2018.10.25
(画像提供:kbb12345様)
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元E6011の社番は初となる700代で、
洞爺営業所に配属となった。
道南バス「758」(元E6011) 室蘭東営業所 2017.2.5
(画像提供:白鳥様)
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元A6010の社番は117号車、
登別若山営業所に配属となった。
道南バス「117」(元A6010) 室蘭東営業所 2018.10.26
(画像提供:kbb12345様)
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元6000代の続きは、以下にページを追加制作しました。
→北海道へ渡った関東バス車両(道南バス編)2018-2019
→道南バス移籍に関する情報は、白鳥様、バス大好き様、kbb12345様よりご提供頂きました。
この場をお借りして深く御礼申し上げます。
→関東バスから移籍した道南バス車両に関する皆様からの画像や情報は、
現在も引き続きお待ちしております。
■特定仕様だった「100」が一般乗合仕様へ改造
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特定輸送用となっていた「100」が、
一般乗合仕様へ改造された。
道南バス「100」(元A1517) 2015.5
(画像提供:白鳥様)
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関東バスから移籍した車両の中には、
移籍当初は行先表示のLED化はされず、
特定輸送用に改造された車両も存在していた。
しかしその後、
三菱+富士重+3扉車の希少車である元C2002「89」は札幌から室蘭東へ戻り一般路線仕様へ改修されたほか、
元A1517「100」についてもこのたび一般路線仕様へ改修されたことを確認した。
「100」は苫小牧市内線仕様へ改造を受けており、
元関東バス車両が苫小牧市内線でもデビューした形となった。
道南バスで活躍する元関東バス車両について、以下リンクにて詳細をご確認ください。
→関東バスから移籍した道南バス車両に関する皆様からの画像や情報は、
現在も引き続きお待ちしております。
■道南バスへ移籍後の画像と情報の詳細については
→北海道へ渡った関東バス車両(道南バス編)
転用された車両の最新動向と資料画像が豊富にあります。
→北海道へ渡った関東バス車両(道南バス編)2013
道南バスで活躍する3扉車の近況を、専用ページにて紹介しています。
→北海道へ渡った関東バス車両(道南バス編)2014-2017※当ページです
移籍を始めたノンステップ車の近況を、専用ページにて紹介しています。
→北海道へ渡った関東バス車両(道南バス編)2018-2019
元関東バスの車両数が増えてきたため、移籍車両一覧を作成しました。
→北海道へ渡った関東バス車両(道南バス編)2020-2022
追加移籍の情報を含め、更に専用ページを作成しました。
元C803と元C2013の並び。
かつて青梅街道で同僚だった2台が道南バスで再会を果たした。
(左)「171/元C803」,(右)「60/元C2013」 室蘭東営業所 2015.4.7
(画像提供:バス大好き様)
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